発想は斬新だと思います 口裂け女 リターンズ

口裂け女 リターンズ

生き神探しに行ったらひどい目に遭う話

制作年 2012年
制作国 日本
監督 山本淳一
脚本 山本淳一/井川楊枝
上映時間 78分
出演
大堀恵
里久鳴祐果
小澤真利奈

だいたいのあらすじ

民俗学を研究している愛理(大堀恵)達4名のJDは村祭りを見るために三又村という秘境の村を訪ね、民宿風のホテルにチェックインしました。
祭りは生き神と呼ばれる人物が主体となって行うのですが、支配人から裏山に生き神が居ると聞き、愛理は皆を従えて会いに行くことにしました。
しかしそこに座っていたのは白髪の胡散臭い老婆で2千円の占いと称してみどりの腕を甘噛みし、雑談した後に「わしは綺麗か?」と聞いただけでした。
愛理によれば神様は大きな口で村の災いを食べるらしく、その際に容姿が変貌するのを気にしているそうです。

その夜、夕食を食べた皆は眠くなってしまってすぐ寝てしまい、唯一なめこ汁を飲まなかった愛理だけは仕方なく本を読んでいました。
暇だったので愛理は無人のロビーでパンフのような物を見ていると、そこには口が裂けた女が子供を食べようとしている図がありました。
その後、宴会場で村人達の集会を覗き込んだ愛理は彼等が愛理達を「供物」と呼び、みどり達が寝てしまったのは食事に一服盛ってあったからだと知りました。

見つかりそうになった愛理はホテルから逃走し、村人はその後を追います。
逃げ込んだ先で愛理は座敷に鎖で拘束され、デカい鉄のマスクを口に被せられた少女を発見しますが、「後で助けに来るから」とひとまず村人を撒いて逃げました。
道中で愛理は村人に硫酸をかけて殺すヤバい男・二階堂に助けられました。

翌朝、ホテルの主人から愛理は早朝に一人で散策に出たと聞かされた友人の一人は愛理を探しに出て鉄マスク少女が監禁された座敷に迷い込むのですが、友人が拘束を解いてマスクを外してやると少女の正体は口裂け女でした。
少女はいきなり「私、綺麗?」と聞いて友人の指を噛み千切り、脳味噌を齧って殺害してしまいました。
そして少女は公民館のような建物から出て、見張りの男を殺害し、フラフラと出て行きました。
村では「生き神様が脱走した」と警報が流れ、村は大騒ぎになってみどりともう一人の友人も村人に捕まりました。

口裂け女は村人を次々に血祭りに上げていたのですが、謎の甲冑を着た男が現れ、何かを噛んで口臭を口裂け女に浴びせて大人しくさせ、鉄マスクと鎖で拘束して連行していました。
その様子を眺めていた愛理に二階堂は「あの男は鬼頭だ」と教え、三又祭りの真相を語ってくれました。
この村の生き神はあの口裂け女で、なぜか途絶える事が無く継承されているそうなので、現在は58代目だそうです。
この土地は呪いの所為か口裂け女が産まれるそうで、生き神としてずっと監禁されるのですが、三又祭りの夜は外に出て生贄を与えられるのだそうです。

村人達はネット等で愛理のようなもの好きな人を釣って生贄にしているそうで、二階堂の妹も生贄にされてそうです。
二階堂は次の生き神が産まれる前に生き神を殺し、呪いの連鎖を断ち切ると言い、友人を救うために同行したいという愛理の申し出を「足手まとい」と却下しました。
しかし「見殺しにしてもいいから」としつこく食い下がり、渋々同行を承諾されました。
ということで作戦が始まり、愛理が陽動している間に二階堂が座敷で口裂け女を殺すことにしました。

二階堂は座敷に侵入したのですが、そこに居たのは鉄マスクを装着された愛理の友人でした。
そして二階堂は潜んでいた鬼頭にあっさりと殺害されてしまいました。
二階堂がやられたのを知った愛理は二階堂の車にあった装備と彼の妹の髑髏を持ち、自力で友人を救出しに向かいました。
その頃、みどりは自力で拘束を解き、何とか監禁場所から脱出していました。
しかしみどりは橋の所であのインチキ生き神のBBAに見つかってしまい、揉み合いの末に橋からBBAと共に落下して死亡しました。

感想

これはくだらないです。
口裂け女はどっかの村の土着信仰で産まれ、その村に行ったら大変!という内容です。
発想自体はぶっ飛んでて面白いと思ったのですが、展開はイマイチです。
一応、最後はシリアスに終わったりするのですが、どうもネタとして作ってあるみたいです。
村人の演技とか鬼頭とかBBAとかインチキ臭さが炸裂してるので、「またまたご冗談を」的な作品みたいです。

かなり地雷に近いのですが、口裂け女の凶暴演技がウケたりするのでヘンなシーンはありました。
一応、口裂け女が誕生する理由のような雑な説明はありましたし。
この口裂け女やたら顎がデカくて、そこに目が行ってしまい、他のアクションに集中できません。
恐くないので、口裂け女ファンは観ない方がいいと思います。
それにしてもこの作品は何からリターンしてどこにリターンするのでしょうか?
さっぱり分かりませんでした。

出演してる人達はアイドルか何かだと思われるのですが、愛理を筆頭に場末感が凄いです。
みどりは美人系なのか軽く浮いてて、アユミが一番親近感沸いたような。
不思議な事にアユミが鉄マスク被せられてるシーンはちょっとエロかったような気がします。

場末っぽいスナックとか好きな人は暇つぶしに観てもいいかも。
がっかりすると思いますのでお勧めはしません。

ラストまでのあらすじ

公民館に侵入した愛理は、いよいよ訳の分からない儀式が始まり、友人・アユミが生贄として提供されました。
ずらりと村人が両側に並んだレッドカーペットの端から赤い衣装にお色直しした口裂け女が現れ、刃物を手に祭壇の上のアユミに向かってダッシュして来ました。
物陰からのその様子を窺っていた愛理が謎の閃光手榴弾のような物を会場に投げ入れると、村人も口裂け女もなぜか感電したように倒れました。

そして愛理がアユミを助け出そうとすると鬼頭が邪魔したのですが、キレたアユミがナイフで刺殺して鬼頭を倒しました。
口裂け女は村人を襲って食べまくりだったので、愛理達はその隙に逃げればいいものを会場にとどまっていました。
村人を惨殺した口裂け女は「私、綺麗なんだよね?」と言いながら愛理達に迫ったのですが、アユミが「鏡見たことないだろ」的な正論を吐いたので口裂け女ブチ切れしました。
口裂け女はいきなりアユミの腕をもいでしまい、アユミはバッタリ倒れました。

怒りの愛理は「知らねーよブス!」とキレ、口裂け女に二階堂妹の骨を刺して殺害しました。
しかし鬼頭が最後の力を振り絞り、「生き神を絶やす訳にはいかんのだー」と愛理の顔面に斬りつけました。
そして全員の死体が散らばる中で愛理は「村社会がうんたらかんたら」と心からどうでもいい事を回想していました。
一方、橋から転落したみどりは口が枝で刺されて裂けており、死人の目で甦っていました。

数か月後
愛理は鬼頭に顔を斬られた所為で半分の口が裂け、半口裂け女となっていたのですが、騙されて村にやって来た女性三名を村人の魔手から守り、逃がしていました。
そして愛理は座敷に入り、「自分もすぐ逝くから」とみどりに言い聞かせて彼女を猟銃で射殺しました。
愛理達四人が路上を去っていく姿が映ります。

エンドロールで終了です。

ちょっと可哀想だと思った私は騙されてるような気がします。
でも最後の「わたしもこんなになっちゃったよ」という愛理の台詞はじわじわと刺さりました。

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