昏睡患者多いです コーマ

コーマ

植物状態の患者の謎を暴こうとしたらひどい目に遭う話

制作年 1977年
制作国 アメリカ
監督 マイケル・クライトン
脚本 マイケル・クライトン
上映時間 113分
出演
ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド
マイケル・ダグラス
リチャード・ウィドマーク

だいたいのあらすじ

ボストン記念病院に勤務する医師のスーザン(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)は同僚のマーク(マイケル・ダグラス)と交際中でした。
二人はいつも多忙なので家事の担当を巡って口論になることが多く、マークは出世欲に駆られているようです。
ある日、「院内の誰がどうしたこうした」と政治の話しかしないマークにウンザリしたスーザンは別れを告げて、彼の家を出ました。
翌日、スーザンは昼休みにはエアロビで汗を流しているのですが、同じジムに通っている友人のナンシー(ロイス・チャイルズ)から中絶の相談を受けて手術医を紹介しました。

早速ナンシーの手術となり、麻酔医は医学生の前で麻酔の実演と手順解説をしました。
流れるような手順で薬を打ち、瞳孔を確認した麻酔医は学生に「麻酔医は99%が退屈で1%が恐ろしい」と付け加えて実習を終えました。
続けて外科医がヴィヴァルディを聞きながら彼女の堕胎手術を行いますが、ナンシーは一時的に血圧が低下し、手術は成功したものの瞳孔が額たままで植物状態になってしまいました。
スーザンは腎臓病の小児患者に手術の日取りの説明をしていたのですが、ナンシーがICUに運ばれたと知らされました。

手術自体は簡単なものだったので失敗も無く、ナンシーの昏睡の原因は不明でした。
彼女のカルテを見ていたスーザンも施術上の落ち度は発見できませんでしたが、なぜか適合検査が行われている点に気付きました。
早速検査室で記録を照会することにしたのですが、ナンシーの場合はコンピュータが無作為に患者を選び、その患者に対して適合検査を行っているという何とも理解不能な手順を踏んでいることが判明しました。
今度はコンピュータの担当医師にその件を尋ねたのですが、コンピュータは請求書発行用でそんな情報は出せないと言われます。
仕方なくスーザンはこの病院で昏睡状態に陥った患者についてのリストを過去1年分出して貰いました。

マークにはリスト出力した件を「違法行為」と責められたものの「研究のため」とスーザンは開き直ります。
更にこの病院では昏睡患者が240名と多く、その内の10名は簡単な手術の後に昏睡に陥っている点をマークに知らせたのですが、「仕事をしろ」と罵られただけに終わりました。
スーザンは外科部長のハリス(リチャード・ウィドマーク)に呼び出されてデータ無断閲覧の件を追及されて事情を説明すると、「この件は任せてほしい」とリストを没収され、遠回しに違反行為はクビと念押しされました。
更に精神科医のカウンセリングを強要されたので、スーザンはカウンセリングの場で「健康患者が10件昏睡はおかしい」と訴えたのですが、精神科医も「ここでは3万件の手術を行うから不自然じゃないでしょ」と相手にしませんでした。

ソッカーと考え直してマークとも仲直りできそうなスーザンでしたが、担当していた頑健な患者が植物人間状態になったので、おかしいなあと疑念が再燃してしまいました。
マークはそんなの偶然だと言うので、仕方なくスーザンは「そうね」と話を合わせたのですが、彼女は昏睡患者のリストの写しとしてメモを取っていたのです。
メモを元に患者のカルテを閲覧しようとしていたのですが、なぜか全てのカルテが麻酔部長のジョージ(リップ・トーン)に持ち出されているということでした。
スーザンはカルテを見たいとジョージに申し出たのですが、拒否されてしまいました。

マークはそれを聞き、ジョージは資産家だし麻酔の権威だからこれ以上止めろとスーザンに忠告しました。
既に院内ではスーザンは厄介者扱いされており、マークも主任医師から「彼女には関わるな」と釘を刺され、「あの女を何とかできれば、君は次期主任間違いなし」と対応を依頼されました。
その後ナンシーは心停止して病理解剖に回されており、担当医に結果を聞いたところ、全く異常は見られなかったという事でした。

担当医に昏睡に関する意見を求めた所、麻酔時に酸素の代わりに一酸化炭素を注入すれば痕跡を残さず患者を昏睡状態にできるという情報を得ました。
この場合は原因不明になるそうですが、心拍数が変化するという特徴があるそうで、サクシニールコリンという薬品でコントロールできるそうです。
とは言っても今回のケースは執刀医も麻酔医もバラバラであるので動機は別にしても特定の医師が殺人を行っているという訳でも無さそうでした。

スーザンはハリスにまたまた呼び出されてジョージがカンカンだから詮索は止めろと忠告され、週末は休暇を取れと指示されました。
しかしハリスは何かを知っているようで、スーザンが退室した後に悪態を吐いていました。
怒りでストレスがマックスだったスーザンに追い討ちをかけるように車のエンジンが駆からないという事象が起きたので、彼女は「クソー、F○CK」とブチ切れるのでした。
スミマセン。盛りました。キレてたけど「NO」しか言ってません。
その時、スーザンは自分を尾行しているような雰囲気の怪しい男の姿を目撃しました。

帰宅してマークにその件を相談したのですが、やきう観戦に忙しい彼は「ふーん、それで」と取り合ってくれませんでした。
しかしスーザンは最近の昏睡患者が全て第8手術室で発生している点に着目し、「第8で何かが…」と食い下がり、仕方なくマークは「じゃあ今から見に行こう」と彼女を連れ出しました。
結局手術室に異常は見当たらず、スーザンも納得してマークと休暇を満喫することになりました。
ということで海辺でくつろいでいた二人でしたが、昏睡患者が搬送されているというジェファーソン研究所の看板を発見したスーザンは立ち寄りたいとマークに懇願しました。

マークは仕方ないなと反対せず、白いコンクリの要塞のような建物の前に車を停めました。
人気が全くなかったので、スーザンが玄関に立ってみるとナースが現れて見学は火曜日の11時でないと無理と言われます。
そして週明けに勤務に戻ったスーザンは管理人らしき男性から「ジョージの件で今夜10時に管理室に来てください」と密かに呼びだされました。
約束の時間になったので地下の管理室に向かったスーザンでしたが、一足先に管理人は怪しい男にバケツの水を浴びせられて感電死させられていました。
目から青い電流を放電している管理人の姿は当時では衝撃的だったのではないでしょうか

警察では死亡した管理人は勤務中の飲酒癖があったことから事故として扱ったのですが、スーザンはますます疑念を深めます。
彼女は地下のボンベから不自然な配管が第8手術室に伸びていると突き止めました。
梯子を登るシーンで下に靴とパンストを投げ落とすという上級者向けのカットがありますが、滑りやすいからという理由だと思います。
証拠を掴んだスーザンは今度はジョージの部屋に忍び込んで患者のカルテを盗み見、全ての患者が第8手術室で施術されており、ジェファーソン研究所に送られていると確認しました。
そこに警備員を名乗る男がドアをノックしたのですが、野球の話題を振っても無視したので偽物だと判断してスーザンはこっそりと裏から逃げました。

スーザンは同僚と顔を合わせて一時的に難を逃れたのですが、管理人を殺害した男は確かに病院に侵入して彼女の後を追っていました。
男の気配を感じたスーザンは会議室のスライド機の陰に隠れていたのですが、見つかってしまったので小部屋に飛び込んでドアが開いた瞬間に消火器を浴びせました。
男は堪らず会議室の階段から転げ落ち、懐から拳銃を出したのでスーザンは消火器を投げつけて逃走しました。
彼女は自分が命を狙われていると悟り、今度は解剖室に隠れます。

男はドアのガラスを破って拳銃を手に侵入し、献体を一つ一つ確認してから冷凍庫に入って来たのですが、スーザンはここに隠れていました。
彼女は死体を吊る鍵に懸垂の要領でぶら下がっており、男が迫ったので遺体をキックして男を潰し、逃げ帰りました。
急いでマークに誰かがバルブを無線で操作している件、殺されかけた件を説明し、警察に通報するよう訴えました。
マークは「まあ落ち着け」と彼女に横になるよう指示しました。

感想

これはなかなか面白いです。怖いです。
病院内の患者の様子がどうもおかしく、不正が行われているのではないかという話です。
女医が一人でひたすら頑張っていて四面楚歌という感じです。
前半はちょっと退屈なのですが、段々と面白くなってきてスケールも大きくなってきます。
展開はベタベタで先も読めるのですが、そこも含めて面白かったと思います。
主人公の行動に「なんでそこに相談にいくのさ!」とツッコみつつハラハラと観られます。

結末付近はちょっとあっけなく感じられますが、スカッとはしました。
演出もスリルあってハラハラしますね。
ちょっと警備系がザルなのでは無いかと感じられ、色々とツッコミどころは多いのですが、全体的には面白いです。
謎の組織のメンバーも頭悪い人が多いと思います。
それはそうとして患者がワイヤーで吊られた施設の映像はショッキングです。

スーザンの人は最初そうでもない感じだったのですが、段々と可愛い感じに見えて来ます。
恐らく小柄な感じでちょこちょこ頑張ってるように見えるのが良いのかと思いました。
髪の横っちょをピン留めしてるのがチャームポイントだと思いました。
マークの人はなんだかなあという感じでしたが、見せ場はあります。
ハリスの人はどっかで見たことあると思っていたら、悪魔の性キャサリンで頑張ってた作家の人でした。
この人はスウォームにも出てたような気がしましたが。

ラストまでのあらすじ

しかしスーザンが寝たふりをするとマークは警察には通報せず、どこかに自分が来たことを報告していました。
「こいつもグルかよ!」とスーザンはとんずらしました。
そして翌日、スーザンはジェファーソン研究所を見学に行きました。
そこは倫理医学とは無関係な「植物状態患者をいかに邸コストで延命させるか」という事を第一にする施設でした。

患者は骨に通したワイヤーで空中に吊られており、点滴で栄養補給され、コンピューターが患者の管理を行います。
医師も看護師も1名しかいないので、費用は1日5ドルと格安で、法による延命行為ギリギリの所を行っているようです。
スーザンの他にも見学者は多数おり、知名度はそこそこあるようです。
彼女は密かに施設の奥に忍び込んだのですが、ここでは患者の臓器の競売が行われており、ぶら下げられている患者は臓器摘出用でした!
その直後にモニターで見つかった彼女は警備員の追跡を受けます。

スーザンは臓器が摘出されていた部屋に逃げ込み、窓ガラスを割って配管パイプのある天井に逃げていました。
彼女は臓器を輸送しに来た偽救急車の屋根に隠れて研究所を脱出し、病院へと戻りました。
これはスーザン頑張ったと思いました。ランボーみたいです。
私、こういう怖いのは絶対無理。

そしてハリスに今回の事件を報告したのですが、彼はジョージとグルでした。
彼は医療費が膨大な点で社会を見直さなければならない!と力説しました。
スーザンはハリスに振る舞われたお酒を呑んでしまい、意識が朦朧として倒れます。

意識を失ったスーザンは第8手術室で虫垂炎摘出の手術をされることになってしまいました。
彼女は薬の所為か確かに虫垂炎そっくりの症状が出ており、マークも「ハリスじきじきの手術だから安心」と言いました。
スーザンは必死に「血液検査で白血球を調べて」と訴えるのですが、力尽きました。
しかしマークはハリスが第8手術室での執刀にこだわっているのに気付き、不信感を覚えました。
マークは大急ぎでスーザンが言っていた地下のボンベへの配管の件を調べに走ります。
手術は開始されてしまい、スーザンの血圧と心拍数に異常が発生したのですが、その頃マークも無線装置を発見して破壊していました。

結局、虫垂炎は発見されずハリスの計算通りにスーザンは術後に覚醒せず、ハリスは「その内起きるさ」とのたまっていました。
しかしマークの処理が間に合っていたようで、その直後にスーザンは覚醒し、ハリスは青ざめて呆然と立ち尽くしました。
スーザンは運び出され、同時にマークの通報で駆け付けた警察官が手術室の入り口に居ました。
ハリスは警察に連行されました。

エンドロールで終了です。

なかなかスリルありますね。
私、てっきりマークもグルなのかと思ってました。
だってジャケ絵もそういう風に見えるんだもん。印象操作だと思います。
マークには謝罪します。スミマセン。

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