思わせぶり映画 ザ・レジェンド・オブ・ルーシー・キーズ

ザ・レジェンド・オブ・ルーシー・キーズ

古民家に越したらひどい目に遭う話

制作年 2006年
制作国 アメリカ
監督 ジョン・スティンプソン
脚本 ジョン・スティンプソン
上映時間 95分
出演
ジュリー・デルピー
ジャスティン・セロー
ブルック・アダムス

だいたいのあらすじ

ジーン(ジュリー・デルピー)とガイ(ジャスティン・セロー)とクーリー夫妻は娘のモーリー(キャスリーン・リーガン)とルーシー(カシディ・ヒンクル)を連れてニューイングランドの片田舎に引っ越してきました。
荷物を運びこんでいるとご近所のシーラ(ミッチェル・グリーン)とバド(ケン・チーズマン)のトラヴィス夫妻がお祝いの料理を持って挨拶しに来たのですが、ルーシーという名を聞いて少し驚いているようでした。
クーリー一家が越してきたのは18世紀からある由緒正しい農園で、ガイはこの地で風力発電機の建設を行う予定であり、建設責任者のサマンサ(ブルック・アダムス)は住民は皆協力的だと断言していました。

翌日ガイは住民を集めて説明会を行ったのですが、概ね受け入れられたのですが、キャズウェル(ジェイミー・ドネリー)という物腰の落ち着いた老婦人だけが「ここはマーサの土地だから手を入れると災厄が起こる」と反対していました。

ある日、ジーンが街のカフェに立ち寄るとキャズウェルが居たので、説明会の件が気になっていたジーンは思い切って「マーサの土地ってどういうことですか?」と質問しました。
キャズウェルはそれには答えずにまず「あなたには信仰はあるか?」「あなたが恐れていることは何か?子供を失うことか?」と質問してきたので、気を悪くしたジーンは早々に退散しました。
その後、ガイがルーシーを連れて森を歩き、建設予定地を案内していると目をくり抜いた豚の頭がピッチフォークに刺されて立てられていました。

ある夜、ジーンは森から女性の声が聞こえた気がして外を見に行くと庭の外れから何者かが立ち去るのを目撃しました。
同じ頃、その声を聞いていたシーラは「帰ってきたんだわ」と怯えた表情でバドに話していました。
また、クーリー家の隣で畜産業を営んでいるドッド(マーク・ブーン・Jr)は散弾銃を抱えて震えていました。
その翌日からドッドは庭に悪臭が漂う貝の内臓を撒くようになりました。

ある日、ガイは娘二人を連れて教会に出向いたのですが、そこでキャズウェルと出会いました。
キャズウェルは「あなたとサマンサは間違ったことをしている」と忠告したのですが、ガイは耳を貸しませんでした。
実はジーンにはもう一人アンナという娘がいたのですが、彼女が目を離した隙に車道に出たアンナは交通事故で亡くなっており、ジーンはそれ以来教会には行っていませんでした。
それはそうとしてドッドの家から悪臭が漂ってくるようになったので、ガイは苦情を言いに行ったのですが、取り付く島もなく追い返されてしまいました。

その後、ジーンはシーラからこの家の由来を聞いたのですが、この家はシーラの祖母でキー姓の人物の所有だったということです。
同じくドッドの家はファーナム家という古い家柄でキー家とファーロン家の仲は最悪だったそうです。
また、ジーンは森から声が聞こえる件を相談したのですが、なぜかシーラは「私には聞こえない」としらを切っていました。
その頃、ガイはサマンサにドッドの家の悪臭の件で助けを求めていました。
サマンサは早速、ドッドに注意しに行ったのですが、彼が貝の内臓を撒いているのは魔除けだそうで、頑として撤去しませんでした。

ジーンはキーズ家のことが気になり、郷土資料館で歴史を調べたのですが、驚くべきことが判明しました。
250年前にマーサ・キーズの娘だったルーシーは姉と共にブルーベリーを摘みに森に入ったのですが、戻ってきたのは姉だけでルーシーは行方不明になってしまいました。
マーサは半狂乱になって森でルーシーを捜し回り、先住民にルーシーが攫われたという噂が流れると、森で遭遇した先住民を殺害していたそうです。
今でも森でルーシーを探し求めるマーサの声が聞こえるという都市伝説があるそうです。
伝説によればマーサは精神を病んでしまい、生涯をルーシー捜索に捧げてそのまま亡くなったそうで、ルーシーが見つからないと彼女の魂は救われないということでした。

ジーンはたまに聞こえる女性の声と関係があるのではないかと考え、何よりルーシーが森で声を聞いたと話していたのに不安を感じていました。
彼女は資料館や図書館に入り浸るようになり、ガイはドッドの家の悪臭や娘の世話で機嫌が悪くなります。
また、ジーンは未だに路上でアンナを失った際の悪夢を見る自分とマーサの姿を重ね合わせるようになりました。

ある日、納屋のロフトで遊んでいたルーシーは干し草に埋もれた古い宝箱の中から手作りの人形を発見しました。
その直後に床が抜けて下に落ちたルーシーは腕を怪我したので、ジーンが呼んだ救急車で病院に搬送されました。
幸いなことにルーシーは軽傷で、直ぐに病院から戻って来ました。

ジーンが戻って郵便物を確認するとキャズウェルからの手紙があったので早速開封しました。
そこにはサマンサが所有していた土地を高額で町に譲渡した際の書類が入っており、ジーンは早速納屋の修理をしていたガイに知らせます。
その書類が事実だとするとサマンサは発電事業を私物化していることになり、更に譲渡先の一部に指定されていたのはドッドだったのです。
ガイはサマンサを呼び出してその件を問い詰めるのですが、「誤解を与えたく無かった。町の人は全員知ってる。ドッドは単なる身内」と弁解されただけでした。

そんなある日、ジーンはキーズ家が1700年代に建てたという教会に行きキャズウェルと面会しました。
契約書の件を尋ねるとキャズウェルはまるでジーンの過去を知っているかのように「マーサの土地を汚されたくなかった。あなたなら子供を失った悲しみが分かるはず」と話しました。
ジーンはそれには同意したのですが、更にキャズウェルは「子供を絶対に森に近づけてはだめ。ルーシーの二の舞になる」と忠告していました。

翌朝、サマンサの依頼で警察官である彼女の夫・ビルが保健衛生局の職員と共にドッドを訪ね、貝の内臓を撤去しないと業務停止命令を出すと警告しました。
仕方なくドッドは貝の内臓を撤去したのですが、どうやら彼は血まみれの少女の霊に悩まされていたようで、その夜も悪夢にうなされて洗面所で血まみれ少女の亡霊を目撃していました。

その後、風力発電の最終説明会が開かれて採決され、賛成41、反対37で建設が決まったのですが、なぜかトラヴィス夫妻は中立を守っていました。
ということで色々と片付いたので、クーリー夫妻は久々にHしたりしました。
それはそうと伝説のことは一切知らないはずのルーシーはジーンに「森で子供をずっと待っている女の人」の話をしていました。

感想

これは普通です。
引っ越したらなんかヤバい伝説があったという内容です。
ホラーというよりミステリー風の作品で、前半は面白そうな感じがしていました。
展開が地味なのですが、テンポは悪くないと思います。
怖いシーンは無かったです。
何よりも話をオカルトにしたいのかどうなのかよくわからず、結末付近も薄々感づいてはいたのですが、肩透かしのような感じです。

演出は普通なのですが、ちょっと面白いTVドラマという感じです。
つまらなくはないですが、不完全燃焼な印象です。
キャズウェルは霊能力があるっぽいのですが、思わせぶりなばかりで力になってくれず。
この人はなんか重要人物っぽい感じなのですが、単なるモブでした。

豚の頭がなんだったのかイマイチよくわからず。
てっきり豚の頭はキャズウェルが霊を鎮めるために作ったと思っていたのですが、違ったみたいです。
サマンサたちが必死な理由もよくわからず、すっきりしません。

ちょっと可哀想だと感じたのは250年前のルーシーの姉の扱いとモーリーの扱いでしょうか?
ルーシー姉はマーサに「お前が目離したからだ」的に怒られてて可哀想で、出番そこだけです。
モーリーに至ってはジーンは「ルーシー、ルーシー」ばっかりでネグレスト気味でガイがフォローしてます。
結末付近に至ってはシーラが「あたしモーリー見てるから」と申し出る始末。
そういうわけなのでイマイチ主人公サイドに寄りにくい作品でした。

つまらなくはないので地味だけど暇つぶしにはなるかなあと思いました。

ラストまでのあらすじ

ある夜、マーサらしき声を聞いたジーンは窓から外を見て森を彷徨う亡霊の姿をはっきりと目撃しました。
外に見に玄関に走ると、なぜかそこには散弾銃を持ったドッドが居り、「お前らの所為で彼女が戻ってきた。失せろ!」と脅していました。
ガイが駆け付けてドッドを追い払ったのですが、ドッドは何かに怯えているようでした。
ドッドは自宅で何かに追われたのでサマンサの家に逃げ込み、何かの包みを回収して飛び出していました。

そしてルーシーの部屋にはとうとうはっきりと現れるようになったマーサらしき亡霊が現れて彼女を呼び寄せます。
ジーンは必死でルーシーを抱きしめて攫われまいと抵抗し、しばらくするとマーサの霊は消えました。
今まで「迷信」と片付けていたガイも怪異を目の当たりにしてマーサの声の件を信じるようになりました。

翌日、ルーシーは勝手にドッドの家に入って人形を回収し、白い顔の少女からドッドが回収していた包みの中の手紙を手渡されていました。
ロフトの件もそうですが、この子はダメって言われたことをするタイプです。
ドッドが戻ってきたのでルーシーは急いで戸棚の中に隠れ、包みがないことに気付いたドッドが慌てて飛び出して行った隙に脱出しました。
ルーシーは無事に帰宅し、もちろん彼女には手紙を読むことはできなかったのですが、手紙にはファーナムによる告白が書かれていました。

森の中でルーシーに出会ったファーナムは怯えて逃げるルーシーを見てイラっと来て、彼女が転倒した弾みに石で殴りつけて殺害したのだそうです。
そしてルーシーの遺体は木のうろに隠したのだそうで、サマンサとドッドはこの事実を知っていたようです。
サマンサは包みが無くなっているのに気づき、取り戻そうとドッドに会いに行ったのですが、失われていたので回収はできませんでした。

その夜、ジーンはルーシーがファーナムに殺害されている際の悪夢を見て飛び起きたのですが、ルーシーは姿を消していました。
そしてモーリーはなぜか怯えており、「ルーシーが行っちゃった」とジーンに話しました。
周囲を捜しているジーンとガイを見てシーラ達も手を貸し、シーラは自分も声を聞いていたが、イカレたと思われるのがいやで黙っていたとジーンに告白しました。
ジーンはドッドの家にいるかも!と考えて飛び込んだのですが、中には誰もおらず、床には大きな血痕が残されていました。
間もなく警察が駆け付けて捜索に参加し、ドッドの家の納屋で大量の豚の頭を発見しました。

ジーンはルーシーの部屋で彼女が置いていった例の手紙を発見したのですが、そこには捜索が終了した後にルーシーをキーズの土地の納骨堂で燃やしたこと、キーズ夫妻が死亡した後に権利書を偽造して土地を奪ったことが書かれていました。
ルーシーはそこに居る!と直感したジーンはシーラに場所を聞いてそこに向かい、森でガイと合流しました。
一方、ルーシーは森の中を歩いていたのですが、崖で躓いて貝の内臓が廃棄されている崖下に落下して悲鳴を上げました。

そこにトラックが現れたのですが、荷台からはドッドの遺体が転がってきました。
ルーシーは付近の廃墟に逃げたのですが、トラックから降りてきたサマンサに石で殴りつけられてしまいました。
ジーン達はルーシーの悲鳴を聞いて声の方に駆け出しました。
そして壁をよじ登って逃げようとしていたサマンサはマーサの亡霊に襲われて落下死しました。

ルーシーは頭から出血していましたが、無事にクーリー夫妻に救出され、250年前のルーシーの遺骨も発見されました。

こうして事件は落着し、ジーンとルーシーはマーサの横に建てられたルーシーのお墓に花を供えて去りました。

お引越ししたみたいですね。
流れ的にはルーシーが引っ越してきたことでドッドが動揺して、悪事がばれそうなサマンサが始末ということみたいです。
250年前の事件なので時効のような気がしますので、正直に話せばいいのにって思いました。
そこに幽霊が絡んだので話がややこしくなってきたみたいです。
マーサはさっさとサマンサ達襲えばいいのにって思いました。ジーン達はとばっちりなような。
まあルーシーの行方が分からないという縛りがあったということなんでしょうね。

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