殺しは飽き飽きです パニック/脳壊

パニック/脳壊

渇望が漏出する…

制作年 2000年
制作国 アメリカ
監督 ヘンリー・ブロメル
脚本 ヘンリー・ブロメル
上映時間 88分
出演
ウィリアム・H・メイシー
ドナルド・サザーランド
ネーヴ・キャンベル

だいたいのあらすじ

中年男性のアレックス(ウィリアム・H・メイシー)はカウンセリングを受けようと訪れた精神科クリニックの待合室でサラ(ネーヴ・キャンベル)と出会いました。
順番が来たので分析医のパークス(ジョン・リッター)がアレックスの話を聞いた所、職業は殺し屋だということで、「疲れた」と言い残してお金を渡して去りました。
実はアレックスは父のマイケル(ドナルド・サザーランド)の手伝いで殺し屋をしているのですが、最近は夜眠れない事が多く、殺し屋稼業から足を洗いたいと考えていたのでした。
母のデイドラ(バーバラ・ベイン)にそれを打ち明けたところ、そんな事は赦さない!と一喝されてしまいました。

悩めるアレックスには妻のマーサ(トレイシー・ウルマン)と6歳の息子サミーがおり、生活面を突っ込まれると苦しい面もあり、妻には自身の心情を内緒にしていたのですが、デイドラは「あいつ仕事辞めたいって言ってたよ。カウンセリングも受けたんだってさ」とマイケルにチクってしまいました。
誰にも相談できないアレックスは1回の相談料が125ドルであるパークスの下に通うようになり、パークスから「ここに通うなら医師の守秘義務があるから相談内容は極秘であるが、犯罪の可能性がある場合は警察に通報する」と念を押されました。
一方、サラの悩みはバイセクシャルであることのようでした。

アレックスは何となくサラを意識するようになり、サラもセラピーのたびに顔を合わせるアレックスのことやけに落ち着いている美しい中年であると同僚のトレイシーに形容していました。
そんな中、アレックスはマイケルから「今回のターゲット」として資料を渡されたのですが、標的はパークスでした。
アレックスはサミー位の年頃からマイケルに稼業を訓練を受けていた事を回想しつつ、眠れぬ夜を重ねていました。
その後、アレックスはマイケルに「標的は知り合いなんだけど、依頼人は誰?」と質問したのですが、「この稼業は何事も動機は知らない方がいい。仕事だと割り切れ」と予想通りの返答をされました。

アレックスはサラをランチに誘ったのですが、「下心あるならストレートにベッドに誘えば?」的に嫌味で返されるという結果に終わります。
そしてアレックスはサラを尾行し、彼女の乱れた性生活を見せつけられます。
とうとうアレックスはサラの家に電話してしまい、「なんで番号知ってんの」とドン引きされます。
連日の不審行動からマーサはアレックスの浮気を疑い始め、マーサから問い詰められたアレックスはセラピーを受けている事を告白しました。

モヤモヤしているアレックスを見て毎日昼食に呼び出すマイケルは「さっさと標的を片付けろ」と督促するのでした。
仕方なくアレックスは売人のバートから足の着かない拳銃を購入し、レストランで昼食を採るパークスを監視しますが、まだ実行には踏み切れませんでした。
アレックスはとうとうサラの家を訪ねるのですが、中年男は若い女を愛人にして捨てて終り的な批判を受けてスゴスゴと引き揚げました。

その後、アレックスは初めて仕事をした際の事を回想しつつ、夜間に犬の散歩に出たパークスを仕留めようとしました。
しかしパークスはギャングの若者に襲われて金品を奪われていたので、仕方なくアレックスは銃を手に若者達を追い払いました。
パークスはアレックスに気付いて声を掛けたのですが、アレックスはそのまま公園の闇の中に消えて行きました。

その後、パークスのカウンセリングを受けたアレックスは礼を言われると共に「偶然居合わせたとは思えない。人を殺す準備をしていたのではないか」と疑われてしまい、「自分は足を洗うつもりだ」と打ち明けます。
また、アレックスは話を反らそうと「サラの事が忘れられない」と打ち明けたのですが、パークスは話を戻し、「父親に引退の件を話すのが不安なんだろう」と言い当てました。
パークスは自分が標的なのではないかと気付き始めたようです。

感想

これは普通です。
漠然とした疑問というか不安を持っていた中年男性の話です。
なんというか地味でモヤモヤ感が残る内容でした。
PANICという原題の意味もなんだか良く分からず。

現代人が抱えている漠然とした不満というかそういうものからの解放ということなのでしょうか?
なんだか主題がボンヤリしていて掴み所がありませんでした。
サスペンス的な内容かと思えば単なるヒューマンドラマだったりします。
トリガー的な意味もあったのかもしれませんが、サラもイマイチいらない子のような気がします。
彼女もイマイチ何を考えているのか良く分からず、アレックスとマーサの関係も良く分かりませんでした。

演出や映像的にもそれほど面白いものは無く、終始困り顔のアレックスとマイケルの存在感だけが際立った感じの作品だと感じました。

ラストまでのあらすじ

再びパークスのカウンセリングを受けたアレックスは「父親の引退の件を話した。仕事からは足を洗った」と嘘を吐いたのですが、パークスはそれが嘘だとあっさり見抜きました。
パークスから「父親の言いなりだ」と指摘されたアレックスは珍しく声を荒げてクリニックを出て行きました。
その夜、とうとうアレックスはマイケルに足を洗いたいと打ち明けたのですが、なんでもお見通しのマイケルはパークスに稼業をバラした件を責めつつ「マーサとサラにお前の仕事をバラすぞ」と脅し、さっさと仕事を片付けろと指示しました。

眠れないアレックスはパークスの家の前に車を駐車していたのですが、パークスにそれを目撃されました。
そしてサラの家の前に駐車してタバコを一服していたのですが、サラにそれを目撃され、「ストーカー止めろ」と中に招き入れられました。
アレックスは妻を裏切れない等と訳の分からない事をのたまっていたのですが、グダグダのままサラと関係を持ってしまいました。
この辺は意味不明でした。
その頃、自分は狙われていると確信したパークスは警察署に駆け込み「アレックスに命を狙われていると」と通報していました。

その後、家電の通話履歴からサラの事を知られたアレックスはマーサに「サラって誰?」と問い詰められ、「君を裏切ってはいない」と苦しい言い訳をします。
そして両親が喧嘩しているのを宥めようとしたのかサミーはアレックスとマーサに「今日、お爺ちゃんの指導でリスを撃った」と打ち明けました。
それを聞いたアレックスは「サミーまで殺し屋にするつもりか!」と憤り、家を飛び出して車に飛び乗って怒鳴り込みに行きました。
その彼の車をパークスからの通報で家の前で監視していた刑事の車が追尾します。

アレックスはマイケルの家に怒鳴り込み、「サミーは筋がいい」等とのたまっているマイケルの胸に4発弾を打ち込んで射殺しました。
銃声を聞いて飛び込んで来た刑事の脚を撃ったのですが、腹を撃たれます。
隣の家に居たデイドラが飛び込んで来てマイケルの姿を見て取り乱します。
アレックスはソファに腰かけ、庭のプールを見ながらゆっくりと息を引き取りました。

サミーはパークスのカウンセリングを受けるハメになり、マーサは待合室でサラと顔を合わせました。
サラは「最近親しい人を亡くして不安定」とマーサにこぼし、サミーの名が呼ばれるのを聞いてアレックスの息子だと悟りました。

サミーはベッドに横たわりアレックスと無限について語った時の事をパークスに話しました。
アレックスは物事には終わりがあるから無限は無いと語っていたのですが、サミーは今では「終わるものなんかない」と考えるようになったようでした。

エンドロールで終了です。

最後の所が良く分からなかったのですが、サミーの中ではずっとアレックスは生き続けているという意味だと解釈しました。
さっさとパークスを射殺してついでにマイケル殺しておけば解決したんでしょうか?
そうなるとサラの絡みがちょっとややこしいですね。

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