キツイの多いです バチアタリ暴力人間

バチアタリ暴力人間

暴力人間に出会ってひどい目に遭う話

制作年 2010年
制作国 日本
監督 白石晃士/笠井暁大
脚本 白石晃士/笠井暁大
上映時間 114分
出演
白石晃士
笠井暁大
山本剛史

だいたいのあらすじ

今回はモキュメンタリーでは無く、冒頭にフィクションだという説明あります。

心霊ビデオというのは150万~300万程度の低予算で作成されているそうです。
2009年6月20日に心霊ビデオ監督の白石コージ(白石晃士)は個人事務所内でプロデューサーの富岡が信用ならなかったので会話の内容を録画しました。
富岡は「あの二人がギャラを寄越せと言ってきたからここを案内した」と告げ責任を押し付けて来ました。

あの二人というのはその四日前に撮影したビデオに「お祓い希望者」として出ていたチンピラ二人組でした。
霊能者はなぜか白石に「今回の取材でお祓いを受けなければ地獄のような目に遭う」と告げ、白石にもお祓いを受けさせました。
今回お祓いをする丹下龍水はホモ疑惑や詐欺疑惑のある霊能者でした。
霊能者の手下に工藤と江野くんが居ます。
丹下はチンピラと白石にやたらと水を呑ませ、「私は心が腐っているから悪霊に憑りつかれました」等と言えと強要します。
白石監督の演技ウケます。

その他にも霊能者は上から目線で、チンピラ達に頭を地面に着けさせ、頭を踏みつけたりしたので二人はキレます。
普通の人でもキレそうです。
ハゲ(笠井暁大)と長髪(山本剛史)の二人は丹下の手下を殴り倒し、「インチキ野郎が!」と丹下をボコボコにしてしまいました。
お祓いを受けに来ていたおばさんが「あんたたちは天罰受けるよ」と叫ぶと、二人は「天罰食らわしてみろや!コラ」と天に向かって怪気炎を上げていました。
という訳でビデオ撮影はくしゃくしゃになってしまいました。
ここで小学生が即興で作ったような暴力人間のテーマが流れます。お腹痛いです。

ということで暴力人間が来たのですが、富岡は「現場の事だからよろしく」とペラペラの封筒を置いて逃げました。
二人は「自分達は俳優だから出演料を寄越せ」と要求し、白石がペラペラの封筒を差し出すと受け取りはしたもののそのまま居座ります。
白石から丹下に取材拒否されて枠に穴が開いた件を聞いた山本は「俺、霊感あるから結構呼んじゃうよ」とか言い出したので白石はやんわりと断ります。
二人は「俺たちが出たらアカデミー賞総なめ」とかのたまい、終いには暴力に訴えて「ビデオに出せ」と言い出して白石に消費者金融で借金して資金を用意するように要求しました。

暴力に屈した白石は撮影を引き受け、ひとまず二人を帰しました。
白石は早速スタッフを呼び出し、乗り気でない二人に「そもそも丹下のシリーズがぽしゃったのは撮影を続けたせい」と責任を擦り付けます。
嫌な業界ですね。
そして白石は二人の暴力人間のビビる様子を撮影したらウケるだろうと二人を説得しました。
その後、二人に要望を聞くと「ある呪いに悩まされているから何とかしろ」と言われました。

ということで笠井達に初対面の振りをするように指示して取材に向かいました。
内容としては笠井が部屋に出る女性の霊に悩まされているという体で問題のアパートを訪ねたのですが、火災はいきなりエレキギターを肩に掛けて現れました。
笠井は「なんだお前ら」というリアクションだったのですが、間もなく山本が奥から現れ、自分が応募した件を伝えました。
早速笠井はカメラの方に「見せもんじゃねえぞ、コラ!」と怒鳴ったのですが、白石は「あれスタッフです」とフォローしました。

話を聞いてみると怪異に遭遇するのは山本だけだそうで、彼が寝ていると髪の長い女性が顔を覗き込むのだそうです。
女性は「戻ってこいよ」というそうで、去年に廃墟のロープウェーの心霊スポットに行った際から現れるようになったそうです。
廃墟に行ってからギャンブルで負けたので呪い以外に有り得ないということでした。
白石は他にも廃墟に行って呪われた女性がいるので、今回はその三人で廃墟に行ってもらうと企画を説明しました。

すると笠井はカメラを停めるよう要求し、「聞いてねえぞコラ!」と暴れ出したので、兎に角白石は「女の子が来る」という方向で宥めます。
白石が前の取材の時に来ていた若い女性・高森(長澤つぐみ)が来る!と知らせると二人は矛先を納めました。
ということで6月27日に出発したのですが、笠井は晴れていたので機嫌が良く、山元は幽霊をワンパンで倒すと豪語していました。

いよいよ駅で待ち合わせた高森が見えたので、笠井達はカメラマンの堀田(堀田範仁)に乳映せとか下映せとか顔映せと要求してテンションを上げていました。
高森は車に乗り込もうとして凍り付いた後、嫌々乗り込んで来ました。
彼女はスポットで友人が脚を引っ張られたという体験談を語っていたのですが、その間後ろの席ではずっと笠井が尺八芸をしていました。
挙句の果てに笠井は「好きな体位なんなの?」とか言い出し、高森をドン引きさせます。

ということで廃墟に着いたのですが、山本は何も無い所で「幽霊いる。映せ映せ」と要求します。
しかしそれはカメラのライトで、「気合いで映せコラ」と二人は逆キレします。
その後も色々な所で山本が霊がビッチリ居るとか騒ぎ、「なんで映んねえんだ!」と堀田を怒鳴ります。
仕込みの高森が「気持ち悪い」と言ってしゃがみ込むと山本が「さすってやる」とか言って触り出したので、高森は「やめてください」と拒絶しました。
それに対して山本はキレ、彼女の髪を引っ張り出したので音声の福島(福島慎吾)が止めたのですが、二人の暴力はエスカレートします。

白石は高森を守らずに押さえつけたので、とうとう高森はキレ「白石お前いい加減にしろ」とビンタします。
そして彼女は自分が仕込みであることをバラし、二人は今度は「どういうことだ」と白石にキレます。
白石は「心霊ビデオとか全部ヤラセで俺が知る限り本物は一つもない」と凄い事を言い出し、笠井と山本は落胆しました。
冒頭にあるフィクションの説明はこれの弁解だったようです。
しかし二人は気を取り直して「じゃあやらせで行こうぜ」と言い出し、「色んな所でヤラセ監督だって触れ回る」と白石を脅して自分達が仕切ると言い出しました。
ということで白石は二人の主導で撮影をすることにしました。

高森はさっさと帰ってしまったので、笠井は高森がしゃがみ込んだシーンの後に彼女が不可解な台詞を残して消えたという設定で撮り直しをさせました。
ここ爆笑しました。高森が悪態を吐いて去るシーンに謎言語を被せてます。
更に高森の台詞を逆再生すると「お前ら地獄行きじゃ」となるそうで、笠井と山本は花火を前にマシンガンを撃つという謎の供養儀式を始めます。
逆再生ウケました。高森の怒りの表情がなんとも。
その後、発狂した笠井がマシンガンを乱射して福島を追い掛け、打ち上げ花火のシーンで映像は終わります。
白石は撮りなおした内容に手応えを感じ、興奮したそうです。

暴力人間とスタッフはなんだか意気投合してしまい、居酒屋で宴会をしました。
二人は白石達にパン一で裸踊りをさせていたのですが、女性客がトイレに入るとドアをノックしたりして嫌がらせを始めます。
そしてドア越しに音聞かせろとかセクハラ発言を始めた挙句にトイレから出て来た女性に乱暴を始めます。
女性の彼氏や店主をボコボコにして店で暴れます。
その後、二人は女性を拉致して店の外に消えました。
悲惨なシーンなのですが、白石達がパン一なのでリアクションに困ります。

白石達が外に出るとロケ車が奪われており、雨が降り出していました。
福島と堀田はもう協力できないと言い出したのですが、今後は白石が二人の暴走を止めるという条件で継続することになりました。

ということでどうやって合流したのか知りませんが、第二夜の撮影が始まり、今度は中野の町を歩くそうです。
中野は雑魚霊で一杯だそうで、山本がガチスポットに案内するそうです。
山本は一軒の古い建物の前で「ここは元チョンの間で、娼婦が過労死して飼っていた犬も死んだ。そして犬神になった」と説明しました。
犬神は交尾してドンドン増えるそうで、女性に餓えている男が通ると憑依されるということでした。
笠井は撮影そっちのけで通行する女性に襲い掛かったり、饅頭を買ったりしていたのですが、福島が饅頭を食べなかったのでキレます。

そして道に捨てた饅頭を犬のように食え!と要求し、その姿を見て「お前犬神だな!悪霊退散」と蹴りを淹れます。
それを見た山本は「白石が犬になる流れで段取りしてただろ」とキレ、笠井がそれに対してキレたので二人は諍いになります。
困った白石は急に犬が憑依した演技を始め、山本が除霊を始めたのですが、白石は「女子高生とやりたい」等とトンデモないことをのたまっていました。
いつまで経ってもそのままだったので、笠井が「大丈夫かコラ!」と蹴り始めたので、白石はたまらず「犬神死にました」と言い出しました。
そして白石は白々しく記憶を失ったふりをし、二人が白石を救ったということで話は終わりました。
ひたすら暴力ネタばかりなので段々飽きて来ました。

第三夜は「心霊物件不動産」だそうです。
10年前に笠井は日雇いの仕事をして公園で寝泊まりしていたのですが、ある日部屋を借りに不動産屋に行ったそうです。
そこに長靴を履きロングコートのキモい男(山本)が現れ、どこよりも安い物件を案内するというので笠井はついて行きました。
そして男は全裸になった笠井を一瞬で樹海のような所に案内し、月二万だという洞窟に案内しました。

男は「こっちに来ーい!契約しろー!」と叫んだのですが、男の背後には全裸の亡霊(白石)が無数に現れて「じょしこうせいとやりたい」と呟きながら凄い形相で迫って来ました。
恐ろしくなった笠井は逃げ出したのですが、そこは公園で空からアジが沢山落ちて来て「誰かに話したら命は無いですよ」という声が響いたということでした。
白石と笠井は泡を噴いて苦しみ出し、上からアジと一斗缶が落ちて来て、その後現れた不動産屋の念力で首を絞められて死にました。
くだらないです。

7月10日になると堀田と福島は「次の仕事があるから」と白石と袂を別とうとします。
白石は面白くなって来てるからと説得するのですが、福島は「面白いとか以前に心霊ビデオじゃない」的な事を言い、視聴者の意見を代弁する超正論を述べました。
実はその前日に白石はデモテープを見た富岡から強烈にダメ出しされ、今回の企画からクビにされていました。
富岡が視聴者の気持ちを全て代弁してくれていました。
更に白石は返金要求をされたので、「笠井と山本連れて会社行くぞ!」と富岡を脅し、「じゃあこっちも訴える」と縁を切られていました。

という訳なので福島達はあいつらと仕事するのは嫌だと言い、本人の目の前でも「お前らはどこかでのたれ死ねと言ってやる」と言っていました。
その時、二人の背後に笠井達が現れ、白石が食べていた牛丼に二人の顔をつけたので、撮影に強制参加となってしまいました。

感想

これは酷いです。
なんかチンピラと一緒にビデオ撮影してたらヤバいことになったという内容です。
途中までは面白そうなのですが、ちょっとキツイ作品です。
最初の内はチンピラを雇う側もバカなので、バカ同士で揉めてる感じなのです。
段々と周りを巻き込むようになるので、観ていてゲンナリしてしまいイマイチ楽しめないです。
それ程ドギツイ描写がある訳でもないのですが、不快になるシーンが盛り沢山です。
そういう点を抜きにしても同じような展開が多くて中だるみしてる印象です。

キツいのも含めてネタだというのは理解できるのですが、高森が髪の毛引っ張られた辺りで私はドン引きしてしまいました。
彼女の場合はまだ自力で回避できそうだったので救いがあるのですが、居酒屋のレイプ事件の際には凍り付きました。
丹下に騙されてる夫婦の襲撃シーンもキツかったです。
一応ツラいシーンも周囲にネタを盛り込んでいてソフトに薄めてはいるのですが、私には無理でした。
まあ、スカッとするシーンもあったりはするんですが。

でも日本の心霊系ビデオの地雷率を考えてみると劇中劇もまだましな方かもしれないと思いました。
もっとひどいの沢山踏んでますからね。

私的に一番面白かったのが高森の去り際の逆再生ヤラセでしょうか。
普段の作品なら洞窟の不動産屋ネタで全裸の白石監督が出て来た時点で「またやってる」とウケるんですが、どうもノレませんでした。
小ネタとしては夫妻襲撃シーンで皆さん股間に炭が入ってるのですが、大迫さんのだけやけに縦長で「巨根なのかな?」とちょっとウケました。
逆に白石監督のは極小だったので「ちっちぇえなあ」って思いました。
あのシーン宇野さん凄い笑顔でしたけど、笑いを堪えているようにも見えました。

私、白石監督はファンを自認してるので、これも凄くらしい作品だとは思いました。
結末付近は完全に画太郎先生の漫画をそのまま映像化しましたという感じでした。

ラストまでのあらすじ

ということで今度は最初のロケにいた丹下龍水に完全に洗脳されていた夫婦を直撃することになりました。
すっかり笠井一味になった白石は一緒に夫妻に暴行を始め、夫は丹下の手下大迫(大迫茂生)に助けを求めました。
ということで第四夜は脱・洗脳だそうで、この夫妻の洗脳を解くようです。

上半身裸になった笠井達が先住民メイクをして夫妻の身体をこねくり回しています。
そして丹下の写真にう○こするように命じ、夫に浣腸をしてうん○させます。
頭痛くなってきました。ちなみにブツはあんこです。
その後、放心した夫妻に「丹下はインチキです」と言わせ、奥さんをレイプしようとしました。
そこに丹下の手下大迫と宇野(宇野祥平)がもう一人の手下と日本刀を手に殴り込んで来ました。

形勢逆転して白石達は縛り上げられ、顔にう○こを塗られた後に堀田は手下のチ○コを咥えさせられ、福島はそれを見て自慰させられます。
更に白石と笠井と山本はパンツを降ろされて腹ばいにされ、「丹下先生大好きです」と言わされます。
そして三人はそのまま大迫達にレイプされ、ひたすら「丹下先生大好きです」と連呼させられます。
どういうビデオなのでしょうか。
手下達は「二度と丹下先生をバカにすんな」と捨て台詞を吐いて引き揚げ、白石達はシクシク泣きました。

そして白石は笠井と山本に「お前らの所為だコラ!」とブチ切れました。
その後、堀田は実家に帰り、福島は白石の下を去り、笠井・山本は音信不通だそうです。
1週間後、白石は笠井達のアパートに向かったのですが、二人は不在だったのでドアを蹴って帰りました。
しかし付近の公園前でコンビニ帰りの二人に出会ったので、「ビデオどうすんの」と声を掛けました。

すっかり無口になった二人は「こうなった原因は丹下先生にお祓いをしてもらわなかったからだ」とか言い出します。
白石はあいつインチキだと断言するのですが、山本曰く暴力は悪霊の所為で、今度は最期まで丹下のお祓いを受けるつもりだということでした。
二人はもう地元に帰るそうで、最後にお祓いをしてもらう様子を撮影してくれと白石に依頼しました。
白石は福島の下に向かって敬語で「半日だけお願いします」と協力を依頼し、土下座して頭を踏まれ、「いつもこんなことされてたんだぞ」と怒りをぶつけられます。

しかし謝罪する白石に「これで最後」と収録に立ち会ってくれることになりました。
丹下はお祓いの定例会という謎の会を開いているそうで、その会の際に笠井達をお祓いしてもらうということで話がまとまりました。
丹下は信者たちに笠井達に「くたばれクソ野郎」と罵らせ、お祓いが始まりました。
そしてまた前と同じように笠井達は頭を床に付けられて踏まれ、「神の命令に従います」と言わされました。
ここで今までの回想シーンが流れます。

すっかり大人しくなった笠井達は大人しくお祓いを受けていたのですが、とうとう「天罰上等!反省無用!」と叫ぶと暴れ出しました。
そして手下を倒して丹下をボコボコにした笠井達は白石達と一緒に「暴力人間のテーマ」を歌いながら踊り出しました。
4人は大迫を追い掛けて町を走り抜け、埠頭まで追い詰めます。

大迫の日本刀を白石が歯で白羽取りし、大迫のパンツを下ろしてお尻に花火を刺しました。
そして4人は少年漫画の打ち切りのように橋に向かって走るのですが、なぜか花火は大爆発して宇宙まで飛ばされてしまいました。

完の文字が出て、エンドロールで終了です。

くだらないです。

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