予言者だそうです TRICK 言霊で人を操る男 第一話

TRICK 密室の謎 言霊で人を操る男

言霊を自由に操る男と対決する話

制作年 2003年
制作国 日本
演出 堤幸彦
脚本 蒔田光治
上映時間 60分
出演
仲間由紀恵
阿部寛
森本レオ

だいたいのあらすじ

古来より言葉には魂が宿るという言い伝えがあり、現在でも結婚式で「別れる、切れる」という言葉は使われない習慣があるそうです。

芝川玄奘(森本レオ)という言葉で人や物の運命を変えられるという男が山中で怪しげな集会を行っていたのですが、「この中に裏切り者がいる」とある男(甲本雅裕)をつるし上げていました。

山田奈緒子(仲間由紀恵)はいつものように人気が無く、今日も仕事をクビになっていました。
南方のシャーマンの血を引く奈緒子の母・里美(野際陽子)は書道教室の傍ら、相変わらずお金儲けに精を出していました。
帰宅した奈緒子は相変わらず家賃を滞納していたので、部屋の鍵を付け替えられて入れなくなってしまいました。
そこに上田次郎(阿部寛)が次郎号に乗って現れ、リゾートホテルに一緒に行くことになりました。
尚、上田は「どんと来い!超常現象3」の後に「なぜベストを尽くさないのか」という本を出版したそうです。

実は冒頭で芝川につるし上げられていた男・相沢は長野県の蛾眉村にリゾートホテルを開発しようとしていたのですが、芝川達が「ここは神聖な場所だ」と居座って妨害を始めたそうです。
そこで芝川の集まりに潜入したのですが、「お前は自ら命を絶つ」と予言されたので怖くなって上田に協力を求めて来たということです。
ということで奈緒子は芝川のペテンを暴く手伝いをさせられることになりました。

現地では相沢が待っていたのですが、その前に芝川の秘書だという鬼頭(矢島健一)が奈緒子達を出迎えました。
鬼頭は上田のファンだそうで、上田と芝川の対決を楽しみにしていると不敵に笑っていました。
奈緒子達は掘っ建て小屋に通され、相沢の協力者だという建設会社の井上真一(嶋大輔)と真二(荒川良々)の兄弟と地主の江藤(佐戸井けん太)を紹介されました。
芝川が居座ってから工事業者の事故が絶えず、井上達は迷惑しており、江藤は土地が売れないので困っているそうです。

この辺りにはガッツ石まっ虫(ガッツ石松)というヘンな虫や大日本赤斑吸血角虫という猛毒を持つ昆虫がいるそうで、芝川達はその貴重な生態系を守るという名目でここに居座っていました。
芝川は大日本赤斑吸血角虫に「自分達は君を守りに来た仲間だ」と言い聞かせたそうで、彼等は襲われる事はないそうです。
尚、芝川は信者達に「言葉の力を与える」と嘯いてお金を集めるという悪徳宗教のような事をしていました。

ということで奈緒子達は芝川の集会に参加することにしたのですが、狭い会場に人を詰め込み、柴咲香というお香を焚き、その香りで集団催眠を行うという手口のようでした。
そして芝川は黒だけのトランプに「赤になりなさい」と呼び掛けて赤に変えるという手品を見せたのですが、奈緒子はあらかじめ背面に赤いトランプを糊付けしておき、逆向きに落としたのだと暴きました。
今度は芝川は窓を開けて三つの山を見せ、窓を閉めた後に「山よ消えなさーい」と呪文を唱え、再び窓を開けると真ん中の山が消えていました。

一方、里美の下には南方熊作(六平直政)という男が現れ、黒門島にあったという「神の象の像」を探しているので手掛かりを得たいと現れ、追い返されていました。

その後、小屋の周囲を見て回った奈緒子は芝川が山を消す儀式を行っている際に地面が揺れた事と小屋の地盤に隙間が発見した事から、元々山は森に隠れていて見えなかったのを小屋を森が見えない高さに持ち上げる事で見えるようにし、また下ろしたのではないかと推理しました。
また、奈緒子達は過去に芝川が雷を呼んだというのもあらかじめ雷が来る事を予測しただけだと信者たちの前で暴露したのですが、それを立証することは不可能でした。

その夜、南方が芝川の前に現れ、「あなたの力はこの像のお陰では?」と像を譲ってくれるなら1千万出すと言っていたのですが、芝川に追い返されていました。
その頃、矢部(生瀬勝久)は菊池(姜暢雄)と共になぜか蛾眉村に来ていたのですが、二人の後を里美が尾行していました。
矢部達は芝川が村に居座ってから業者の事故が多発している件を調べに来たのですが、応対した鬼頭は「玄奘様の言葉の力です」とあっさり認め、「髪が生えると念じれば生えます」と矢部の心を動かします。
一方、相沢は狭い部屋の中で「お前は自ら命を絶つ」という芝川の声に悩まされ、水をがぶ飲みしていました。

感想

これは普通です。
今回、トリック暴きがサクサクでなかなか面白いと思いました。
相変わらず脱線が多いみたいで、お話がなかなか進まないのが難点だと思います。
脱線ネタが多いのは好みが分かれる所だと思います。

今回から矢部の相棒が変わっているのですが、この辺は完全にネタキャラだと思います。

次回が気になる感じに作ってあるのは上手いですね。

ラストまでのあらすじ

翌朝、テントで一泊した奈緒子が目覚めると相沢が昨夜自殺したと騒ぎになっていました。
現場は密室で相沢はコップに入った毒を呑んだらしく、検証した矢部達も「これは自殺」と断言していました。
また「私は死を選ぶ おそれなどない これが私の意志である」と書かれた遺書らしきメモが残されていました。
これ、「死を選ぶ恐れなどない」ってことですよね。
そこに得意満面の芝川達が現れ、芝川は仲の良い井上兄弟を見て「あなたは弟を殺す」と真一に呼び掛けてから去りました。

現場を見て回った奈緒子は複数のコップや液体だという毒を見て何かを思い付いたようでした。
その夜、奈緒子は皆を集め、芝川達が相沢を殺害したと発表しました。
コップは後から並べられたものであり、まず相沢は小屋とは別の場所で水に混ぜた毒を飲み、その後、芝川の声で脅されたので怖くなって小屋に逃げ込んで鍵を掛け、毒によって死亡したというのが奈緒子の推理でした。
相沢が呑んだ毒は死ぬまでに時間が掛かるので相沢が自ら密室の状況を作り出したのだろうということでした。
更に小屋の付近に柴咲香が置いてあった事から、柴咲香を避けた相沢は小屋に誘導されたのではないか、遺書はやはり「死を選ぶ恐れなどない」という意味たと付け加えました。

鬼頭は証拠がないと奈緒子に噛みつき、芝川は奈緒子に「勝負をしよう」と挑みました。
芝川は色の着いた5枚のカードを奈緒子に差し出し、「あなたは黄色いカードを選ぶだろう。他のカードを選べたらあなたの勝ち。黄色いカードを引いたら上田の命を貰う」と告げました。

そして奈緒子はカードを引いたのですが、彼女が引いたのは黄色いカードでした。

これ見破れませんでした。

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