ナゾ映画 新・デモンズ

新・デモンズ

悪魔崇拝してた尼僧の話

デモンズとは無関係です。

制作年 1990年
制作国 イタリア
監督 ルチオ・フルチ
脚本 ルチオ・フルチ/ピエロ・レニョーリ

出演
ブレット・ハルゼイ
メグ・レジスター

だいたいのあらすじ

1486年 シチリア島

群衆に捕らえられた尼僧の集団が次々と磔にされていきます。
彼女たちは身体に釘を打たれ放置されます。

1990年 トロント

ライザ(メグ・レジスター)という考古学を研究している女性が降霊会に参加していた際に尼僧の姿を霊視してバッタリ倒れます。

その後、彼女は発掘調査のためシチリア島に向かいます。
シチリア島に着いたのですが、ライザは丘の上の修道院の遺跡から何らかの気配を感じており、気になっています。

景色が美しい!

現地の事情に詳しいポーターによると、丘の上の修道院は曰くつきの建物のようです。

ライザは発掘調査の合間に修道院を訪れ、複数の棺と放置されて白骨化した遺体を発見します。
また地元の青年トーリに建物から出ていくように告げられ口論になります。

ライザは修道院の奥で磔にされた尼僧の遺体を発見します。

この探索シーンはなかなかスリルがあります。

その夜、ポーター船室の隅に半透明の半裸の女性が出現し、ポーターは銛で撃たれて射殺されます。
ライザのせいで復活したのですね。なぜ凶器が銛なのか半裸なのかさっぱりわかりません。

次の日の朝
エバンスから休むように伝言されたライザは街の図書館で年代記を見ます。
そこに謎の女性が現れ、「真実を知りたければ、明日の正午に私の家に来い。」と告げられます。

発掘調査隊のメンバー2人が酔った勢いで酒盛りをしようと修道院に入り込みますが、床下の穴に仕掛けられた罠に転落し、絶命し、辺りには女性の笑い声が響き渡ります。
これ2人目が落ちるのはどうかと思いました。

次の日
発掘隊で死者が出てしまったので、刑事が調査に来ました。
フルチ先生が刑事役です。
ライザは謎の女性を訪ねて街はずれの一軒家を探します。
ライザは謎の女性の家でこの街に隠された恐ろしい真実を知ります。

感想

なかなか雰囲気は良い映画だと思いました。
かなり昔に見て怖かった記憶があったのですが、見直すとそれほどでもないですね。
(耐性が付いたのかもしれません。)
尼僧の額のマークがなんだか笑ってしまいます。

修道院の内部や放置された死体の風化具合などはよくゴシックなムードが漂います。
島の風景もとても美しく撮られています。

サービスシーンは尼僧役の人が担当していますが、性格がアレなのであまりうれしくありません。
ライザが可愛いかどうかは評価が分かれるところだと思いますが、多分笑うと可愛いのでは?
(劇中、彼女は一度も笑いません。)

グロとかイヤなシーンは満載です。

・尼僧が釘打たれる。
・ポーターが銛で撃たれる。
・調査隊の人が串刺し。
・人形でも赤ちゃんが焼かれるのはイヤ。
・ポーターの首が錨に刺さっている。
・女性が猫に教われる。
・ぶら下がった肉から血をダラダラ流す。
・死体の舌を釘で打つ。
・股裂き

とは言ってもほとんど作り物だとわかってしまうチープさですので、それほどショックはないですね。

30分位で終わりそうな話を尺稼ぎしている印象です。
とは言っても演出は引き付けられるものがあり、私は好きです。
ラストは意味がわかりませんが。

ラストまで(ネタバレ)

ライザは猫が沢山いる謎の女性の家を訪問し、謎の女性は修道院の話をします。

・修道院には5人の若く美しい尼僧がいた。
・彼女たちは悪魔崇拝しており、契約を交わしていた。
・身体を武器にして男を誘い込み、生贄に捧げていた。
・自分たちの子供も殺害していた。

悪行は続かず、怒り狂った住民達により、磔にされた。
ということで、彼女は飼っていた猫に殺害されてしまいました。

尼僧はそれほど美しく見えませんね。なんで猫なのか。

ここでストーリーと全く関係ない、ポーター殺害の容疑者がエバンスだとかいう話が出ます。いらないような気がします。

その後、トーリは自分の店の肉の貯蔵庫で肉塊に押しつぶされ、その後飛んできたフックが首に刺さり死亡します。

尼僧が現れ、彼の舌を釘づけし、貯蔵庫の温度を最低に下げます。

ちょっと訳がわかりません。ここの包丁が揺れているシーンとかアルジェントさんっぽいと思いました。

彼は次の日に貯蔵庫の中で発見された際には頭に包丁を刺され、古い布を握りしめていました。
フルチさんは布を見た瞬間に「何世紀も前の古い布じゃないか」となんでも鑑定団もびっくりです。

ついに島民が立ち上がり、修道院を破壊しようと集まります。
エバンスはそれを見て島を離れることにしますが、ライザの姿が見当たりません。

発掘隊ではロビーという少年も行方不明になっており、ロビーを捜していた父親は股裂きにされます。
有名なシーンになりますが、どうしてこの状態になったのかサッパリわかりません。

ライザを探して修道院へ急ぐエバンスの前に尼僧姿の亡霊が出現します。

最終的には島民が修道院を燃やして、エバンスはライザに刺されて、ライザが倒れているというナゾの状態になります。

憑依されたということか?訳がわかりませんでした。
ここの音楽すごくいいですね。

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