部屋系です 1303号室

1303号室

あの部屋のいる人は、みんな死んじゃうんだよ。

制作年 2007年
制作国 アメリカ
監督 及川中
脚本 大石圭/佐藤孝昌/及川中
原作 大石圭
上映時間 97分
出演
中越典子
初音映莉子
板谷由夏

だいたいのあらすじ

海辺に建つ高級リゾートマンション「ブルーパレス平岡」の1303号室にユカという若い女性が越して来たのですが、和室で異臭を感じた後に何かに遭遇して悲鳴を上げていました。
ユカの彼氏・リョウタはユカを訪ねて来たのですが、マンションの入り口で母親(板谷由夏)に連れられた娘に手を取られ、その娘が指差す方向ではユカが1303号室のベランダから何かに押されるように仰向けに身を乗り出して悲鳴を上げていました。
リョウタの叫びもむなしくユカはそのままマンションのプールに落下し、死亡しました。

次に1303号室に越して来た沙弥香(深田あき)は彼氏の健太郎と友人達に引っ越しを手伝って貰った後に酒盛りをしていたのですが、家賃が格安だった理由について「交通の便が悪いから」と説明していました。
沙弥香は犬を連れた友人に和室で異臭がすると指摘され、その直後に和室の押し入れを開けてから様子がおかしくなります。
彼女は突然、皿に盛られていたドッグフードを食べて絶叫した挙句、バイクのヘルメットを被ってクマのぬいぐるみを抱き、友人達に「顔が潰れたら嫌でしょ」と言い残すとベランダから飛び降りて死亡してしまいました。
沙弥香が持っていたクマのぬいぐるみをリョウタの手を握った少女が拾い上げ、「また落ちちゃったね」と呟いていました。

沙弥香の姉・真利子(中越典子)は沙弥香の葬儀で健太郎からあれは自殺じゃないと断言し、直後に現れた沙弥香の血まみれ亡霊は「お母さんに落とされちゃった」と訴えました。
真利子は実家で母(大谷直子)と二人で暮らしているのですが、母は沙弥香の死で泣き続けており、「しっかりしてよ」と言う真利子に対して「お前は妹の死が悲しくないのか!」と怒鳴るのでした。

その後、ブルーパレス平岡を訪ねた真利子はエレベーターでクマのぬいぐるみを抱いた少女に出会い、「カワイイぬいぐるみだね」と声を掛けたところ、「隣のお姉ちゃんに貰った」と返答されました。
少女はその言葉通り、1302号室に住んでいるようでした。
1303号室に入った真利子は髪の毛が絡みついたシルバーのピアスを拾ったのですが、直後に室内を不穏な風が吹き抜け、沙弥香の携帯に非通知の着信がありました。

沙弥香の携帯メールを見た真利子はこの部屋に入居予定の住人がキャンセルした件、クマのぬいぐるみはこの部屋の押し入れにあった件を知りました。
そして隣の1302を訪ね少女から「隣の部屋に入った女の人は皆死ぬ」と聞かされ、直後に母親が帰宅したのですが、彼女は水商売風で様子がおかしいようでした。
尚、警察では沙弥香の件は自殺ということで片付いたそうで、真利子は翌日荷物整理をする予定だったので、1303号室に泊まることにします。

その夜、真利子は沙弥香の亡霊に遭遇したのですが、彼女は首を横に振るばかりで真利子の「何か伝えたいの?」という問いかけには答えませんでした。
沙弥香の携帯に保存された内覧中にこの部屋で撮影した画像を見ていた真利子はベランドに不気味な女性が立っている画像が含まれているのに気付きます。
その直後に和室の方から異臭を感じ、思い切って押入れを開けると謎のポルターガイスト現象のようなものに見舞われたのですが、それは単なる地震だったようです。

翌朝、シャワーを浴びて冷蔵庫の水を飲もうとした真利子は飲み口の所に血が付いていたので、悲鳴を上げてペットボトルを投げました。
その後、無事に業者への引き渡しが終り、引き揚げようとしていた真利子でしたが、1302号室の少女から「ぬいぐるみをくれたお姉さんはまだ隣に居る」と気になることを言われます。
そしてロビーに降りた真利子は桜井刑事(古田新太)に声を掛けられ、1303号室では謎の投身自殺が続発していると知らされます。

桜井によれば発端は二年前に投身自殺した杉内幸世(初音映莉子)の事件で、彼女の死後に押入れから死後半年経過していた母親の幸子の腐乱死体が発見された事件だったそうです。
幸世はアル中の幸子から虐待を受けていたようで、職場では目立たない地味な女性だったといいます。
桜井はこの事件から5件の飛び降り自殺が発生しているので、沙弥香の件も単なる自殺では無いと考えているのですが、警察としては事件性が無いので自殺と認定するしかないのでした。
真利子は部屋で拾ったピアスを桜井に預けました。

真利子が実家に帰宅すると母が沙弥香の遺骨をカリカリと齧りながら、「沙弥香が寒いと訴えているから1303号室に行く」とのたまっていました。
そこで真利子は「沙弥香はもう死んだ」と母を諭すのですが、母は「お前はいつもそうやって私を責めるから嫌いだ」と酷いことを言うのでした。
居場所の無い真利子は夜の公園に行き、「慟哭の部屋」という杉内母娘の事件についてのドキュメンタリー本を読み始めます。
この公園めっちゃ不気味なので、もう少し明るい場所で読んだ方がいいと思います。

幸子(街田しおん)は引っ越してきた当初は幸世と仲の良い母娘だったようですが、段々と生活苦などもあったのか、アル中になり、お弁当を残した幸世にドッグフードを食べさせる等の虐待行為に及ぶようになったそうです。
幸世が働くようになった頃には幸子はペットボトルの飲み口をガリガリと齧りながら壁に「死ね」とひたすら書いていたそうです。
入院させましょう。
ある日幸世がピアスを付けているのを目撃した幸子は「親から貰った身体に傷付けやがって!」と彼女の耳からピアスを引き千切り、我慢の限界に達した幸世は幸子の腹を包丁で刺し、幸子は自分から押入れに入って息絶えました。
家賃を半年滞納した幸世は支払うか立ち退くかという選択肢を迫られ、飛び降り自殺を選択したということでした。

感想

これは普通です。
部屋に曰くがあって妹死んで大変!という内容です。
お話はちょっと変わった感じなのですが、イマイチそれが活かされてないようです。
押入れの異臭とか理由があるはずなのですが、本編上だと必然性が見えません。

この監督作品にしては珍しくちょっと怖いシーンもあって雰囲気も良かったのですが、あっと言う間に失速します。
特に後半の展開は投げているようにしか感じられませんでした。
設定も良く分からず、結局全員死んだということなんじゃないかと思われます。
1302号室の住人も良く分からず、重要そうな真利子と母親の関係もサラッと語られて終わりです。
落下シーンの演出の安さもあり、本当に中身のない映画観てる感じでガッカリします。

キャストだけ豪華で、女優陣の層だけやけに厚いです。
主役の真利子も美人ですが、幸世も地味に可愛いです。
出番少ないですが、1302号室のママも美人で娘も可愛いという。

ラストまでのあらすじ

帰宅して慟哭の部屋を読み進めていた真利子はそのまま寝落ちしていたのですが、悪夢で目覚めると沙弥香の携帯に着信があり、出てみると「お姉ちゃん、怖いよ」という謎の訴えでした。
と思ったら、それも夢でした。
こういうくだらない夢オチは止めた方がいいと思います。
それはそうと起きると母が居らず、「沙弥香の所に行きます」というヤバい書置きがあったので、ひとまず真利子はブルーパレス平岡に向かいました。

ブルーパレス平岡には母は居らず、1303号室は海の家で働く男子グループが短期間だけ借りることになった件を聞きました。
真利子は当然知りませんでしたが、その海の家というのは女性従業員にメイド服を着せて繁盛している店らしく、従業員の交流会がブルーパレス平岡で行われる予定でした。
その後、真利子は管理会社に行き、「人死んでる部屋を黙って沙弥香に黙って貸すなんて!」的な事を言って担当者をビンタしてストレス解消して去りました。
貸すだけにカスということでしょうか
そしてどこかの洗面所に入った真利子は右耳の耳たぶから出血し、幸世の亡霊に睨まれるという怪異に遭遇してしまいました。

その頃、海の家の交流会が1303号室で行われており、若い男女がワイワイとお酒を呑んでいました。
真利子は桜井に面会し、「うちも父が死んでから母が鬱病で私とは折り合いが悪くて…」と幸世が自分と重なるようだと打ち明けていました。
そして桜井からはピアスは幸世のものだった件、1303号室で飛び降りた女性は皆実家から独立した女性だった件を聞きました。
その会話の最中でも真利子は桜井の背後に佇む幸世の亡霊を見てしまい、真利子は桜井に「ピアスを預かりたい」と申し出ました。

1303号室で飲み会をしていた連中は突然の停電後に異臭の風に襲われ、ワーワー言いながら部屋から逃げたのですが、逃げ遅れた女性三名の前にはベランダから現れた髪の毛を鎖のようにした亡霊の髪の毛に捕まり、ベランダから次々に落とされてしまいました。
何で急にこうなったんでしょう。演出の安さと相まって苦笑するしかないです。
その頃、桜井に送られていた真利子はブルーパレス平岡の前を通りがかり、事件の事を知りました。
真利子は車から飛び出すと1303号室に飛び込んで行きました。

なぜか1303号室はボロボロになっていたのですが、中には真利子の母が居ました。
真利子が母を追って襖を開けると押入れの中の幸子の腐乱死体を目撃し、直後に幸世の亡霊が出現しました。
早速、真利子が「うちの妹殺しやがって!」的に絡むと幸世は悲しそうな顔で首を横に振って消えました。
そしてベランダでは1302の少女が落ちそうになっていたので助けた真利子でしたが、なぜか少女は不敵に微笑み、幸世がババーンと現れました。
幸世は髪の毛を鎖のようにして部屋に逃げ戻った真利子を襲い、「外の人間は悪魔だから部屋に入れちゃいけなかった」等とのたまいます。

真利子がピアスを差し出し、「お母さんとあなたの部屋は私が守る。私がここに母と住む」と叫ぶと幸世は消えました。
そして今更桜井達が駆け付けたのですが、部屋には入れず、結局真利子は「お母さんの子供は私だけ」と主張する幸世に落とされます。
そこに沙弥香が現れて真利子の手を掴んだのですが、幸世の成りすましだったらしく、不敵な笑いを浮かべながら真利子の手を離しました。
1302号室の母娘も亡霊だったらしく、「また落ちちゃった」と少女が呟き、母娘も消えました。

1303号室は綺麗にされ、次の住人を待っているようでした。

エンドロールで終了です。

幸世の理論だと誰が住んでも死ぬみたいですね。桜井の話は当てにならなかったみたいです。
特典はメイキングとか色々入ってました。

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