エイリアン列車好きみたいです エイリアンEX

エイリアンEX

奴らに乗っ取られる

制作年 2005年
制作国 アメリカ
監督 テューリ・メイヤー
脚本 トム・アレキサンダー/ブライアン・スミス
上映時間 89分
出演
ルー・ダイアモンド・フィリップス
スティーヴン・ブランド
トッド・ブリッジス

だいたいのあらすじ

変な石ころが宇宙空間を飛来していたのですが、なぜなのか他の惑星に接近しても引力に負けず、わざわざ地球に落ちてきました。

次期アメリカ大統領候補であるローリングス議員(バリー・コービン)は移動用に特別に誂えた時速200㎞の列車で最終決戦地であるラスベガスに移動していました。
列車が踏切を通過しようとしている際に停車していた車に隕石が当たって炎上したので、急停車しました。
よく見ると燃えている車にマネキンが乗っていて芸コマなのですが、車から飛び出してくると思います。
それ以前に燃えてるのが車だけという凄さ

ひとまず機関士の一人が救出に走ったのですが、隕石から出てきた蛇のような黒い生物にスライムみたいな液体を掛けられて殺害されていました。
運転士が通報したので警察官のヴィック(ルー・ダイアモンド・フィリップス)が現場に駆け付け、付近の草むらで食いちぎられた機関士の遺体を発見しました。
ローリングスは「さっさと列車を出せ!」と騒ぎ、ヴィックの上司に圧力をかけて列車を出発させたのですが、例の黒い蛇は列車内に移動していました。
実はヴィックの別れた妻であるロージー(エイミー・ロケイン)はローリングスの広報担当だったので列車に乗っており、ヴィックは彼女に電話したのですが、ガン無視されました。

ヴィックは何を思ったかおもむろに制服を抜いでフライトジャケットを着こむと「列車に殺人鬼が乗ってるかもしれない」と職務放棄し、ヘリを奪って相棒と共に列車を追跡し始めました。
一方、列車では運転士があの黒い蛇にやられて死亡していました。
ローリングスはSPのピーター(トッド・ブリッジス)達を追い払い、キャンギャルと部屋で不倫しようとしていたのですが、そこにテロリストのラッセル(シーン・ボット)が現れ、ローリングスに銃を突き付けて連行します。
ラッセルは身体に爆弾を装着しており、ローリングスを人質にして後部列車に移動しました。

そして列車内はローリングスの支援者だという退役軍人のフィルが仕切り始めます。
ラッセルは無線で運転士に連絡し、列車を停めるように指示したのですが、当然無応答でした。
一方、列車に追いついたヴィックは双眼鏡で機関室を見て列車が無人で運行しているのを知り、唐突に「隕石から出た何かが列車に乗り移ってヤバいことしてるんだ!」と名探偵になります。
どういう推理なのでしょう。
更に「じゃあ通報しようぜ」と言う相棒に「そんな話誰が信じると思う!」と逆ギレし、鉄道管理センターのジーナ(ステファニー・サンプソン)に「議員の列車が暴走してるぞ!運転士も死んでるぞ」と通報し、「バカなこと言うな」と返答されるというブーメラン行動を採りました。
列車がCGになったりミニチュアになったり忙しいです。

ヴィックは相棒にヘリを寄せさせて列車の屋根に飛び降りたのですが、ヘリは高度を下げ過ぎてトンネルに激突して爆発しました。
この演出必要だったんでしょうか?相棒ラルフの緊張感のなさに違う意味での悲しみを感じます。
ということでラルフの死の悲しみを乗り越え、列車内に飛び降りたヴィックでしたが、客室係のサム(ジョゼフ・ダニエル・ハミルトン)に「FBIだろ!テロを倒しに来たんだろ」と歓迎され「テロいるの?」的に返答してしまい、皆さんを落胆させていました。
一方、ラッセルは仕方なくローリングスと責任者のチャーリーを引き連れて機関室に向かったのですが、ドアは内側からしか開かないと言われたので、チャーリーに「お前、屋根から入って向こう側開けろ」と指示しました。

しかし機関室には例の黒蛇が産んだワニみたいな赤ちゃんが運転士に寄生して沢山生まれていました。
チャーリーは赤ちゃんに負われて屋根から逆戻りしたのですが、天井ハッチからワニ軍団が侵入しました。
そしてローリングスはワニ軍団に襲われて死亡し、ラッセルはデカい木箱に隠れました。
ラッセルの目的はローリングスが候補を辞退しなければ殺すということだったので、これで達成です。
一方、ヴィックはサムと共に機関室に向かっていたのですが、客室からノコノコとロージーが出てきたので「テロリストいるんだぞ!危険だぞ」とさっき知ったばかりの情報でマウントを取ります。
ロージーは「なんでここに居るんだよ!別れたのに指図すんなよ」と全くヴィックには従いませんでした。
この人そもそもロージーを救いに来たはずなんですが…

ヴィック達はまず無線室に行き、再びジーナと連絡を取りました。
彼女は運転士に連絡したりしていたので今度はヴィックの言うことを信じ、前方に列車が居て、あと58分で激突するよ!と耳寄り情報を教えてくれました。
ヴィックは食堂車に入り、この列車の設計者であり、ロージーに色目を使っていたポール(スティーブン・ブランド)にこの列車暴走してるぞと知らせたのですが、ポールは私の設計に誤りなし!と取り合いませんでした。
そこに雑巾のようにズタボロになったチャーリーが飛び込んできて「エイリアンが襲ってきた。議員は死んだ」と知らせました。
私はアレはワニだと思っていたのですが、チャーリーがエイリアンだと断言するならそうなんでしょうね。

チャーリーは「もうダメだ」と絶望していたのですが、「デカいのが卵産むぞ。卵からちっこいのが沢山産まれて動きが早くてヤバいぞ」と重要なことは話してくれました。
ポールは列車を切り離して非常停止させよう!と提案し、ロージーもそれに同意したのですが、ヴィックは絶対ダメだ!エイリアン倒さないと!と主張したのでそういう方向になりました。
呑気に話し合っていても襲って来ないので、列車を切り離してから倒せばいいような気がしますが。
ということで一人一丁ずつ銃を持ち、エイリアン退治に機関室の手前の部屋まで向かったのですが、連中は動きが素早くて線しか見えず、SPのロバートが強酸性のスライムを浴びせられた挙句食われて死亡しました。
こうしてヴィック達は子供エイリアンを一体倒しただけで弾を無駄にしただけに終わり、スゴスゴと退却しました。

エイリアンが追ってきたのですが、ヴィックがドアを閉めると諦めたようでした。
列車のドアを突破できないクリーチャーは初めて見た気がします。
弾が当たったエイリアンは破裂しており、連中はメタンガスのニオイがしていたので、「あいつらは可燃性なんだ!」ということになりました。
よく隕石に入っただけで大気圏突入できましたね。
ヴィックは奴らを燃やそう!とノリノリだったのですが、ポールは列車を切り離すべきだと主張して皆に銃を突きつけつつ単独行動を始めました。
サムはポールが去った後に「暗号がないと列車切り離せないぞ」と皆に教え、ポッケからカードキーを出していました。

エイリアン達はようやく列車内を移動するという知恵をつけたようで、こっそり食堂車でお酒を飲もうとしていたキャンギャルが襲われて食われました。
それはそうとしてジーナから連絡があり、前方の貨物列車は核廃棄物を積んでいると知らされました。
ポイントを切り替えてこの列車を回避させることも可能だったのですが、ポイントの先は壊れた橋で300mの落差の峡谷があるそうです。
ヴィックはジーナにポイントを切り替えてくれと依頼し、ジーナはそれを了承しました。
ジーナは単なるオペレーターだと思われるのですが、そんな権限があるんでしょうか?
そしてヴィックはあれほど弾が当たらなかった敵の一匹を一撃で仕留めるのでした。

ポールはカードキーのことは承知していたようで、こっそりとサムを襲撃してKOし、キーを奪っていました。
エイリアン達は急に弱くなったようで、皆さんの前に現れたのですが、フィルに素手で捕まり、ピーターにスタンガンで蒸発させられていました。
そしてローリングス夫人も用済みということらしくエイリアンに食われていたのですが、これもあっさりとヴィックが発煙筒で蒸発させました。
更にもう一体出てきてヴィックはスライムを浴びてしまったのですが、ロージーが発煙筒で蒸発させました。

感想

これはイマイチです。
列車にエイリアンが出て大変!という内容です。
殆ど中身は無く、ひどい作品なのですが、意外と突っ込んで楽しめるかも。
展開はグダグダで緊張感もないのですが、テンポはいいです。
大統領候補だろうが何だろうが邪魔になったら殺っちまえ!という潔さも感じます。

しかし設定とかそういうのはどうでもいいみたいで、ダブスタが多かった気がしました。
ヴィックの人はB級映画ばっかり出てる印象ですが、やっぱり流石だと思われます。
どう見ても列車には見えないセットの中でぬいぐるみと格闘する一人芝居でギリギリ感を出せてたのはこの人だけでした。
どう考えてもくだらない展開が続くのですが、真剣に演じていて流石です。
なので地雷とまでは言わないです。

エイリアンはジャケ絵のまんまです。
どう見てもエイリアンには見えず、ワニとサルのハーフに見えるのですが、チャーリーがエイリアンと断言していたので多分そうなのではないでしょうか。
こいつらは酸性のスライムを吐き、高速移動するという特徴があります。
尚、劇中でエイリアンとリプリーが顔を合わせる名場面のパクリシーンがありました。
EXってなんなんだろう?と思っていたのですが、恐らくエクスプレスのことではないかと気づきました。

これは観なくていいのではないかと思います。
家でお酒飲みながらワイワイ観る分にはいいかも。
高速移動シーンなどは失笑ものですので、B級映画を観て突っ込みたい人はぜひ。

ラストまでのあらすじ

そしてあれほどヴィックを嫌っていたロージーはどさくさに紛れてイチャコラ始めるのでした。
一方、ポールは息を吹き返したサムに「暗証番号教えろ」と銃を突きつけて脅していました。
そこにイチャコラタイムが終わったヴィック達が遭遇し、ヴィックはポールの肩を撃ち、手錠を架けて客室に監禁してしまいました。
その頃、ピーターとフィルは即席の火炎放射器を作って遊んでいましたが、「こっちから仕掛けようぜ」とかフィルが言い出し、エイリアンに喧嘩を売りに行きました。
やっぱりエイリアンは弱体化したようで、ピーターはあっと言う間に四体倒し、フィルも一体倒しました。
しかし彼らは火炎瓶を投げて食堂車を炎上させるという迷惑行為を行っていました。

そんな最中にヴィックとサムは運転士だけが知っている暗号を入手しに行くことになったのですが、ヴィックは隙を見てまたロージーとイチャコラしていました。
ようやく移動を開始したヴィックはサムにロージーとの馴れ初めを聞かれて「俺たちは陸上部で幅跳びしてたんだぜ」とどうでもいいことを教えていました。
ということで先を急いでいたのですが、フィル達が起こした火災の所為で先に進めなくなり、仕方なく屋根伝いに進むことになりました。
一方、ポールはローリングス夫人の遺体からピンを発見し、手錠をピッキングで外して廊下に出ていたのですが、そこをエイリアンに襲われて死亡していました。
この作品は用済みになった人間はさっさと殺すみたいです。

屋根を進んでいたヴィック達でしたが、ヴィックはエイリアンに襲われて落ちそうになり、サムに助けられていました。
よく考えてみると屋根に出てる時点でもうエイリアンはお外に出てますよね。
どう見てもぬいぐるみと遊んでいる感じになるのですが、ヴィックは流石の演技でそれを感じさせないです。

一方、適当に車内を進んでいたフィルとピーター組は突然また高速移動するようになったエイリアンに襲われ、ピーターが死亡しました。
その頃、ジーナはJKのバイトみたいなアシスタントにポイント切り替えを指示したので、列車は壊れた橋に進路を変えました。

フィルはピーターを食い尽くしたエイリアンに襲われそうになっていたのですが、ずっと北条家にように木箱に閉じこもっていたラッセルがササっと木箱から出てきました。
彼はエイリアンを自分の方に引き寄せ、エイリアンと共に自爆しました。
ラッセルの爆弾は超しょぼかったようで、同じ車両に居たフィルはピンピンしており、屋根に穴が空いただけでした。
その証拠に他のメンバーは爆発があったことさえ気づいていませんでした。
ということでヴィックは屋根の穴から飛び込んでフィルを助け、皆のいる展望車に急ぐよう指示しました。

ヴィックはとうとう運転士の遺体の財布から暗証番号をゲットしましたが、エイリアンと遭遇したので発煙筒を投げて逃げました。
急いで皆の居る展望車に走ってサムに暗証番号を渡したのですが、フィルがまだ戻っていませんでした。
仕方なくヴィックは前の車両に走ってフィルを助け出し、何とかフィルを皆に合流させたものの、車両は切り離され、ヴィックは前の車両に取り残されました。
遠ざかっていくヴィックにサムは「幅跳びだ!」と叫び、なんとヴィックは幅跳びで皆の車両に戻ってしまいました。

ということで前の列車は崖下に落ちて炎上し、皆の乗った展望車は橋のギリギリ手前で停止しました。
ヴィックとロージーは早速イチャコラ始めたのですが、夜空には沢山の隕石が飛来していました。

エンドロールで終了です。

勝手にしてくださいって感じです。

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