入り江の殺人鬼 血みどろの入江

血みどろの入江

遺産貰おうとしてひどい目に遭う話

制作年 1971年
制作国 イタリア
監督 マリオ・バーヴァ
脚本 マリオ・バーヴァ/ジョセフ・マクニー/フィリッポ・オットーニ
上映時間 84分
出演
クローディーヌ・オージェ
ルイジ・ピスティッリ
イザ・ミランダ

だいたいのあらすじ

ある雨の夜、美しい入り江のある海岸に建つ豪邸で、車椅子で移動する富豪っぽい老伯爵婦人(イザ・ミランダ)が夫に自殺を装いロープで絞殺されていました。
ラフマっぽい素敵なBGMなのですが、見せられるのは絞殺シーンです。
夫は遺書っぽいメモを遺し、しめしめしていたのですが、何者かにナイフで刺殺され、夫の死体は持ち去られました。

フランク・ベンチュラ(クリス・アヴラム)は老婦人の遺産を狙って入り江に行くことにし、セクシーな秘書ローラ(アンナ・マリア・ロサティ)も同行を希望したのですが、留守番してもらうことにしました。
さて入り江の付近では丘の上で怪しげな男女が双眼鏡で付近を偵察していました。
そしてその双眼鏡女が目線で追っていたのは昆虫大好きおじさんパオロ(レオポルド・トリエステ)で、パオロは漁師のサイモン(クラウディオ・ヴォロンテ)に趣味で生き物を殺すのは冒涜と絡まれていました。

一方、入り江の付近には黄色いカエルみたいなちっこい車に乗ってヒッピー風のカップル二組がドライブに来ていました。
彼等は廃ホテルを発見し、そこでくるくるとダンスを踊ってはしゃいでいました。
その頃、パオロの妻であるアンナ(ラウラ・ベッティ)は謎のタロット占いをして「不吉やぞー。死神来るぞー」的に騒いでいたのですが、夫婦仲が冷え切っているのかパオロはゲンゴロウに夢中で、アンナの言うことはガン無視でした。

それはそうとヒッピー達はバカ騒ぎを続けており、一味のヒルダは単独で入り江で泳ぎ、他の三名は付近に家を発見して不法侵入していました。
バカ三人は人の家のお酒を勝手に呑んでどんちゃん騒ぎをしていたのですが、入り江で泳いでいたヒルダは老婦人夫らしき人物の遺体を発見し、スッポンポンで逃げ出しました。
ヒルダは仲間に知らせようと廃ホテルに飛び込んだのですが、当然皆はおらず、庭まで逃げたところで殺人鬼に追いつかれ、首をナタのようなものでスッパリ斬られて死亡しました。

不法侵入三人組のバカップルはHをし、あぶれたボビーは一人寂しく暖炉の世話をしていたのですが、玄関で物音がしたので確認しに行き、顔面にナタを叩き込まれて死亡しました。
殺人鬼はHをしているカップルにも忍び寄り、背中越しにヤリを突き刺し、二人まとめて串刺しにしてしまいました。
夜のシーンなのに外が明るいのは大人の事情でしょうか。
その後、殺人鬼はヒッピー連中が乗ってきた車を移動させていました。

あの、丘で双眼鏡監視を行っていたのはレナータ(クローディーヌ・オージェ)とアルバート(ルイジ・ピスティッリ)夫妻で、レナータは伯爵婦人の夫ドナーティの娘でした。
レナータ達はキャンピングカーに娘達を残し、パオロの家に事情を聞きに向かいました。
パオロ達は入り江にナイトクラブなどを建てたドナーティを嫌っており、伯爵夫人を殺害したのは彼だと決めつけていました。
実際そうなんですけどね。
気を悪くしたレナータは早々に退散することにしたのですが、サイモンが伯爵夫人の隠し子であること、ドナーティのことなら付近に住む
建築家のベンチュラが詳しいだろう等の情報を得ました。

レナータ達は入り江の小屋に住むサイモンを訪ねたのですが、実はフランクと入れ違いになっており、フランクは遺産相続に必要な署名をサイモンからゲットしていました。
そしてレナータ達はドナーティのことをサイモンに詰問していたのですが、付近のボートからタコが顔面に貼り付いたドナーティーの遺体を発見しました
これはなんだ!と詰め寄るとサイモンは「俺は知らん。海で拾った」と説明し、気分が悪くなったレナータはフランクの家で休ませてもらうことにしました。
そんな簡単な追求でいいんでしょうか?それはそうとサイモンはタコを海に投げ込んでました。

フランクの家に到着したレナータ達でしたが、なぜかフランクは居留守を使っており、レナータが洗面所を勝手に借りるとヒッピー連中の遺体を発見してしまいました。
どうやらヒッピー連中を殺しまくっていたのはフランクだったようで、彼は斧を手にレナータに襲い掛かって来ました。
レナータはナイフで反撃してフランクの腹を刺しました。
一方、アルバートはアンナ達にドナーティーの遺体がボートで見つかったと知らせに走っていました。

感想

これはなかなか面白いです。
入り江に殺人鬼が出て大変!という内容です。
最初は殺人鬼を追うミステリー的な話だと思っていたのですが、全然違いました。
お話はくしゃくしゃで凄い内容で、超展開が多いです。
13日の金曜日にそっくりですが、こっちの方が断然面白いです。
血みどろの入り江というよりドロドロの入り江という感じです。

演出はスプラッターだというのに映像が美しくて目を引くものがあります。
BGMもやたらと美しいのですが、超展開後には太鼓ドンドコ系になります。
夜のシーンが多いはずなのですが、大人の事情なのか外はほとんど昼です。

入り江が大人気なのですが、ドナーティーは入り江を開発してリゾート地にしようとしてました。
フランクもそっち派で、パオロとサイモンが自然保護派という立ち位置のようです。

ラストまでのあらすじ

アルバートの知らせを聞いたアンナはボート小屋に赴き、アンナを捜しに出たパオロはフランクの家に行き、惨劇を見て通報しようと走ります。
フランク家から出てきたレナータは車を移動してきたアルバートに「通報されると面倒だから、あいつ始末しろ」と指示しました。
どうやらこの人達は全員で殺し合っていたようなのです。
それにしてもフランクがヒッピー殺した理由が謎です。ついでに殺っちゃえ♥ってことでしょうか。

自宅に駆け戻ったパオロは警察に電話したのですが、番号を間違えるという小学生でもやらない大NGをやらかし、背後から迫ったアルバートに絞殺されてしまいました。

一方、セクシー秘書ローラはお留守番がつまらなかったのか、入り江へと向かい、道中のスタンドでフランクに電話したのですが、当然のごとく死ーんとしていました。
その後、アンナは入り江に何をしに行ったのかフランク宅へと入ってきたのですが、何を思ったかフランクの遺体を見つめていました。
そんなことをしていたものですから、レナータに斧で首を斬られて殺害されてしまいました。
レナータはアルバートと合流し、「あとはサイモンを消せば入り江は私のもの」と邪悪な笑みを浮かべていました。
殺人鬼になってから急に表情が邪悪になってウケます。美人なんですけどね。
更に美しかったBGMも後半になると太鼓がドンドコ鳴るだけになります。

ということでレナータ達はサイモンを殺害しに向かったのですが、二人の側をローラが車で通り過ぎました。
見られたとうろたえるアルバートに、レナータは「始末するだけ」と殺し屋の顔で返答するのでした。
ローラはフランクの家に駆けこんだのですが、どう見ても死体だったフランクは何と生きており、瀕死の状態で「サイモンを呼んで来い」とローラに指示しました。

ローラはサイモンの家に飛び込んだのですが、サイモンはナタを手に「お前とフランクがドナティーにママを殺させたんだろ!」と詰め寄りました。
サイモンはフランクと仲良く会話してましたが…。スーパー食いしん坊かな?
するとローラは「違うの!フランクが悪いの!あいつが主犯なの。」私は伯爵夫人大好き!」と自白を始めました。
フランクは伯爵夫人の入り江を狙っていたらしく、入り江を買い取ろうとして伯爵夫人に追い払われており、その際にローラは夫人の日記を盗んでいました。
当時の再現が流れたのですが、どう見てもローラは夫人が大好き!という感じではなかったです。
日記の2月13日に「友よ連れ去り給え」的な文章があったので、フランクは今度の2月13日にそれを遺書として利用することにし、ローラにドナーティーを誘惑させて夫人を殺害させたのでした。

どうやらドナーティーを殺害したのはフランクらしかったのですが、サイモンはローラを信じず殺そうと迫ります。
ローラは隙を見て鍋に掛けられていた熱湯を浴びせて逃げようとしたのですが、逆上したサイモンに絞殺されました。
ローラ死に顔が変顔で美人が台無しです。あれ?サイモンのナタはヒッピー殺しの凶器ですね。
サイモンはナタを手にフラフラと廃ホテルに赴き、タバコを一服するのですが、実はヒッピーを殺害したのはサイモンでした。
フランクはそれをネタに入り江を自分に売って高跳びするように勧め、サイモンは言われるままにサインをしていました。

サイモンは黄昏ていたところを銛を持ったアルバートに急襲され、腹を串刺しにされて殺害されました。
レナータはアルバートに死体を入り江に沈めさせ、フランクの家で書類を物色しました。
そして書類をゲットしたのですが、アルバートはフランクに襲われてしまい、何とか撃退しました。
ということで夫妻は書類を燃やし、入り江ゲットだぜ!と大喜びで引き揚げました。

すっかりアルバートも悪人の顔になり、レナータと抱き合っていたのですが、キャンピングカーから息子達が出てきて冗談で二人に散弾銃を向けました。
ところが銃が暴発してしまい、レナータ達はバッタリ倒れます。
両親を殺したとは知らない兄妹は「二人とも死んだふりが上手だね」などとはしゃぎながら入り江で遊ぼうと駆け出しました。

エンドマークで終了です。

最後にはっちゃけた音楽が流れてました。
特典はインタビューとか色々入ってました。

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