単なるコント集です TRICK劇場版

TRICK劇場版

神様になったらひどい目に遭う話

制作年 2002年
制作国 日本
監督 堤幸彦
脚本 蒔田光治
上映時間 119分
出演
仲間由紀恵
阿部寛
生瀬勝久

だいたいのあらすじ

19世紀のアルジェリアでは大規模なフランスに対する反乱が起こっており、指導者は呪術師だったそうです。
フランス政府はウーダンという奇術師を呼んで呪術師と対決させることにし、ウーダンは呪術師に銃を渡し、「私は不死身だから撃ってみなさい」と指示したそうです。

売れないマジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)は自宅のボロアパートでマジックの練習をしていたのですが、大家からアパートを建て替えるから出て行ってね、と言われてしまいました。
尚、長野の実家で暮らす奈緒子の母・里美(野際陽子)は最近お守りのネット通販を始めたそうで、相変わらずウハウハのようです。
かたや奈緒子はまたデパートの支配人(大木凡人)から仕事をクビになっており、町をとぼとぼと歩けばヘンな老夫婦と孫に指を指されて笑われるのでした。

そんな奈緒子に糸節村の青年団長・神埼(山下真司)と副団長の南川(芳本美代子)が声を掛けました。
なんでも糸節村には300年に一度、巨大な亀が動いて災いを起こすという言い伝えがあり、村人の行動が正しければ、神様が現れて災いから守ってくれるそうです。
二人は簡単なカードマジックで奈緒子を試し、「神様に成りすまして村に来て欲しい。あなたならマイナーだからバレない」と依頼しました。
南川はお金の入った封筒を奈緒子に渡し、じり貧の奈緒子は依頼を引き受けました。

その後、奈緒子が帰宅するとなぜか玄関に鬼の像があり、部屋の壁に「糸節村に行ってはならない。亀にお前は殺される」とデカい習字が貼ってありました。
直後に上田次郎(阿部寛)から電話があり、大学時代の友人とお座敷で呑んでいるから手品を披露しないか?ということだったので、奈緒子はお座敷に顔を出しました。
上田の友人達は上田の友人だけあって揃いも揃って嫌なやつばかりで、奈緒子の地味なマジックは全くウケませんでした。

そして上田は非難される奈緒子を庇うどころか「知り合いの知り合いのそのまた知り合いから紹介された知らない女」と裏切りました。
奈緒子はブチ切れて帰ってしまい、上田はわざわざ追いかけてきて「恥をかかされた」とのたまったので、怒りの奈緒子は次郎号のミラーを壊して去りました。
上田の友人ウスイは埋蔵金のありかを突き止めたらしいのですが、「トイレツマル」という謎のダイイングメッセージを遺して料亭のトイレで死亡していました。
友人達は「これは全国のくみ取りトイレに埋蔵金が隠してあるという意味に違いない!」と勝手に盛り上がっていました。

翌日、奈緒子は神崎達と一緒に糸節村に到着したのですが、村の入り口の塀には呪いの象形文字のような謎の文字が書かれていました。
村人は「こんなの昨日は無かった」と大騒ぎしていたのですが、そこに村のイカれ予言者の菊姫(根岸季衣)が現れて「神が近づいている」とイカレた事を言い、持っていた亀の甲羅を割って占いを行いました。
その頃、上田の下には「どんと来い超常現象」の編集者・服部(ふせえり)が現れてめっちゃ早口で「パート3はここで決まり!」と糸節村の地図を見せて伝説を語っていました。

奈緒子は神崎の家に案内され、コスプレマニアだった南川に神様用の衣装を用意してもらい、今後の段取りを話し合いました。
尚、この村では一日中、暴れん坊将軍が放映されているようで、奈緒子は大喜びしていました。
神埼の家にはウーダンの絵本があり、これを読んで奇術師を雇うことを思い付いたそうです。
奈緒子はウーダンは銃を渡す時に事前に弾を手の中に隠し、空砲を撃たせて手の中の弾を口で加えて弾を受け止めたように見せたのだという種明かしを披露し、神埼達は感心していました。

どうも同棲しているような雰囲気の神崎と南川に奈緒子がそれとなく関係を尋ねると、南川は「まぐわいは村で唯一の娯楽だから毎日やってます」的な爆弾発言をしました。

その夕刻、奈緒子はお題目を唱えながら集団で歩いている村人を発見し、こっそり後を尾けると「死なぬ路」なる小道の前にお供えをして何やら唱えてから解散していました。
奈緒子は死なぬ路を進み、白い花が咲いている畑の所に少女が居るのを発見して声を掛けたのですが、少女は逃げ去りました。
仕方なく奈緒子は花を摘んで神埼家に戻ったのですが、南川は花を見て、それは解毒剤になる花で使えば「死すら無い」事から「しすら菜」と呼ばれている花だと教えてくれました。

ということで夜になったので、奈緒子は事前に神埼達と段取りして準備を始めました。
尚、まぐわいというのはこの地方で盛んな紙相撲の事でした。
神埼は「神様だー」と騒いで皆の注意を奈緒子に惹き付け、奈緒子は「私が神だー」とカミカミで宣言して石段を上がり、塩を右手と左手に交互に移動させ、両方の手の中には何もないという地味な手品を披露しました。
そして奈緒子は「災いは私がこの塩で取り除いた。お前たちは救われた」と宣言しました。

神埼の予想ではここで村人が奈緒子にひれ伏す筈だったのですが、なぜか皆白けたように散りました。
動揺する奈緒子に村長(伊武雅刀)は「神様を自称するのは奈緒子で四人目で、他の三人はもっと凄いものを見せてくれた」と告げました。
奈緒子は座敷牢のような所に連行されてしまい、自称神の人が沢山いるので審査にかけられることになります。
彼女は神004と命名され、翌朝に神001と対決するように強要され、出鱈目だったら殺されると脅されます。

その後、奈緒子の座敷牢に上田が現れて「どんと来い」の取材で来た件や埋蔵金の件を自慢げに話すのですが、奈緒子は床のダイイングメッセージの写真を見て壁に掛かっていた板に書かれたものの裏映しだと見抜きました。
そして上田が「トイレツマル」を裏映しにして横向きにすると「イトフシムラ」という字が浮かび上がったので、埋蔵金はこの村にあるのでは!ということになりました。
奈緒子と上田は協力して埋蔵金を探すことになり、まずは村人に奈緒子を神だと信じさせて騙し、埋蔵金を捜させようということになりました。
そこで二人は横に書いた文章を何行かに分け、それを縦読みで会話して暗号にしようと決めました。

その後、上田は神埼と南川に遭遇して事情を聞き、二人の依頼により奈緒子を逃がす手伝いをすることになりました。

翌日、奈緒子は神001(竹中直人)と対決することになったのですが、神001は人が思い浮かべた物を何でも出すことが出来るそうです。
神001は助手と空箱の扉を開け閉めしつつ、村人が三ヶ月前に失ったという山羊を箱から出したのですが、奈緒子は箱の扉を交互に開け閉めしている間に山羊を出したり入れたりしているだけのトリックで、山羊はあらかじめ盗んだのだと暴きます。
そして神001に神埼家のお茶の缶で出来た貯金箱を見せて「変わった所はあるか?」と確認させ、次に村人の少年に「このお茶の缶からお金が出て来たら素敵だと思わない」と吹き込んで中からお金を出して見せました。

村人達はお茶の缶からお金が出て来たのでびっくり仰天したのですが、奈緒子が使ったのは単なる言葉のトリックで、神001から見れば貯金箱にお金が入っているのは当たり前なので、「変わった所はない」と返答し、少年には単なるお茶の缶に見えたので「お金が出て来て凄い」となったのでした。
一方、警視庁公安部の矢部(生瀬勝久)と石原(前原一輝)は上田の仲間の官僚の命令で埋蔵金探しのために糸節村のトイレを探りに来ていました。
その後、神001はインチキがバレたので逃走したのですが、彼は顔に謎の紋章を書かれた状態で崖から落下死しているのを発見されました。

発見者の村人は他の村人を集め、村人達は奈緒子を呼んで「あんたがやったのか?」と尋ねました。
奈緒子は「まあ」と返答したので、その場にいた矢部達に逮捕されそうになります。
しかし矢部はズラの件で村長と寸劇を始めたので、その隙に奈緒子はずらかりました。
上田と合流した奈緒子でしたが、村長達にすぐ見つかったので上田を突き飛ばし、今度は神002と対決させられることになりました。
神002(ベンガル)は目の模様が書かれた足の裏をいきなり奈緒子に向け、「あなたは邪悪な心の持ち主だ」と言い放ちました。

神002は奈緒子が引いたカードを封筒に入れさせ、足の裏で当てたのですが、奈緒子は封筒をすり替えただけだと暴きました。
今度は奈緒子の番になったので、袋の中央が仕切られている透明なビニールの中のカードを矢部に引かせ、カードを当てるというトリックの手品で乗り切りました。
奈緒子は神002を偽物だと糾弾したのですが、村長達は神003から「手の動きが淀みないのは手品師」とアドバイスされたそうで、今度は神003と対決となりました。

神003(石橋蓮司)は確率を支配することができるそうで、彼は赤と黒それぞれ10枚ずつのトランプを奈緒子に切らせて、10枚ずつ奈緒子と自分に配りました。
そして1枚ずつお互いにカードをめくり、黒のペアが出来たら奈緒子の点数、赤のペアが出来たら神003の点数だというゲームを始めました。
これ結果は同じになりますよね。
このゲームに敗れた奈緒子は神003から村を出て行くよう言われ、無意識な死が訪れると予言されました。
その直後に奈緒子は崖から落ちそうになり、更に閉じ込められていた座敷牢が燃えたので逃げ出しました。

奈緒子は切株にメッセージを見付けた後にそのまま逃げ出し、再びあの少女(成海璃子)と遭遇したのですが、少女は逃げ出してしまいました。
そして奈緒子は上田と合流し、上田は神003のカードは必ずペアの数が同じになると指摘しました。
尚、座敷牢の火は上田が放火したそうで、切株の文字は縦読みだと「あいしてる」だったそうですが、上田は「しらら菜」の畑で落ち合おうという意味で書いたそうです。
そしてまたまた奈緒子は村人に捕まりました。

翌日、神選びの続きが行われ、奈緒子達三人の自称神は箱に入れた鬼の人形の種類を当てるように村長から指示されました。
上田が奈緒子の座る幕の後ろに隠れていたのですが、実は箱を渡された三人は自分の席に移動する際に次の人の鬼の種類を知ることが出来ました。
最後に座った奈緒子だけが何の情報も無いという状態で、仕方なく上田のアドバイスで「笑い鬼」と答えました。
奈緒子は見事正解し、負けると毒を飲まされるという罰ゲームがあったので、神002と003は逃亡してしまいました。

その後、神002と003は神001と同じように顔に謎の模様を浮かべて倒れている所を村人に発見されました。
奈緒子は土蔵に押し込められ、最終試験として「これを明日までに何処かに念写するように」とペイズリー模様のような紙を渡されました。
土蔵の中を見ていた奈緒子は何かひらめき、外に居ると想定される上田に向け、縦読みの暗号をひとしきり叫んで寝てしまいました。
翌朝、奈緒子は上手いこと念写に成功し、村人の称賛を浴びたので「村を救う代わりに財宝を寄越しなさい」と言い出します。

そこに神埼と南川が飛び込んで来て「本物の神様が現れた」と騒ぎ、「この人は単なる手品師です」とネタバレしてしまいました。
念写の件は奈緒子が土蔵の中にあった亀の像の首に紐を巻きつけて模写し、それを上田にこっそりと渡し、上田が同じく外にあった同型の亀の像に紐を巻きつけて絵を再現して模写するというトリックでした。
ちょっと無理ある気がします。
村人に捕まりそうになったので奈緒子は上田が捕まっている間に温泉にいる矢部に助けを求めました。

しかし矢部はヅラを外して湯に浸かっており、村人にヅラを奪われたので、あっさり奈緒子を裏切りました。
村人を振り切った奈緒子でしたが、このまま逃げてばかりいても仕方ないと決意し、村の放送を乗っ取って縦読み暗号で上田に連絡しました。
奈緒子が伝えたのは「死なぬ路」にいるという神に会いに行くこと、もし決着がついて無事に戻れたら上田を助けに行くことでした。

感想

これはイマイチです。
今回は奈緒子が自称神の人達と対決するという内容です。
完全にファンサービスというかそんな感じで、お話は大して面白くもないです。
それでいて長いので観るのがちょっと辛いです。
ファンの方には嬉しい内容なのかもしれませんね。

肝心のトリックの検証が段々と雑になった印象です。
とは言っても実はこのシリーズ殆ど観てないので何とも言えないのですが…

ラストまでのあらすじ

死なぬ路のしすら菜の畑の奥は洞窟になっており、そこにはあの少女が居ました。
少女は奈緒子に「自分が神である」と告げ、この村はもうすぐ滅びると話しました。
彼女は昼間はここに居て夜になると人目を避けて外に出るのだそうで、奈緒子を相手に鬼の絵を描いたカード当ての手品をします。
少女は奈緒子の選んだ鬼のカード三枚を当て、「種なんかない神様だから分かった」と言うのですが、直後に奈緒子は背後から現れた人物に口に布を当てられて倒れました。

奈緒子が息を吹き返すと、そこには神崎と南川が立っており、真相を語りました。
あの少女は琴美という名で神埼と南川の間に生まれた子だったそうです。
南川が妊娠した際に菊姫に占ってもらったのですが、その子は災いをもたらすから産んではいかんということでした。
しかし南川は子供を諦め切れず、「お前は神様だ」と言い聞かせて洞窟でこっそり育てました。
どうしても琴美を外に出してやりたかった神埼達は琴美を神様ということにして村人達に認めさせようとしていたのでした。

奈緒子の部屋に脅迫状を書いたのも神崎達で三人の自称神を殺害したのも彼等でした。
神埼は「ここまで協力してくれたからあなたは殺さない」と言い、南川は代々守って来たという亀の上に神が立っている村の財宝だという像を奈緒子に渡しました。
上田の友人を殺害したのも神埼達であり、財宝のありかに気付いたからという理由だったそうです。
奈緒子は裏口から逃げるように促されたのですが、財宝を投げ捨てて「私には大事なものがあります」と村に駆け戻り、「大事なものってなんだろう」と興味を持った琴美、それを追う神埼達が続きました。

その頃、上田はチン○を見せて見張りの村人を驚かせた後に上手いこと倒し脱走したのですが、村人に追われていました。
上田は奈緒子と鉢合わせ、琴美と神崎達も上田を追って来た村人と鉢合わせしてしまいました。
琴美の件を村長達に知られた神埼は「これは10年前に捨てた自分の子である」と白状し、日本刀を持った菊姫が「悪霊退散!」と琴美に突撃して来ました。
琴美を庇った神埼は菊姫に斬られて死亡し、菊姫は尚も琴美に斬り掛かりますが、村長は「間違っていたのは俺たちだ」と琴美を庇いました。

しかし琴美は父を惨殺されたことで「お前ら皆死んでしまえ」的な呪いの言葉を吐いたので、村人は動揺して彼女に迫りました。
不穏な空気を感じ取った南川は琴美の手を引き、「こんな村無くなればいい」と捨て台詞を吐いて逃げ出します。
絶望した南川は山の中に火を放ち、琴美と共に心中しました。
燃える山を見て村人たちは「あれこそ災いだ」と絶望し、「お前らの所為だ」と奈緒子達に詰め寄りました。
そこに里美が村長が注文したというお守りを手に現れ、消火活動をするように指示しました。
個人的には里美が出てくると寒いです。

奈緒子と上田は里美を伴い、琴美が言っていた災いの正体を探ろうと洞窟に戻りました。
時計も無い洞窟で琴美は正確に時間を言い当てていた事から彼女には絶対音感的な絶対的な時間の感覚があるのではないかと判明しました。
奈緒子のカード当てをした際も奈緒子が「無い」と判断する時間と「有る」と判断する時間の差を目を見て計っていたので正解できたのではないかということでした。
洞窟内ではゴンゴンという音が響いていたのですが、どうやらそれは地下水が溜まって鉄砲水が起こりそうな音だったようです。
琴美はこの音の感覚が狭まっていることから異変を察知していた模様です。

奈緒子と上田は地下水の溜まった滝のような物を発見し、そこでは亀の形をした大きな岩が蓋になっていました。
二人は亀の岩を動かして水を噴出させ、山火事を消しました。
しかし村人は里美の文字の力によるものだと思い、里美を神だと崇めました。
里美はそれをいいことにお守りを村人に売りつける商売を始め、奈緒子達はスゴスゴと村を去りました。
また、土蔵に監禁されている矢部達は完全に存在を忘れ去られていました。

尚、上田が切株に書いたメッセージは縦読みだと「愛しています。宝はいらない」と読めたようです。
奈緒子はどんと来いの取材の話等をして話を反らしつつ、最後には上田にお金を借りていました。

エンドロールで終了です。

結局、事件も解決せずに推理ドラマというより完全にコメディになってます。
特典は削除シーン等でした。

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