アナベル 死霊館の人形
死ヌマデ、遊ンデ。
制作年 | 2014年 |
制作国 | アメリカ |
監督 | ジョン・R・レオネッティ |
脚本 | ギャリー・ダウベルマン/サンライズ・ダンゴ |
上映時間 | 99分 |
出演 |
アナベル・ウォーリス |
ウォード・ホートン |
トニー・アメンドーラ |
だいたいのあらすじ
これの続編でスピンオフです。
1971年にエドとロレインのウォーレン夫妻の所にアナベル・ヒギンズという少女の悪霊が宿っているという不気味人形が若い男女三名によって持ち込まれます。
そして彼等は自身の体験談を語り始めるのでした。
1年前の事、ジョン・フォーム(ウォード・ホートン)とその妻でお腹の妊婦のミア(アナベル・ウォーリス)は教会で神父の説教を聞いていました。
その帰り道、フォーム夫妻はお隣のピート(ブライアン・ホウ)とシャロン(ケリー・オマリー)のヒギンズ夫妻に送って貰いました。
ヒギンズ夫妻は2年前に娘が家出するという悲劇があったそうです。
TVでは丁度、チャールズ・マンソンによるシャロン・テートの惨殺事件の件のニュースを報道していました。
ジョンはまだ研修医だったりと色々と不安はありましたが、フォーム夫妻は幸せで子供の誕生を心待ちにしていました。
そんなある日、ジョンはアンティーク人形集めを趣味にしているミアに不気味人形をプレゼントしました。
どう見ても怖いのですが、ミアのコレクションの全般が怖いので気にならないようです。
その深夜に隣家から叫び声を聞いたミアはジョンに知らせ、ジョンは隣家の様子を見に行ったのですが、泡を食って戻り、ミアに救急車を呼ぶように指示します。
ミアが通報する際に、背後の人形部屋では白装束の何かがドアの前を横切っており、それはどうやら人形を抱いた女性のようでした。
女性はミアの前に姿を現し「いい人形ばかり」と呟き、直後に背後から現れた男にミアはお腹を刺されました。
戻って来たジョンが男を突き飛ばし、今度は猿のように暴れる女と格闘するのですが、ジョンは男に撲殺されそうになります。
そこに警官が飛び込んで来て男を射殺したのですが、女はあの不気味人形を抱いたまま人形部屋で喉を掻き切って自殺していました。
女は殺害されたヒギンズ夫妻の家出した娘アナベルだったと判明し、どうやらカルト教団に所属していたということでした。
幸いミアのお腹の赤ちゃんには影響無かったのですが、ショックもあったので出来るだけベッドで安静にすることになりました。
ジョンはミアを思いやって入院している間に家を綺麗に清掃し、退院後にはミアが退屈しないようにと寝室にTVを運びます。
その夜、ミシンが勝手に作動したり、ロッキングチェアーに置いたアナベル人形が床に落ちていたりという怪異が起こります。
翌日はアナベルがロッキングチェアーを揺らしたり、TVが故障したりしました。
ミアはアナベル事件があったので気味悪くなり、ジョンにアナベル人形を捨てて貰いました。
その後フォーム家を訪れたクラーキン刑事(エリック・ラディン)によるとアナベル達は悪魔崇拝しており、悪魔への忠誠を示すために殺人を犯していたのだそうです。
後日、ジョンは学会に参加するため、サクラメントに行くことになり、二日ほど家を空けることになりました。
そしてミアはレンジに乗っていたポップコーンが勝手に加熱されたのが原因で火事を出すのですが、その際にキッチンの方に何者かに引き摺られていました。
駆け付けた近所の人によりミアは救出されました。
病院に運ばれたミアはそのまま出産し、急いで戻って来たジョンはリアと名付けられた娘と顔を合わせます。
ミアがあの家は怖いから戻りたくないと言うとジョンは火事の事は一切責めず、新しい家を借りました。
新しい暮らしが始まり、信心深いジョンはミアとリアを連れて礼拝に行き、ミア親子はペレズ神父(トニー・アメンドーラ)に写真を撮ってもらいました。
その後、荷ほどきが完了したのですが、段ボール箱の中に捨てた筈のアナベル人形が入っていました。
ジョンはもう一度捨てて来ると言ったのですが、ミアはペレズ神父の「恐怖とは自身の中にあるので、それに打ち勝つのが肝心」という説教を聞いたので、「折角ジョンがプレゼントしてくれた人形だし」と捨てないことにしました。
ミアはうたた寝していて気づかなかったのですが、家の中ではアナベルが歩き回り、リアのベッドを覗いたりしていました。
ある日ミアが散歩に行くと階段の所に子供が居たので挨拶しました。
その後、書店に行ったミアはエブリン(アルフレ・ウッダード)という女性店主と知り合い、彼女はリアに絵本をプレゼントしてくれました。
そしてアパートに帰宅すると階段に居た子供達が描いた絵があったのですが、それにはミア達がトラックに轢かれる様子が描かれていました。
家の中ではレコードが勝手に鳴る、ミシンが勝手に動く等の怪異が起こり、家の中を少女が走り回るのを目撃したミアはその少女がアナベルになって襲って来て消えるという事象に遭遇しました。
最近仕事が忙しく家の中の事がおざなりになっているジョンはミアと共にペレズに相談しに行ったのですが、ペレズ
は精神論しか語りませんでした。
その後も怪異は続き、ミアは共有部の物置で荷物を整理している際に悪魔のような黒い背の高い魔物に長い指で手首を掴まれ、紋章のような傷跡を付けられます。
不思議な事に手首の傷はすぐに消えてしまいました。
怪異の原因がアナベルにあると考えたミアはクラーキンを呼び出してアナベル事件の事を聞き出します。
アナベルは「羊の使徒たち」というカルト教団に属していたそうで、そこでは悪魔か何かを召還する儀式を行っていたそうです。
彼女は死ぬ前に壁に血で何かの紋章を描いていたのですが、それはミアの手首に浮かび上がって来た傷跡と全く同じでした。
ミアはエブリンの書店でそれ系の本を捜し、「何を聞いても驚かない」というエブリンに家の中に出没する霊の件を相談しました。
エブリンは霊感があるようで、娘を失って自殺未遂をした際にその力を得たようです。
彼女曰く問題はアナベルの霊では無く、カルトが呼びだした悪魔による物ではないかということで、書物を漁れば答えが見つかると言います。
そしてある日、ミアは乳母車をトラックに轢かれるという子供の絵に描かれていた災難に遭います。
しかしリアは彼女自身がしっかりと抱いていたので、無事でした。
感想
これは普通です。
ウォーレン夫妻の所にあったアナベル人形に関するスピンオフです。
アナベル事件と言われる事件の記録なのですが、これを観る限りだとウォーレン夫妻とフォーム夫妻の接点は分からず、ウォーレン夫妻がこの事件をどうして知ったのかは不明です。
これもなんというか地味な映画なのですが、少し派手な描写もあります。
家系の映画にしては人形が主体のせいか、雰囲気の怖い映像は無かったです。
アナベル人形は十分怖いので、夜中に廊下で見たらおしっこちびりそうです。
でもそれ以外はあまり怖いシーンは無かったような気がしていて、アナベルが歩き回っているシーン位ではないでしょうか。
やっぱり悪魔の存在は実写化されても怖くないですね。地獄で人間齧ってたりすると怖いんですが。
このシリーズはホラー系というより人間の絆だとかそういうものを表現するシリーズなのかも。
今回は悪魔とカルト以外は登場人物全員善人というビックリ世界でした。
あの階段に居た子供は何だったんでしょうか?
最後まで観ても分かりませんでした。
ラストまでのあらすじ
ミアが熟読した本にはあの紋章が描いてあり、「悪魔を呼び出すには近親者の血か無垢な子供の血を流す」という事が書かれていました。
そしてミアはリアとは別に部屋に閉じ込められてしまい、その間にリアが本棚から次々に落ちてくる本に潰されそうになるという怪異が起こります。
ミアが何とかドアを壊して脱出し、リアを抱き上げたものの、今度は空中浮遊したアナベル人形がポルターガイスト現象を起こしました。
その時、帰宅したジョンがミアの悲鳴を聞いて家に飛び込んだのですが、そこにはソファ等が飛び散っている室内と「助けて」と泣きつく妻の姿がありました。
ジョンがペレズに泣きつくと彼は自分ではどうにもできないが、教皇庁に応援を呼ぶと約束してくれ、アナベル人形も預かってくれることになりました。
しかしペレズは教会に着くなり、凄い力で跳ね飛ばされてアナベル人形と引き離され、人形はアナベルが持ち去っていました。
病院に運ばれ、意識を取り戻したペレズはジョンに悪魔がミアを罠にかけてリアの命を奪うつもりだと教えました。
エブリンは娘がいた所為かリアの事が可愛くて仕方ないらしく、その日もミアを訪ねていました。
彼女は娘ルビーを失ったのは自分が運転していた車が交通事故を起こしたからだと告白しました。
一方、ジョンは急いでミアに電話し、自分もそちらに向かうから急いでアパートから出ろと電話で伝えたのですが、ミアには雑音ばかりで聞き取れませんでした。
その直後、玄関にペレズに成りすました悪魔が立ち、本格的なポルターガイスト現象のような攻撃が始まります。
悪魔はエブリンを玄関の外に吹き飛ばして閉め出し、ミアを孤立させ、リアの泣き声を聞かせて玩びます。
そして天井の文字でリアの魂を寄越せと要求し、「なんでもするから娘返して!」と訴えるミアに「お前の魂を寄越せ」と窓の文字で要求し、窓を開けました。
ミアは悪魔の術にハマり、アナベル人形を抱いて窓から飛び降りようとしたのですが、ジョンがドアを壊して踏み入りミアを説得します。
しかしリアを悪魔に奪われたミアは説得に応じず、飛び降りようとしたのでジョンが力づくで押えました。
壁や天井の文字を見て事情を察したエブリンは「私が止める」と言ってアナベル人形を抱いて窓からダイブしました。
エブリンの自己犠牲の姿を見て神が手を貸してくれたようで、リアはベッドに戻って来ました。
6か月後、引っ越しをしたフォーム一家が怪異に悩まされることは無くなり、元気になったペレズと再会しました。
しかし現場からアナベル人形は消えており、悪魔はまだ機会を狙っているようでした。
そしてアナベル人形は看護師の娘にプレゼントするという老婦人にアンティークショップで購入されていました。
その後、看護師一家で怪異が起こったらしくアナベル人形をウォーレン夫妻の下へ持ち込みました。
ここで冒頭に繋がります。
現在ではアナベル人形はウォーレン夫妻の博物館のガラスケースに保管されていますが、力を滅することはできないので、定期的に神父に清めて貰うことで力を封印しているのだということでした。
エンドロールで終了です。
特典はスタッフや出演者が撮影中に起こった怪異を語っています。