霊友いい人です さまよう魂たち

さまよう魂たち

心霊詐欺してたらひどい目に遭う話

制作年 1996年
制作国 アメリカ/ニュージーランド
監督 ピーター・ジャクソン
脚本 フラン・ウォルシュ/ピーター・ジャクソン
上映時間 110分
出演
マイケル・J・フォックス
トリニ・アルバラード
ピーター・ドブソン

だいたいのあらすじ

フェアウォーターという町では1964年にブラッドリー・バートレイ氏が死亡したのを皮切りに原因不明の心臓発作で突然死する人が多発し、住人は頭を抱えていました。
そんな中、自称心霊調査員のフランク・バニスター(マイケル・J・フォックス)は葬儀に現れては営業をかけるので煙たがられていました。
その日も営業の帰り道に無茶苦茶な運転をしていたフランクはレイ・リンスキー(ピーター・ドブソン)の庭の柵に突っ込んで壊し、悪びれる様子も見せずに名刺を置いて退散していました。

レイの妻である女医のルーシー(トリニ・アルバラード)はパトリシア・ブラッドレイ(ディー・ウォレス)という女性の往診をしました。
パトリシアは手を怪我していたのですが、首にロープの痕のような痣がありました。
ルーシーが病院に行くように勧めてもパトリシアの母であるブラッドレイ夫人は首を縦に振らず、娘は殺人鬼だと悪態を吐いていました。
実はパトリシアは27時間に12人を殺害したという殺人鬼ジョニー・バートレット(ジェイク・ビジー)の恋人であり、事件にも関与して終身刑を言い渡されており、最近実家に戻ってきたということでした。

その夜、レイはルーシーがブラッドレイ家に出入りしていると聞き、あの家には行くなと説得していました。
その直後にルーシーが座っていたベッドが宙に舞い、人形が歩き回るという謎のポルターガイスト現象が起こり、リンスキー家は大騒ぎになります。
怖くなったルーシーはレイが止めるのも聞かず、フランクに電話をして呼び出し、フランクは早速リンスキー家に駆け付けました。
また塀壊してます。
フランクは適当に周囲を見て「これは悪質だ!」と6か月保障の悪魔祓い料金として450ドルを請求し、柵の修理代と相殺にしてもらいました。

フランクは変なトースターみたいな機械を出し、周囲に聖水入りの水鉄砲を噴霧しました。
レイはそれを見て「こいつ絶対インチキだ」と頭を抱えていたのですが、ルーシーが怯えていたので仕方なく許容していました。
私も激しくインチキだと思います。
その後、謎のトースターから袋が飛び出てきたので、フランクは「捕獲した」とのたまったのですが、帰り際にレイの額に37っぽい数字が浮かび上がっているのを目にして、思わずそれを口にしました。
レイはそれを聞いて「これ以上金取るつもりか!」とキレ、フランクを叩き出しました。

実はフランクは霊と交流ができるのですが、行っている悪魔祓いは全てやらせでした。
フランクにはサイラス(シャイ・マクブライド)とスチュワート(ジム・ファイフ)という霊の仲間がおり、彼等を使ってポルターガイスト現象を起こし、それを鎮めたふりをしてお金を巻き上げるというマッチポンプで稼いで家を改築していました。
もう5年間もただ働きさせられているサイラスとスチュワートは不平不満をフランクにぶつけており、他にも幽霊犬やいきなり発砲してくるヤバい判事(ジョン・アスティン)という仲間もいました。
判事は半分白骨化しているので、もう引退したいといつもこぼしていました。

そんなある日、フランクは地元紙の一面に「ペテン師」として掲載されてしまい、商売あがったりになりました。
フランクは地元紙の編集部に怒鳴り込んだのですが、地元紙の編集長(エリザベス・ホーソーン)は良心的な人だったので「人の死につけこむやつは最低」と斬って捨てました。
その帰り道にフランクは心臓発作で死亡したレイの霊と遭遇し、助けを求められました。
仕方なくフランクはレイを連れて墓地に行き、フランクを毛嫌いしている墓地の番人である亡霊のハイルズ大佐(R・リー・アーメイ)の攻撃を受け流しつつレイを葬儀の場に案内しました。
レイに泣きつかれたフランクはルーシーに「愛してる」と伝言してあげました。

その後、フランクはレストランでルーシーにイタコの口利きのようなことをしてレイと会話させたのですが、その際に霊が見えるようになったきっかけを聞かれ、事故に遭ったせいだと説明しました。
ルーシーはレイとの結婚を快く感じていなかったらしく、レイがルーシーの貯金を勝手に使い果たしていたことが発覚したので、完全に失望してしまいました。
レイはなんとなくフランクとルーシーが親密になったのを見て不満を爆発させ、テーブルの上のワイングラスを倒して「覚えてろよ」とどこかに去りました。
フランクはワインを拭こうと洗面所に入ったのですが、その際に額に「38」という数字を浮かべた中年男性に出会い、直後のその男性はフードを被った死神っぽい亡霊に心臓を握りつぶされて倒れました。

フランクは慌ててレストランの外に飛び出し、建物の上にいる死神っぽいのを見て追いかけたので、友人のペリー保安官(トロイ・エヴァンス)は頭を抱えながら彼を容疑者として逮捕することにしました。
一方、FBIもこの連続死を捜査しており被害者の心臓に強烈な圧力がかかっている点を疑問視していました。
地元警察には変人で神経質なダマーズ捜査官(ジェフリー・コムズ)が派遣されました。
ダマーズはフランクが犯人であると断定しただけではなく、彼が妻のデブラ(アンジェラ・ブルームフィールド)を失うことになった交通事故も「妻を殺すためにやった」と疑惑の目を向けていました。
尚、デブラの遺体の額には「13」という文字が刻まれていたそうです。
それでフランクは額の数字を見た時に動揺していたんですね。

死神っぽいのはフランクを威嚇して消えたので、彼は埠頭に車を停めて霊仲間と話し合っていたのですが、判事は「あれは死神だろう」と断言していました。
直後に埠頭から魂が天に吸われる光を見たフランクは光が出ていたミイラ展開催中の博物館に駆け付けたのですが、そこではやはり額に39と書かれた人が心臓発作で死亡していました。
博物館には編集長も来ており、「ハゲタカが来てる!」とフランクを糾弾したのですが、彼女の額には40の文字が見えました。
フランクは思わず彼女を見て「次だ」と呟いてしまい、「私を脅迫するのか」と更に糾弾されてしまったのですが、そこに警官隊が突入してフランクを押さえました。

厄介なことに死神っぽいのが現れ、編集長の心臓を掴もうとしていたのですが、判事が拳銃を乱射して追い払ってくれました。
しかし判事は展示されていた女性のミイラに興奮し、レイプを始めてしまい、それに便乗してサイラスとスチュワートもポルターガイスト現象を起こしました。
混乱した警官は拳銃をバンバン発砲し、フランクは混乱に乗じて編集長をKOして抱え、現場から逃走したのですが、判事は戻ってきた死神の鎌で真っ二つに切り裂かれてしまいました。
フランクは車の助手席に編集長を投げ込み、しつこく追いかけてくる死神から逃げようとし、サイラス達はパトカーを次々に故障させて援護しました。

フランクは車の屋根に乗った死神の鎌の攻撃を受け、デブラを失った事故現場の崖に再び落下してしまいました。
そして編集長は死神に心臓を握りつぶされて死亡し、フランクは現場から逃走し、警察に編集長の死を知らせたのですが、その場で逮捕されました。
警察で事情聴取されていたルーシーはそれを見てフランクの力になろうとしたのですが、フランクはなぜか「レストランのことは芝居で俺はペテン師」と彼女を拒絶するのでした。
ペリーはいくら何でもフランクは連続殺人などしていないだろとフォローしたのですが、ダマーズは一連の事件はフランクが念力で心臓を潰したのだと考えており、フランクを強制的に取り調べることにします。

フランクは自分は霊が見え、マントの男が人の心臓を握りつぶしていると弁明したのですが、ダマーズは「それはお前の別人格!」と切って捨て、28人の心臓発作事件の犯人はお前だ!と断言しました。

その頃、ルーシーは改築中で施錠もされていないフランクの家にお邪魔していたのですが、ブラッドレイ夫人から「パトリシアが悪魔と交信してるから助けて!」という伝言が入ったので、代わりにお邪魔することにしました。
家の前に行くとタイミングよくブラッドレイ夫人が外に出たので、ルーシーは家に忍び込み、パトリシアの部屋に向かいました。
パトリシアが虐待を受けていると考えているルーシーは彼女を家から連れ出そうとするのですが、夫人が戻ってきたのでパトリシアの誘導でクローゼットに隠れました。
そしてルーシーはクローゼットの中にフランクが交通事故の際に失くしたというカッターナイフをなぜか発見していました。

ルーシーは隙を見て家から逃げ出したのですが、彼女に付きまとっていたレイは歪んだ家を見て嫌な予感がしていたので、玄関まで迎えにきていました。
そこで何かに襲われ、レイは顔を抉られて消えました。
ルーシーはフランクに面会し、カッターのことを知らせたのですが、直後に彼女の額には41の数字が浮かび上がりました。
直後にルーシーの前に死神が現れたのですが、サイラス達が必死に押さえている間に二人は逃げ出し、ルーシーの協力を得て警察署から逃走しました。
しかしサイラスとスチュワートはあっという間に死神にやられてしまい、光になって消えていました。
この人達はフランクを助けてもメリット無いのにいい人ですよね。

署を出たフランクはこうなったら俺が死んであいつと対決するしかない!と拳銃で自殺しようとするのですが、ルーシーは低温で仮死状態になればいい!と提案しました。
そういえばルーシー医者でしたね。
ルーシーはフランクを病院に連れていき、急速冷凍装置に入れ、「20分が限界でそれ以上になると凍傷で皮膚が死ぬ」と説明し、思いとどまるように勧めたのですが、フランクの決意は固く冷凍庫に入っていきました。
ルーシーは20分後にフランクを蘇生しようと大急ぎで準備を始めたのですが、そこにダマーズが現れて彼女を連行してしまいました。

感想

これは普通です。
霊を仲間にしてやらせのお祓いをしていた男が凶悪な悪霊と戦うという内容です。
まあまあ面白いのですが、コメディとしてもホラーとしても中途半端な気がしました。
怖くない上にあまり笑えるシーンもないという。
唯一怖いのはパトリシアだけだったような気がします。
展開も読みやすく、結末付近の展開は早い段階で薄々読めたのでそんなに意外性もなかったです。
町ぐるみの謎の心臓発作というスケールの大きそうな題材を扱っている割にはこじんまりとした印象でイマイチ盛り上がりに欠けるように感じられました。

面白いのは半透明なスタンドのような霊の存在でした。
サイラス達が凄く親切なのがウケるのですが、だから天国行きなのでしょうね。
地上に留まっていると段々とパワーが落ちるそうなのですが、その反面で経験を積んで色んなことができるようになるみたいです。
天国もいいところのようですが、やっぱり現世の方が楽しみもあるんでしょうね。
あと、色んな要素がかみ合って現在に至る的な部分も面白かったとは思うのですが、なんで今なの?という気がしました。

死神みたいな悪霊の存在も後に明らかになるのですが、なぜ超パワーを持っていたのかは謎です。
この死神はデザインと演出がすごくカッコよくてエル・ゾンビを思い出してしまいました。

登場人物はあまり共感できる人がいませんでした。
特にダマーズは事件解決したいのか何なのかよくわからず、出てくるだけでイラっとしました。

ラストまでのあらすじ

上手いこと幽体離脱したフランクは不慣れなので床から抜けたりしていましたが、ルーシーが乗ったパトカーの屋根に死神が張り付いているのを発見し、付近の丘から思い切って浮遊ジャンプしてタックルし、死神を落としました。
ダマーズはなぜか墓場にパトカーを停め、外に出て寸劇を始めました。
フランクが見殺しにされると気づいたルーシーは急いで逃げ出そうとし、追いついてきたフランクも加担します。

しかしフランクはハイルズ大佐の妨害を受け、その間に死神がルーシーに迫りました。
フランクは何とかハイルズを避け、彼の持っていた機関銃で死神を撃退しました。
死神の正体はジョニーであり、死しても連続殺人を行っていると判明しました。
ジョニーはバラバラになってもしぶとく蘇生しようとしていたので、フランクは彼の鎌で止めを刺そうとしました。
しかしタイミング悪くルーシーがフランクを蘇生させたので、フランクは生き返ってしまいました。

フランクの蘇生にはルーシーの同僚医師も協力してくれており、フランクは「ジョニーが戻ってきた」とルーシーに伝え、パトリシアを守るように依頼しました。
ルーシーは急いでブラッドレイ家に走ったのですが、パトリシアはぐずぐずと家から出ようとしませんでした。
それもそのはずで、彼女はジョニーの霊と加担しており、ジョニーの50人殺して殺人記録を作る!という目標に賛同していたのです。
ジョニーとパトリシアは話し合った結果、パトリシアがルーシーを殺すということで同意しました。

ルーシーはどうもおかしいと感じ、ブラッドレイ夫人を迎えに二階に上がったのですが、婦人はパトリシアによって既に殺害されていました。
直後にパトリシアがナイフを振り上げて襲い掛かってきたので、何とか部屋に閉じ込めてルーシーは逃げようとしました。
しかしジョニーの妨害を受けて絶対絶命となり、飛び込んできたフランクに救出されました。
フランクはダメージを受けたジョニーの霊が遺灰を詰めた壺に戻ったのを見て、これを埋葬すればいいと思いつきました。
ということでフランクとルーシーはパトリシアの追撃を受けながら、チャペルがあると思われる付近の廃病院へと走りました。

フランクは当時の残留思念のようなものを読み取ってしまうのですが、ジョニーの虐殺はこの病院から始まったようで、彼はいきなり当直医を射殺していました。
ルーシーに揺り起こされてフランクは我に返り、医師たちの会話からチャペルは4階だと判明したのでそこに急ぎます。
背後からはパトリシアが追いついてきて散弾銃を撃ちまくったので、フランク達ははぐれてしまい、更に遺灰を持っていたルーシーは建物に乗り込んできたダマーズに捕まりました。
ルーシーは何とかダマーズを引き剥がし、4階でフランクと合流して壺を渡しました。

そこにまたまたダマーズが現れて壺を奪うとその場にブチ撒けてしまい、フランクに発砲してきました。
フランクは背後に迫っていたパトリシアを利用してダマーズを撃たせたのですが、床が抜けて下の階へと落下しました。
ルーシーが急いで駆け付けたもののフランクは虫の息で、二人はパトリシアとジョニーに捕まってしまいました。
フランクは殺害されてしまい、パトリシア達の魔の手はルーシーに伸びました。

その時、零体となったフランクがパトリシアを殺害し、そのまま死者が向かう天井から伸びる光の道へとパトリシアを道連れに吸い込まれました。
ジョニーは慌ててそれを追い、何とかパトリシアを引き剥がし「記録更新しまくるぜ!あばよ」と現世へと戻ろうとします。
フランクは天国に昇り、サイラス達に再会してそれを茫然と見守るしかありませんでした。
しかし一度死者の光の道に乗ったものは現世に戻れないようで、間もなくジョニー達は触手に身体を抉られながら巨大な蛇に呑まれ、地獄へと落ちていきました。

サイラス達は「天国はいいぞ!タバコも吸い放題!」と言っていたのですが、フランクの前には更にデブラが現れて「家に帰って」と笑顔で告げました。
サイラス達も「君はまだここに来るのは早い」と言い、フランクはそのまま下へと落ちていきました。
フランクはルーシーの蘇生で息を吹き返し、熱い抱擁とキスを交わすのでした。

その後、フランクとルーシーは付き合うようになり、フランクはデブラのことを引き摺って行っていた家の改築を止めました。
そしてペリーは「パトリシアの件を本に書いて儲けようぜ」とフランクに持ち掛けたのですが、断られました。
ペリーのパトカーにはダマーズの霊が乗っていたのですが、ルーシーにもそれが見えるようになっていました。

エンドロールで終了です。

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