ヴァンパイアキラーの話 フライトナイト

フライトナイト

闇夜 それは人間のものではない

制作年 1985年
制作国 アメリカ
監督 トム・ホランド
脚本 トム・ホランド
上映時間 106分
出演
クリス・サランドン
ウィリアム・ラグズデール
ロディ・マクドウォール

だいたいのあらすじ

高校生のチャーリー(ウィリアム・ラグズデール)はTVの恐怖番組であるフライトナイトのファンでした。
この番組にはピーター・ヴィンセント(ロディ・マクドウォール)というヴァンパイア・キラーのおじさんが出演しており、この人がホスト役でもありました。
ある夜、チャーリーは番組に目もくれず1年付き合っている恋人のエイミー(アマンダ・ビアース)に初Hを迫っていました。
一旦は拒絶されたもののOKされたのですが、窓の外にデカい棺を運んでいる人達の姿が飛び込んできます。
棺は隣の家の地下室に運ばれており、チャーリーはそっちに気を取られてしまいました。

エイミーは「お前がしたいって言ったのにどういうつもりだよ!」と気を悪くして帰ろうとし、ママのジュディ(ドロシー・フィールディング)に「夫婦げんか?」と冷やかされます。
ママは「make love」とかいうパワーワードを聞いても気にしないみたいです。
そしてTVのニュースでは身元不明の男性遺体が駐車場で発見されたと告げていました。
翌日、隣家には娼婦なのかモデルなのか綺麗なお姉さんが呼ばれていました。
また、ジュディは「隣には住み込みの大工さんが住んでるから、きっとゲイ」と決めつけていました。
その夜、珍しく勉強していたチャーリーは女性の悲鳴を聞きました。

その後、チャーリー激おこだったエイミーとハンバーガーショップで仲直りする機会があったのですが、TVニュースで「娼婦のバラバラ死体が発見された」とあのお姉さんの写真が流れたので、そっちに気を取られます。
悪友のエド(スティーヴン・ジェフリーズ)は「前の遺体も首が無かったから普通じゃない連続殺人だな」と話していたのですが、無視された格好のエイミーは「何よ!」とチャーリーの顔にハンバーガーを叩きつけて去りました。
後日、チャーリーは隣家の地下室が気になり、庭の蓋から覗こうとしていたのですが、隣家の住み込み大工ビリーに追い払われました。

チャーリーはちょいちょい隣家の窓を覗くようになったのですが、ある晩、隣家の主人ジェリー(クリス・サランドン)が呼んだ娼婦のオッパイを見て喜んでいました。
しかしジェリーは娼婦の首筋に牙で噛みつこうとしており、彼はジェリーが覗いていることにも気付き、爪の長い紋章付きの指輪をした指で急いでカーテンを閉めていました。
ベッドで寝ているジュディに「ママ、大変だ!隣の人には牙がある!」と知らせたのですが、「素敵ね。明日早いから勘弁してね」と相手にされませんでした。
チャーリーが庭の生垣の隙間からそっと隣の庭の様子を覗くと、ビリーが「人間入ってます」的なビニール袋を車に積んでおり、どこからともなく風のようにあらわれたジェリーが忘れ物を彼に渡していました。

あわわという感じのチャーリーでしたが、ジュディが息子が外に出たことを察知したので玄関から呼ばれてしまいます。
チャーリーが覗いていた事はジェリーにバレてしまい、ジェリーは「貴様、見ているな」的に齧ったリンゴを投げて来ました。
ヤバい!と家に駆け戻ったチャーリーは「あいつヴァンパイアだぜー」とママにチクるのですが、「何言ってんの!」というリアクションを返されます。
尚、チャーリーは翌日エイミーに「ヴァンパイアだぜー」と話すとジュディと全く同じリアクションを返されます。
チャーリーは「もういい!警察行く!女の話だけするもんね」と鼻息荒く警察に通報し、レノックス警部補
(アート・J・エヴァンス)を連れて来ました。

レノックスがジェリーの家をノックするとビリーが応対し、「どうぞ何でも調べてね」と毅然とした対応をしたので、興奮したチャーリーは「地下に棺がある。あいつヴァンパイア」とやらかしてしまいます。
半信半疑だったレノックスは「お前何言ってんの」と呆れてチャーリーを連れ出し、「今度やったら留置場にぶち込む」と激おこで引き揚げました。
こうして自宅だというのに完全アウェイになってしまったチャーリーはエドの家に飛び込み、「吸血鬼から身を守る方法を教えてほしい」と懇願します。
エドは笑い飛ばしていましたが8ドルくれると聞き、十字架にニンニク、聖水と教え、「吸血鬼は招待されないと家に入れない」と付け加えました。
招待の件はチャーリーに刺さるものがあったようで、安心して帰宅しました。

帰宅したチャーリーは早速窓に釘を仕込んだりしていたのですが、「お客さんにご挨拶」とジュディから呼ばれます。
今度はジュディがやらかしていたようで、ジェリーを家に招待しており「やあチャーリーだね」と挨拶され、握手するハメになります。
ジェリーは「招待受けたから、来たい時にいつでも来ますわ」的な怖いことを言っており、凍り付いたチャーリーが「宿題あるんで」と逃げると、ジェリーは「またね。すぐにね」とダメ押ししました。
その深夜に階下で物音を聞いたチャーリーは様子を見に行き、何も無かったので安心して自室へと戻ります。

しかしジェリーはジュディの部屋に寄った後、チャーリーの部屋で待ち伏せしていました。
ジェリーは「騒ぐとママも殺すぞ」とチャーリーを脅してクローゼットに投げ飛ばし、首を絞め上げてきます。
「忘れれば見逃してやる」と持ち掛けられたチャーリーでしたが、十字架を突き付けようとして抵抗します。
ジェリーはならばと彼を殺すことにし怪力で十字架を落とし、窓の釘の仕掛けでチャーリーを殺害しようとしました。
絶対絶命でしたが鉛筆でジェリーの手を刺し、騒ぎに気付いたジュディが起きて来たのでジェリーは引き揚げました。
ジュディには「怖い夢見た」と誤魔化したものの、生きた心地がしないチャーリーにダメ押しでジェリーから「お前の車壊したし、明日の夜楽しみにしろ」的な脅迫電話がありました。

チャーリーはピーターがヴァンパイアに常勝していると思い出し、彼がTV局から出て来たタイミングで助けを求めます。
ピーターは死霊率低迷で番組打ち切りだったようで、タイミングが悪かったようですが、チャーリーは「隣にヴァンパイアが居るんです!殺してください」と依頼します。
しかしピーターは全く相手にせず、車で走り去ってしまいました。
チャーリーはこのままでは殺されると部屋を十字架やニンニクで固め、「こうなったら殺るか殺られるかだ!」と杭を削ってジェリーを始末しに行こうとしていました。
丁度、そこにエドとエイミーがやって来たのですが、何かの宗教にハマったようなヤバい部屋の様子とチャーリーの思いつめた様子を見て違う方向で心配します。
ひとまずジェリーを殺る気満々の彼に「一人で乗り込むのは危険」と説得しました。

エイミーとエドはチャーリーがピーターに依頼を断られたと聞き、二人で彼に応援を要請することにします。
彼女は「私の彼がヴァンパイアの胸に杭打つとか言ってて困るんです」と相談し、二人がチャーリーの関係者だと知ったピーターは「ハリウッドから依頼来てるから」と断ろうとします。
しかしエイミーが「お金なら貯金の500ドルあります」と言うのを聞いて家を立ち退かされる一歩手前だったピーターは食いつきました。
エイミー達の方向性は隣人が人間だと証明してチャーリーの殺人を止めたい!というものでした。

ということでエド達はジェリーに連絡を入れ、チャーリーを助けてほしいと依頼して「隣人は人間」というやらせに一役買ってくれることになりました。
十字架は宗教的理由でNG、聖水は水道水等と条件を付けて明日の18時に約束を取り付け、そのお陰で今夜はチャーリーへの襲撃は取り止めになりました。

さて、約束の時間になり、ピーターも10分遅刻したもののノリノリで現れ、ジェリーの家を見て「雰囲気あるねー」と言いました。
監督の自画自賛でしょうか?でもなかなか演出いいですよ。
チャーリーは「杭も持たずに行くのか!」と必死でしたが、ピーターは「まず確かめるのが肝心で、何かあっても私が守るから」と流石の発言で宥めます。
家に入るとリンゴを齧りながらジェリーがにこやかに応対し、エイミーを惹きつけられるように見て手に口づけをしました。
実はこの家にはエイミーによく似た女性の肖像画があったのです。

そしてピーターは「聖水」と称した水道水をジェリーに飲んでもらいました。
チャーリーは「ウソだ!」と十字架を出したのですが、ピーターが「これ以上の失礼は止めなさい」と制止します。
周りの白い目を感じた彼は「ジェリーは吸血鬼では無い」とも認めました。
しかし帰り際に自分の顔をチェックしようと鏡を出したピーターはジェリーの姿が映っていないことに気付きます。
ピーターは明らかに怯えており、チャーリーに問い詰められた彼は鏡の件を打ち明けて車で逃走しました。

ジェリーは鏡の件を勘付いており、また、エイミーを「あの人にそっくりだ」と思い出していました。
チャーリー達はエイミーを送って行くことになったのですが、「安全のため大通り」というチャーリーの意見にエドは反発し、一人で寂しい裏通りを進んだのでジェリーに狙われてしまい「仲間になればもう殴られたり、バカにされたりしないぞ」と手を差し伸べ、エドは彼の手を取ってしまいました。
チャーリー達はエドの悲鳴を聞いたのですが、エイミーは「また揶揄ってるだけ」と相手にしませんでした。
しかし路地が停電し、ジェリーが二人に迫って来たのでクラブに逃げ込みました。

ジェリーの手下になったエドはピーターを訪ね、「とんだ偽物の腰抜け野郎」とあざ笑いながら、彼に襲い掛かります。
ピーターはオロオロしますが、たまたま持っていた十字架を彼の顔に押し付けて撃退しました。
エドは「ご主人様がお前を殺す」と殺人予告をしたのでピーターは青くなります。
一方、クラブに逃げ込んだチャーリーはエイミーから番号を聞き出し、ピーターに電話で助けを求めていました。
チャーリーが電話に集中している間にエイミーはジェリーの魅了にやられてフラフラと誘い出されていたのですが、そんな事は知らないチャーリーはピーターに泣きつきます。
しかしピーターは「力になれない」と拒否しました。

チャーリーはエイミーが居ないことに気付き、フロアでジェリーと踊っている彼女を発見し、ジェリーに殴りかかったのですが勝てる筈もなく、片手で押え込まれます。
ジェリーは「エイミーにまた会いたければピーターと家に来い」と告げ、店のボディガードを叩きのめしてエイミーを連れ去ってしまいました。
エドウケます。
チャーリーはピーターの家を訪ね、事情を説明しました。

感想

これは面白いです。ちょっと好きです。
隣人が吸血鬼だったと知った高校生が頑張る話です。
冒頭で吸血鬼だと知ってしまうので、どうやって引っ張るのかと思っていましたが、色々起こるので退屈しませんでした。
クラブでのダンスシーンとか無駄に感じるのですが、こういうの流行ってたんでしょうか?
でも私はこの監督の作品だとこれが一番好きですね。
ボケとツッコミのようなベタベタの展開なのですが、なぜかわかってる筈なのに楽しいです。

全体的にコミカルで怖くはないのですがちょっと怖いシーンもあり、ホラー演出もしっかりしようとしているようでバランスが良い気がします。
吸血鬼の爆発シーンだとかなかなか派手で作りこんであると思います。
ジェリーの人が多少の貫禄と魅力があって、なかなかシーンともマッチしていますが、段々とメッキが剥がれてる気もします。
後半になると吸血鬼も色々大変なんだなあと感じてしまいました。

こういう映画って後半になると信じてなかった警官が味方になってくれたりするんですが、レノックスに至ってはそんなことは無く、「ジェリーが吸血鬼なら俺はダーティ・ハリーだろうが!」で終わりでした。
そういう役はピーターが担当してるみたいで、これは彼が真のヴァンパイアハンターになる話でもあるみたいです。
ヒロインはエイミーなのでしょうが、ママも性格可愛い気がします。
ぶっちゃけエドは吸血鬼になった後の方がはっちゃけてて面白かったです。

なかなかの面白さなので観て損は無いような気がしました。

ラストまでのあらすじ

ピーターは逃げる準備を始めており、「TVのあれは芝居だ。行くのは怖い」と返答します。
それでも一緒に来てほしいと懇願するチャーリーでしたが、ピーターは「すまんが無理」と拒否します。
その頃、ジェリーはエイミーを吸血鬼化していました。

チャーリーは一人でジェリーの家に乗り込むことにしましたが、直前でピーターが吸血鬼撃退グッズ満載で駆けつけました。
そして開いたドアに導かれるように二人は家に入り、ジェリーと対峙しました。
ジェリーは「フライトナイト」の冒頭台詞を真似てピーターを嘲り、ピーターは十字架を構えたのですが、信心が無いので効果0で握りつぶされてしまいました。
十字架パワーを信じているチャーリーの十字架はジェリーを退けますが、ビリーが出て来て殴り倒されました。

あろうことかビビったピーターはチャーリーを見捨てて退却してジュディを呼びに行ったのですが、彼女は夜勤で代わりにエドが居ました。
エドは狼に変身してピーターに襲い掛かったのですが、ピーターが震え上がりながら構えていた壊れた椅子の脚が偶然エドの心臓に刺さりました。
ピーターは無残なエドの様子を見て同情する一方でジェリーと戦う決意を固めます。
一方、チャーリーは吸血鬼化したエイミーのいる部屋に監禁されていました。

ピーターはチャーリーと合流し、ジェリーを倒せばエイミーは元に戻るだろうと告げます。
幸いエイミーはまだ目覚めていなかったので、二人はジェリーを倒しに向かいます。
ビリーが妨害に入るのですが、ピーターが持参の銃で額を撃って倒します。
しかし彼は人間でも吸血鬼でも無かったようで、撃たれても立ち上がって迫って来ました。
ピーターが投げ飛ばされそうになったのでチャーリーがビリーの胸に杭を打つと、緑色の液体を出しながら砂になり、最期は骨になって崩れ落ちました。

ジェリーはエイミーを目覚めさせるのですが、ピーターが十字架で退かせて監禁します。
チャーリー&ピーターはジェリーと追いかけっこになるのですが、やがて6時になりました。
蝙蝠に変身してピーターに襲い掛かり、ピーターも噛まれてしまいますが、力を合わせて太陽光で焼くと棺へと逃げ去ります。
二人は地下室で棺探しをするのですが、エイミーが口裂け女のような顔になってチャーリーに襲い掛かり、内側から施錠されている棺を発見したピーターは急いでこじ開けようとします。

エイミーは気絶させたもののピーターはジェリーの肩に杭を打つというNGをやらかし、ジェリーに襲われます。
二人は地下室の窓を割りまくって太陽光を入れまくります。
この地下室はどんだけ窓が多いでしょうか。
ジェリーは炎上した後に爆発四散して消滅し、エイミーも元に戻り、三人はしっかと抱き合いました。

ピーターは番組に復帰したようですが、今夜は宇宙人路線のようです。
チャーリーとエイミーはお預けだったHを再開したのですが、窓の外には赤く光る眼があります。
そして「最高にクールってやつだ」的なエドの笑い声が響きました。

エンドロールで終了です。

お預けHで終わる所は青春映画だと感じました。
最後のはエドだったのでしょうか?てっきり宇宙人が来たのかと思いました。

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