離島での感染ものです パラダイスウィルス

パラダイスウィルス

南国全滅

制作年 2003年
制作国 アメリカ
監督 ブライアン・トレンチャード=スミス
脚本 ピーター・レイトン
上映時間 89分
出演
ロレンツォ・ラマス
ラルフ・モーラー
メロディ・トーマス・スコット

だいたいのあらすじ

カリブ海に浮かぶバルセラト島の港でおじさん・ポピーが籠に入った鶏を受け取っていたのですが、車に積む際に嘴で突かれて出血し、その指をペロンと舐めて止血していました。
ウイルス描写っぽいのがあったので鳥インフル系の話みたいです。
どうでもいいんですが、この作品はBGMがコモド系のアレです。

細菌学の教授であるリンダ・フレミング(メロディ・トーマス・スコット)は休暇を利用して息子のウィリアムと共にバルセラト島に向かっていました。
空港に到着すると宿の娘キャシー(クリステン・ハニー)がジープで迎えにきてくれたのですが、地元のタクシー運転手のべインズと軽く取り合いになりました。
一方、あの鶏売りのおじさんポピーは身体に発疹が出てやたらと咳込んでいました。
その後、キャシーの案内で島の広場を見ていたのですが、注意力散漫な彼女はバックする際に後ろでフラフラ歩いていたポピーを軽く撥ねてしまい急いで助け起こそうと手を取りました。

リンダは倒れているポピーの腕に発疹があるのに気づき、皆を下がらせて救急車を呼ぶよう指示しました。
しかし新興宗教の指導者だというデカい男ジョゼフ(ラルフ・モーラー)が現れ、「伝染病の疑いがある」と訴えるリンダを無視してポピーを担いで連れ去ってしまいました。
宿に着いたリンダはオーナーでキャシーの父であるポール(ロレンツォ・ラマス)に病院まで案内してもらうことにしました。
病院に到着したリンダはポピーの件が心配だったので受付で確認したのですが、彼は病院には来ていないそうです。
ポールが言うことにはジョゼフは民間療法を行う新興宗教の教祖だそうで、島の人も民間療法を信じているということで、リンダはジョゼフのところに案内してもらうことにしました。

その頃、ウィリアムはキャシーとダイビングを楽しみ、濃厚接触していました。
若者はすぐ濃厚接触するので困りますね!うらやまCです。

ポールとジョゼフは友人なのですが、ジョゼフは元素潜りチャンピオンだったのですが、突然霊的な何かに目覚めて宗教を始めたそうです。
そういうわけで元々人気者だったらしく信者も多いということで、亡くなったポールの妻も彼の治療で延命したということです。
ということでジョゼフの教団に着いたのですが、既に信者たちはゲホゲホと咳込み、寝込んでいる人が多数いました。
これヤバいやつだ!とリンダは早速、ジョゼフに薬草の効果は認めると折れつつも現代医療と協力しよう!と呼び掛けます。
ポールも説得に当たったのですが、ジョゼフは「お気遣い感謝する」と協力を拒絶したのですが、彼にも咳と発疹の症状は現れていました。
リンダは仕方なくCDCに連絡しました。

キャシーもポピーに接触したと聞いたポールは心配になったのですが、ホテルに戻って確認するとキャシーは今のところ元気そうでした。
その直後にリンダは病院からポピーのような症状の患者が出たと知らされ、ポールと共に病院に駆け付けました。
顕微鏡を覗いてみたものの何も特定できず、リンダは警察を同行させてでもポピーの血液を採取する必要があると訴えました。
一方、ホテルで給仕を行っていたキャシーの腕には発疹が出始め、頭痛を訴えるようになりました。
ひとまず警官が到着するのが遅れそうだったので、リンダ達は先にジョゼフの教団に到着したのですが、教会ではポピーの葬儀が行われていました。
結局ジョゼフはポピーの血液の提供を拒絶し、仕方なくリンダ達は引き揚げました。

帰り道に病院に寄ると、通りまで人が溢れており、ポピーと同様の患者がどんどん増えているということで、キャシーも間もなく病院に現れました。
一方、アトランタにあるCDCではスーザン(ジェシカ・スティーン)が海軍に協力要請をし、チームを島に派遣する準備をしていました。
CDCはマスコミにはまだ公表していなかったのですが、なぜかTVニュースでは「島民全部が死ぬかもしれない」などとCDCにしか話していない内容が流れていました。
そしてCDCからは紐状のウイルスの映像が届いたのですが、どうやら新種のウイルスのようでした。
リンダは感染源を探るためにポピーの農場を訪ねろことにしました。
ポピーの農場の鶏は死滅しており、リンダはその場で償却処分することにしました。
これ調べたりしなくていいんでしょうか?

その夜、DCDのジョン(デヴィッド・ミルバーン)をリーダーとする第一チームが派遣され、リンダは今のところウイルスは正体不明で空気感染はないと報告しました。
また、チャットでリンダと会話したスーザンは情報がリークしたことを謝罪し、島民の避難と検査に関しては全面協力すると約束してくれました。
ウイルスはいよいよ猛威を振るい始め、喫煙者や灰に障害がある人から死亡し始めました。
当初ウイルスは二種類あると考えられていたのですが、実は非常に短期間に突然変異しており、元は一種類だったと判明しました。
また、このウイルスはT細胞に寄生して成り済ますので発症いない感染者の特定が難しいということも判明しました。
一部の島民や観光客はパニックを起こし、島から出ようとしていたのですが、直ぐに沿岸警備隊により連れ戻されていました。

CDCでは今後の感染は24時間でほぼ島の全土を覆うだろうと予想しており、万が一ハイチやキューバ等の周辺諸国に流出することがあればあっという間に蔓延するだろうと予想しました。
万が一諸国からの不法入国者が発生すればアメリカ国内でも3か月後には7万人近くの人が感染するだろうと想定されました。
そういった事情なのでスーザンは島の完全封鎖が決定したとリンダに知らせました。
その後、島を脱出しようとした人は海上で強制送還させられていました。

やがてDCDの第二部隊が到着したのですが、住民と衝突し一部の職員が負傷しました。
事態を重く見たCDCは派遣を取りやめ、空港の封鎖を確定しました。
またCDC職員が島民の人質に取られることも考慮し、ジョン達は万が一の場合は撤退することになりました。
一方、周りの人が死亡して運ばれていく様子を見ていたキャシーはすっかり弱気になり、未だ感染していないウィリアムに「海に連れてって欲しい」と訴え、ウィリアムは涙ながらに「それだけはできない」と断っていました。
この子キャシーとベロチューしてたんですけど免疫か抗体でもあるんでしょうか?
ウィリアムはアイスが食べたいと訴えるキャシーのために買い物に行くことにし、その隙にキャシーは病院を脱走してしまいました。

キャシーはべインズのタクシーに乗って病院の前から出ていき、ウィリアムはそれに気づいて追いかけたのですが、彼女を止めることはできませんでした。
ウィリアムはポールに知らせ、ポールは行き先に思い当たる場所があるようだったので、二人はそこに急行しました。
キャシーが向かったのはジョゼフの教団がある前の海岸だったのですが、重症だったはずのジョゼフは回復して海で素潜りをしていました。
ジョゼフは「死んでも新しい家族になるだけだから大丈夫」と電波発言をしてキャシーを励ましていたのですが、そこにポール達が現れてキャシーを病院に連れ戻そうとしました。
元々健康そうなデカい人だったから治ったということでしょうか?

感想

これは普通です。
島で新型ウイルスが流行して大変!という内容です。
尚、ジャケ絵のようなシーンはリンダの夢の中にしか出てきません。
流石にTVドラマなので全体的に安く、CDCが来てる割には設備がしょぼかったりしますが、かなり真面目な医療物です。
恐らく当時問題になっていた鳥インフルエンザが題材だと思われ、伝染病が発生したらこんな風になりそうだという感じがします。
バードインフェルノの呑気版みたいな感じで、コンテイジョンとかには太刀打ちできないです。

その反面でパニック映画としてはイマイチで緊張感がありません。
何というかリンダの呑気な人柄の所為もあるのか、のんびりしていて、ヤバい描写があまりないです。
キャシーとウィリアムの恋愛絡みもあるので、やっぱり呑気な感じの作品です。
一番ウケたのが、変な健康宗教の素潜りチャンピオンのおっさんで、このおっさんが島民の命を救うカギになったりします。
中盤に海岸で信者らしき女性がアメージンググレイスを歌い、キャシーの目の前でこのおっさんが海から上がってくるシーンがあったのですが、申し訳ないのですが笑ってしまいました。
あれはいくらなんでもネタでやってるとしか思えませんでした。

まあこの辺りは発生したのが離島だという点もあるかもしれません。
元々この島は犯罪ゼロに近かったらしく警官も一人しかいなかった模様です。
そうそうこの警官というのが一度も出てきてませんが、どういう人だったんでしょうか?
普通こういうことがあったら地元警察も協力するような気がするのですが…

突っ込んで楽しめる内容ではないのですが、ある程度は安心して観られるのでギリギリ暇つぶしになるかなあという気がしました。
なかなか女優陣も層が色々いてそこそこ美人だと思われます。
おっさんは素潜りチャンピオンを除くと影が薄いです。

ラストまでのあらすじ

CDCは島からの完全撤退を決め、一つしかない病院のベッドも満床になるという医療崩壊が発生していました。
ポールは急いでリンダに電話し、「ジョゼフ元気になってた!」と知らせリンダは病院を飛び出して診に来ました。
ジョゼフを診たリンダは「神に祈っただけ」と取り合わない彼に「神パワー凄い!だから血くれ」的にお願いしたのですが、「自力で祈りなさい」と取り合ってもらえませんでした。
そこでポールが必死に「俺は娘助けたいけど無理!力になって!」と懇願するとジョゼフは折れ、「好きなだけ取りなさい」的に腕を出しました。

ということでリンダは遠慮なくジョゼフからガンガン血液を採取し、病院のダリア(キンバリー・ヒューイ)に知らせて空港に撤退して
いたジョン達を呼び戻してもらいます。
しかしその電話を聞いていたべインズはリンダの持つ薬とやらを奪おうとジョゼフの教団のある海岸に向かっていました。
入れ違いにポールの車でウィリアムがキャリーを送って来たのですが、とうとうウィリアムも発症してしまいました。
キャリーは健康的なのでウィリアムの方が具合悪そうです。

べインズはタクシーで道路をブロックし、銃で脅してリンダとポールから血液のバッグを取り上げたのですが、間もなく発症して死亡しました。
リンダ達はバッグを回収し、べインズにパンクさせられたのでダッシュで病院に急ぎました。
二人は通りがかった車に拾ってもらい、何とか病院に到着しました。
一方、ジョン達は一旦空港から引き上げたものの、島に戻ってきてくれました。
それを聞いたスーザンは大統領に「他国のために命令違反を犯しても命を懸けて戦っている立派な米国人がいるんです」とフォローしました。
この人広報っぽいこともやるみたいなのでこういうのは上手なんでしょうね。

ということで血清の開発が開始されたのですが、ウイルスの進行は早く、24時間以内に生成できないと島民は死亡する確率が高いと判明しました。
なかなか結合が上手くいかず、関係者に苛立ちが募り始めました。
リンダはどういう状況でも神対応してるので人間出来てます。
タイムアップギリギリの16時半にリンダがとうとう適合パターンを発見し、ジョンと手分けして成分割り振りをしたワクチンを遠心分離機にかけ始めます。
17時半ころからワクチンが看護師に配布され、リンダは自らキャシーにワクチンを投与し、ウィリアムにも投与しました。

こうして患者は回復し、その後お祭りが開かれました。
キャシーとウィリアムは付き合うことになったようですが、リンダも追跡調査で島に残ることになり、どさくさに紛れてポールと付き合うことになったようです。
そしてリンダは犬猿の仲だったジョゼフにダンスに誘われ、仲良くダンスを踊るのでした。

エンドロールで終了です。

宗教批判とか入れてるのかと思いきや、神ツエーで終わってしまいました。
でも皆さん無事で良かった気がします。

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