デス・ロード 染血
その近道は呪われていた。
制作年 | 2007年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | グレゴリー・ジェイコブス |
脚本 | スティーヴン・カッツ/ジョゼフ・ガンジェミ |
上映時間 | 91分 |
出演 |
エミリー・ブラント |
アシュトン・ホームズ |
マーティン・ドノヴァン |
だいたいのあらすじ
ツンツン系の女学生(エミリー・ブラント)はクリスマス休暇にバスでデラウエアまで帰省しようと思っていたのですが、友人からメールで「掲示板で乗せてくれる人探せば?」とアドバイスされたので、早速メモを貼り付けます。
ということで乗せてくれる人が見つかったので、12月23日に男子(アシュトン・ホームズ)の車に声を掛けます。
女学生は早速「玄関の側にいてくれよ!」と一発かまし、男子は「君遅いから雪振りそう」と応酬しました。
彼女は意に介さず、「私なら出発してたけど」と反省は無く、ツンツンと車に乗りました。
尚、女学生は荷物がトランクに入らなかったので、男子の荷物を駐車場にポイして詰めました。
車に乗り込んだ後も女学生は友人と長電話し、「景色がクソつまらん」とか文句ばっか言い、男子が視線を向けようものなら「何よ」と冷たく睨むのでした。
男子が「運転手と話せよ」と言おうものなら、「お前を楽しませる義務はない」的な態度を取りました。
そして男子に「高校どこ?」と聞き、答えるなり、「なにそれ知らない。プププ」とあざ笑うのでした。
その後、男子の哲学談義を聞いた後に女学生は「お楽しみタイム終わり」と話を終わらすのでした。
その後も彼女はキモいとか言いまくり、トイレ寄れ!スタンド着くのが早いからペディキュア乾いてない!と我儘邦題でしたが、男も男で「乾いてないならおぶるから!」とドン引きリアクションを取るのでした。
そしてスタンドのトイレに入った女学生はドアが壊れたのか閉じ込められてしまいました。
自力で出られたのですが、店内の人はガン無視だったので、早速レジの所にいた男子に「お前なんで助けに来ないんだよ!」と絡みまくります。
出発となったのですが、スタンドの店員は「本線を走れ」と忠告していました。
暫く進むと男子は突然雪の覆われた道に右折し、「戻れよ!」という女学生に「近道だから」と反論し、車を進めます。
軽く話をしていると実は男子がデラウエア出身では無いという疑惑が発生し、口論していると対向車が現れ、男子は避けそこなって道路脇の雪道に突っ込みました。
ということで二人仲良く気絶し、女学生が気づいた時には辺りは暗くなっていました。
ひとまず911に電話しようと外に出たものの圏外で繋がらず、息を吹き返した男子は携帯を持っていないそうです。
周囲は雪に覆われており、人の気配もありませんでした。
対向車は当て逃げしたようなのですが、不思議な事にタイヤ痕が残っていませんでした。
ひとまず車を押してみることにしたのですが、無理で、女学生はそのまま男子を閉め出してしまいました。
変質者認定された男子はスタンドまで歩いて戻ることにしました。
女学生は助手席の窓が完全に閉まらないボロ車なのでガムテープで塞ぎました。
その時、外を通る人が見えたので車を降りて助けを求めたのですが、ガン無視して去って行きました。
「なんなのあいつ!」とブチ切れていると男子が戻りました。
彼は「スタンド閉まってた」と主張するのですが、「帰って来るの早すぎ!おかしい」と女学生は言いがかりを付けます。
この女の味方したくないですが、私も早っ!と思いました。
男子が車に乗ろうと言うと、女学生は「変質者とは無理!」と断りつつ、結局乗って来るのでした。
その後、男子は実家は大学の近くであり、後ろの席で携帯を覗いた事、実は一緒に居たくて同行した事を白状しました。
女学生は何となく少し許す空気になり、男子は「そうだトランクに食料がある。君の大好物ばっかり」と思い付いたのですが、女学生がポイしたのはそれでした。
彼女は一切謝罪せず、男子が探したチョコを半分食べました。
その後、ガスが漏れていてヒーターが使えなかったので重ね着しよう!と言うことになったのですが、それも無くなっていました。
女学生はおしっこしに外に出たのですが、その際に複数の人が通り過ぎていくのを目撃し、一人と目が合いました。
いそいで男子を呼んだのですが、彼等は煙のように消えていました。
今度はもう少し先に姿が見えたので、男子が大声で呼びながら追い掛けました。
女学生は彼等の様子がおかしかったので車に戻ろうと主張し、さっさと戻りました。
男子は小屋を発見したのですが、付近で凍っているおじさんに脅かされたりします。
一方、女子はまた路上を歩いている人物を発見し、今度は追いついて掴まえたのですが。そのおじさんは手足を針金で縛られ、目が見えず、口からウナギを吐きました。
どういうことなんでしょう。それはそうとして暗くて何がなにやら。
そのおじさんから離れると今度は血まみれのスタジャン男とその友人っぽい若者が立っており、女学生は気絶しました。
男子が逃げ帰って来て女学生を助け起こしたのですが、彼女の手袋の先はおじさんに触れた際に焼け焦げていました。
車に戻った二人は寒いのでくっ付こうということになりました。
23時を回った頃、警官(マーティン・ドノヴァン)が窓を叩いたので助けを求めたのですが、警官は「駐禁だ」とかのたまっています。
更に警官は「取引次第では見逃してやる」と言い出したので、これはたかりに違いない!ということになり、女学生は男子がかき集めた現金を持って警官と話をつけに行きます。
警官はしきりにパトカーに乗れと女学生に勧め、レイプを懸念してお断りしたのですが、「早く乗れ!」とか怒鳴り出します。
男子がバールを手に「クソ野郎!」と警官を殴りつけたのですが、警官は消え、二人は瞬時に車の中に戻りました。
男子の手は凍り付いて凍傷にかかっており、女学生は服の中に手を入れさせて暖めます。
そして女学生は男子が小屋から持ち帰った新聞を見て外の連中は1953年の事故で死んだ人達なのだと気付きます。
深夜3時少し前になるとラジオが勝手に点いて、直ぐ消えました。
その直後、女学生は警官が女性(シェラン・シモンズ)を車から引きずり出して暴行しようとしていた所を修道士達に発見されるという映像を観ました。
男子も目覚めて惹き付けのような状態になっている女学生を助け起こそうとしたのですが、次の瞬間車のエアコンから蒸気が上がる程の冷風が吹き付けて来ました。
これ原題ですね。
そして車の少し前にはパトカーが現れました。
感想
これはイマイチです。
冬に人気の無い道で事故ってしまい、幽霊出るし大変!という話です。
ダラダラしていて、ひたすら地味で退屈です。
前半は女学生の嫌な女振りにイライラさせられます。
そして周囲が暗くなってくるとガチで真っ暗で何が起きてるのか全く分かりませんでした。
リアリティを出したかったのかもしれませんが、そこは映画なので何とかして欲しいです。
後半になって来ると今度は軽くイチャコラ始めたのですが、こちらは真っ暗な中置いてけぼりです。
ただ、凄く寒そうなのは伝わって来ました。嫌だなー、寒いなー、女ひどいなー!って思いました。
一応私が観た寒そうな映画のランキングには入るのではないかと思いました。
ちなみに私の中で上位は物体Xとか30デイズナイトで、フローズンはギリで、デイ・アフター・トゥモローとかチルドとか冷凍人間甦るは微妙。
そう言えばアイスクイーンとかスパイダーとかオブザデッドとかランドとかアイスシリーズありましたね。
まあどうでもいいですが。
事件の真相と警官の目的は分かったのですが、あの謎能力は何だったのでしょうか?
火炎系なのに氷系で物理とサイコキネシスとかどういうことでしょう。
時空を歪める能力もあるようで訳が分かりませんでした。
ポケモンにしても「こおり」とか「くさ」とか系統があるのに、調子に乗るなと言いたいです。
電柱の上に電話のプラグがあるのは豆知識でした。
たしか他の映画でも一回見たような記憶がありましたが忘れてました。
登場人物はイマイチで、ぶっちゃけ最後に出て来たおじさんがいい人そうでした。
いや、男子も悪い子じゃないんですけど、地雷踏み過ぎだと思います。
他にいい子いなかったのかしら。
中の人はストイックでカッコいい女性なんですけどね。
これは地雷とまでは言わないですけど、わざわざ観なくてもいいんじゃないかなと思いました。
寒そうな映像が好きな人だけどうぞ。
ラストまでのあらすじ
その後も映像を観続けた女学生は警官が先ほどの女性の遺体を森の中に捨てている様子を見ました。
そして意識を取り戻したのですが、同時に車は激しく揺さ振られ、その後止みました。
朝の5時位になったのですが、辺りは暗いままでした。
吊り橋効果なのか二人は笑顔で話せるようになっていました。
寒いので車内でペットボトルにおしっこしていたのですが、男子は血尿を出していた事が判明しました。
実はスタンドに行った時も血を吐いたので戻って来たそうです。
男子は重症で不味い状況だったので、女学生が電柱のてっぺんのボックスに電話を繋いで助けを呼ぼうということになりました。
男子はアパートを追い出され、電話機等の家財道具を車に持ち込んでいたのです。
警官が来る時にはラジオが鳴るようなので、男子がクラクションで知らせるという段取りにしました。
女学生はどうにかこうにか電話を繋ぎ、911に架けたのですが、相手は彼女の声が聞き取れないようで、終いには切れてしまいました。
電柱を降りるとあの映像に出て来た女性が裸足て立ったいたので、女学生は急いで車に逃げ帰りました。
しかし車に戻ると男子は死亡しており、彼女は男子を外に運び出しました。
そこに車が近づいて来たのですが、それは普通のおじさん(ネッド・ベラミー)が乗っており、おじさんは男子を荷台に乗せ、女子を助手席に乗せました。
そして女子を救急病院に運ぶと無線連絡し、発進しました。
ここは曰く付きの道らしく、50年代には悪い警官が通る人を次々に殺害したそうです。
警官は酔っ払い運転をして若者二人の車と正面衝突して焼死し、それから凍死事件が連発しているということでした。
黒い僧侶の集団は61年にベッドで全員凍死したそうで、どうやらそれがあの小屋だったようです。
暫く進むとあのパトカーが正面から現れ、今度はパトカーがハンドル操作を誤り、崖下に転落しました。
おじさんは車を降りてパトカーの様子を見に行ったのですが、同じく車を降りた女学生が周囲を見ると、男子の車が停まっており、付近の電柱には電話機がぶら下がっていました。
どうやら元の場所に戻されたと知った女学生はおじさんを止めに行きます。
しかしおじさんは下まで降りており、女学生はそれを追って「もう死んでるのよ」と止めます。
二人の背後からは僧侶達が現れたのですが、彼等は警官を助けたのではなく、無線を引き千切って引き揚げていました。
女学生は事件の真相を知ったのですが、僧侶は以前に女性が殺害される所を見ており、警官を見殺しにしたようです。
そして警官は呪いの言葉を吐いて火だるまになっていました。
この地の呪いは警官の呪いだったようでした。
それはそうと火だるまになった警官はパトカーから飛び出しておじさんを襲い、おじさんは瞬時に凍り付いていました。
彼女はおじさんの車のエンジンを架けて逃げようとしたのですが、警官が襲って来ました。
そこに男子が「このクソ野郎!」と叫んでバールで警官を打ちました。
そこでまた男子の車の中に逆戻りし、隣には男子の遺体がありました。
女学生が「もう嫌!」と叫ぶと、車の外を男子が歩いていたので、彼女は飛び出して追い掛けました。
外は明るくなっており、男子は「僕はいいんだ。いい思い出ができたか」と言いながら崖を登って行きます。
女学生は彼の後を追い掛け、とうとうスタンドの横に辿り着きました。
彼女は生還し、車の中で携帯で撮影した男子の写真を見て涙を流すのでした。
エンドロールで終了です。
男子いいやつだったということですね。
特典はメイキング入ってました。