解明編です TRICK 妖術使いの森編第二話

TRICK 妖術使いの森編第二話

妖術使いのトリックを暴く話

制作年 2002年
制作国 日本
演出 堤幸彦
脚本 蒔田光治
上映時間 65分
出演
仲間由紀恵
阿部寛
寺田農

だいたいのあらすじ

前回です。

TVドラマTRICK 妖術使いの森編第一話のネタバレ紹介と感想です。

奈緒子(仲間由紀恵)は妖術使い(椎名桔平)を棒きれで殴りつけたのですが、妖術使いはホログラムのように消えてしまいました。
そして奈緒子は橋本(市川勇)の遺体を発見し、付近で気絶していた上田(阿部寛)も息を吹き返しました。
そこに柳田(寺田農)達がワラワラと集まって来たのですが、上田は妖術使いはこの中にいる筈だと断言しました。
皆は小屋に戻り、矢部(生瀬勝久)とは石原(前原一輝)は全員のアリバイを調べることになりました。

恐らく最後に橋本を見たのは小松(石野真子)だったようで、22時半頃には橋本はきちんと拘束されていたそうです。
矢部は自分と石原は警察だからという理由で犯人から除外し、奈緒子も爆睡していたので除外されました。
マリア(ルビー・モレノ)は矢部達と一緒にいたので除外され、アラン・井上(手塚とおる)とその部下二名も矢部達の近くで組体操をしていたので除外となりました。
小松は柳田とずっと口論していたので除外され、具体的なアリバイが無いのは上田だけだったので、奈緒子は上田と一緒に居たと証言しました。

マリアは上田に例の嘘を吐くと炎が噴き出る穴に手を入れさせては?と提案し、小松は上田の仲間ということになっている奈緒子にも手を入れるよう要求しました。
翌日、奈緒子は「上田と一緒に居た」と宣誓させられた後、穴に手を入れたのですが、炎は噴き出ませんでした。
その頃、里美(野際陽子)は村長(八名信夫)の依頼で看板を書いていたのですが、急に模様替えを命じます。
仕方なく村長は石橋(中越典子)達に贋作コレクションの移動を命じました。

その夜、柳田は「妖術使いを捜しに行く」と一人で小屋を出て行きました。
小屋の周囲には「毛が伸びーる」の歌が響き、小松が歌を辿って妖術使いの正体を暴こう!と言い出したので、皆は小屋を出ました。
奈緒子はスピーカーが枯葉の下に埋もれているのを発見し、歌の出所を突き止めたのですが、付近の崖下では柳田が死亡していました。

柳田はテープレコーダーを手に移動しており、どうやら奈緒子達が移動している間に殺害されたようでした。
つまり奈緒子達の中で柳田を殺害できた人間はいないということになりました。
また、柳田は森の中にメッセージを遺したとテープに吹き込んでいました。
奈緒子は「妖術使いを捕まえに行く」と告げ、皆に背を向けて森の奥へと進みました。
上田はそれを追い掛け、奈緒子は妖術使いは黒門島の黒津の一族だから私に危害は加えない筈と打ち明けました。
この辺りは前シーズンで語られてるみたいなのですが、私は観てないです。
上田は奈緒子に妖術使い等いない!と励まし、小屋まで連れ戻そうとしました。

しかし上田が迷わないようにと撒いて来たパン屑は鳥に食われまくっており、二人は道に迷ってしまいました。
ということで二人は夜も遅かったので窪地で野宿することになり、上田は先に寝た奈緒子に上着を掛けてやったのですが、やっぱり寒かったので奪い取って自分で着ました。
翌朝、先に起きた上田はしっかり奈緒子に上着を掛けてやり、恩を着せることは忘れませんでした。
その後、二人は小屋から上がる煙を目印に歩き始めたのですが、上田の頭にはスピーカーが落ちてきました。

その時、上田は柳田は自分達が到着する随分前に殺害されていたのではないか?自分達には聞こえていなかったが、毛が伸びる歌はずっと流れていたのではないかと気付きました。
スピーカーが二台あったので、両側から歌を流すことで音が打ち消し合い、奈緒子達の居た小屋では聞こえていなかったのですが、柳田が殺害された地点では聞こえていたのではないかという推理でした。
つまり犯人は先ほど上田の頭に落ちて来たスピーカーから歌を流し、その間に柳田を殺害して、このスピーカーをOFFにしたということだそうです。

上田の推理ではスピーカー等の仕掛けは柳田が妖術使いを信じさせるために仕込んだ物だということで、二人は炎の出る穴の正体を検証することにしました。
何と炎の正体は足で押すスイッチであり、コインの件も柳田はあらかじめ表にしたコインの数を数えておき、コインを裏返す際の回数を聞き、上田が隠した後の残りのコインを見れば表か裏か当てられたということでした。
そういうことだったんですね。
小屋に戻り、柳田の残して行った磁石と古代文字のメモを見ていた奈緒子には全てのトリックを暴きました。

実は柳田が持っていた磁石は只の金属で、柳田が磁石をくっつけて見せた際のスコップの方が磁石でした。
やっぱり人面岩は電磁石であり、柳田はいつもスコップを持ち歩いて上田の方位磁石を狂わせていたので、森から出ることが出来なかったようです。
矢部が出られなかったのはバカだからだそうです。
やはり磁石のスイッチは足元にあり、柳田はそれを押して岩を貼り付けていました。

そして奈緒子は棺桶から飛び出て来たのは柳田が隠し通路を使った点を指摘し、小松が独り芝居をしながら皆の注意を引いていたのだと見破りました。
更に奈緒子は柳田と小松はグルであり、共犯者であったと指摘しました。
また、柳田が残したメッセージとは彼のノートに書かれた独自の古代文字解読法にあり、柳田のノートの表を五十音に当てはめて小屋にあった石版を読むと「岸本は復讐を望んではいない。小松くんへ」と読めました。

感想

これは普通です。
第二シーズンの最終回のようで、トリックの謎解きよりも奈緒子と上田の今後の関係を匂わせるような流れになっています。
若干、バランスが悪くなっている印象で、アラン達は完全に要らないような気がします。
よく考えると本編よりネタの方が多いような気がします。

ちなみにこの村に来ると身体の毛が伸びるようなのですが、上田は凄い勢いで揉み上げが伸びており、アラン達は鼻毛、橋本は髯、日向は耳毛、柳田は眉毛、マリアは髪の毛、小松は手の毛、矢部は足の毛がそれぞれ伸びてました。
奈緒子は謎ですが、腹毛でしょうか?
石原も髪が伸びたようで、黒くなって爽やか系になっており、矢部にやたらと突っ込んでました。
しかし石原はこのシーズンでいなくなりますので、次回の劇場版が最後の出演となるようです。

ラストまでのあらすじ

岸本と小松は恋人同士で、行方不明になった岸本を捜しに役所へ行った際に偶然橋本と日向の会話を聞いて彼が殺害された事を知ったそうです。
そこで柳田と協力して復讐することにしたのですが、柳田は橋本達に罪を告白させ、自首させようと考えていました。
しかし小松はそれでは満足せず、二人を殺害してしまったのです。
柳田は困ってしまい、警察に行くと言い出したので、小松は柳田も殺害しました。

更に小松には秘密があり、彼女は黒門島から流れて来た妖術使いの末裔なのだそうです。
彼女のもう一つの目的は奈緒子を里美から奪うことでした。
そして小松は「誰も森から出られない筈だ」と告げ、歌を歌いながら悠々と去って行きました。
これ、中の人の持ち歌だそうです。
その後、奈緒子達は小屋から出発したのですが、茂みに小道が隠されていただけであっさりと森から出ることができました。

しかし今度は村長達が立ちはだかり、「妖術使いを捕まえなかった」という理由で一行を射殺しようとします。
この辺の展開はぐちゃぐちゃですね。
そこに里美が現れて村長が橋本達が隠していたつぼ八をすり替えて隠匿していた事を暴きました。
妖術使いの伝説ももとはと言えば壺を独り占めにしたい村長が流したデマだったのです。
村長は開き直って一行を射殺するように命じたのですが、里美は水筒を手に「有毒ガス危険」と書いた紙を持って彼等を下がらせました。

村長はまだ手下をけしかけたので、奈緒子は「森でうんこしてもみあげで拭いた」と書いた紙を持たせた上田を盾にしました。
矢部は村長を逮捕し、事件は一件落着となりました。
小松の件はどうなったんでしょう。

東京に奈緒子達を送って行った里美は封筒を上田と奈緒子に渡し、「この先二人が封筒を開けずに持っていたら再会できる。開けてしまえば辛い別れが待っている」と告げました。
ということで奈緒子と上田は別れたのですが、つい封筒を開けてしまった上田は中になぞなぞが書いてあり、「答えは奈緒子の封筒にあります」とあったので、必死に奈緒子を追い掛けるのでした。
一方、奈緒子は封筒を開けようとしたのですが、そっとバッグにしまい、必死で彼女を捜す上田を尻目に去って行きました。

エンドロールで終了です。

特典はカットシーン等色々入ってます。

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