フィロウイルス系の感染ものです アウトブレイク

アウトブレイク

新型ウイルスでアメリカがひどい目に遭う話

制作年 1995年
制作国 アメリカ
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
脚本 ローレンス・ドゥウォレット/ロバート・ロイ・プール
上映時間 128分
出演
ダスティン・ホフマン
レネ・ルッソ
モーガン・フリーマン

だいたいのあらすじ

1967年のザイールのモターバ地方で参戦していた傭兵部隊の間で出血熱が流行しました。
軍は隠蔽のために補給物資と見せかけて爆弾を投下し、キャンプを焼き払っていました。

メリーランド州の基地内にある感染症医学研究所内(USAMRIID)のブロックLVは4段階に分かれており、LV1がサルモネラ菌などの弱いもの、LV2が肝炎などの伝染性が低いもの、LV3が感染すると複数のワクチンが必要であるHIVなどの取り扱いブロックでした。
更にLV4というブロックがあり、ここには感染力が高く危険なフィロウイルス等が取り扱われていました。
この研究所ではウイルス対策を行って兵士を生物兵器から守るための研究が日夜行われています。

USAMRIIDのLV4の責任者であるサム・ダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)はザイールで出血熱が発生したので現地に飛ぶようにビリー・フォード准将(モーガン・フリーマン)から指示されました。
サムは離婚した元妻でCDCのLV4担当職員であるロビー(レネ・ルッソ)に飼い犬を預けてアフリカへと向かう準備を始めます。
いつもの相棒ケイシー・シュラー中尉(ケヴィン・スペイシー)が同行し、今回は優秀な新人ソルト少佐(キューバ・グッディング・Jr)もダニエルズの推薦で同行することになり、早速出発しました。

モターバの村に到着したのですが、あちこちにゴロゴロ死体が並び、診療所も出血した患者で一杯でソルトはそれを見てパニックを起こしてしまい防護服のヘルメットを脱いでしまいました。
そこに現地医師のアイワビ(ゼイクス・モカエ)が現れ、「空気感染はしないから大丈夫」と告げました。
アイワビは既に村は壊滅状態であり、手遅れだとサムに告げました。
このアイワビの人はゾンビ伝説の悪い呪術者ですね。呪いパワーで何とかならなかったんでしょうか。

アイワビによれば泰一感染者は道路の建設業を営んでいたウラビという青年で、この村の井戸水を飲んでおり、そこから感染が拡大したそうです。
このウイルスは発症してから二日目に死亡するそうで、致死率100%だそうです。
感染源はまだ特定に至らず、唯一村で無事だった祈祷師も洞窟で単独に暮らしていたのだということです。
結局サム達は封鎖された村を焼き払って引き揚げることしかできませんでした。

帰国したサムはフォードに緊急警戒通達を出すように依頼するのですが、サムは過去に何度か誤報しているのでフォードは却下しました。
またロビーはいよいよアトランタに越すことになり、サムはそれを見送りました。
サムはロビーのことばかり考えていたので勤務中に防護服に開いた穴に気付かず、ケーシーにフォローされていました。
モターバで採取したウイルスのサンプルを分析した結果、このウイルスは新種で恐ろしい速度で細胞を破壊すると判明しました。
フォードはマクトンリック少将(ドナルド・サザーランド)の命令で、部下に命じてモターバのサンプルを分析させたのですが、それは1967年に発生したウイルスと同一の物でした。
マクトンリックはこのことは口外無用とフォードに釘を差し、サムを担当から外すように命じました。

サムは早速フォードに噛みついたのですが、ニューメキシコで発生したハンタウイルスの調査を指示されてしまいました。
仕方なくロビーに緊急警戒通達を出すよう相談したのですが、受け入れられるはずもありませんでした。
しかしロビーはサムの直感を信じたのか、上司に相談したのですが、アメリカに入って来ない可能性が高いとやっぱり却下されました。

カリフォルニアの倉庫にはモターバの付近で捕獲され密輸されたサルが到着し、業者のジンボ(パトリック・デンプシー)は早速顧客を見つけていました。
ジンボが持ち込んだペットショップの店主はサルに手を引っ掛かれていましたが、注文したのは雄で持ち込まれたのは雌だったので引き取ってもらえませんでした。
仕方なくジンボはサルをその辺の森に放ちました。

その後、ジンボはボストンまで飛行機で移動したのですが、機内で具合が悪くなり、空港に迎えに来ていた彼女と濃厚なキスを交わした後に倒れました、
一方、ペットショップの店主ルディも店内で倒れて病院に搬送されており、診断した医師は不注意からルディの血液サンプルを浴びてしまいます。

ジンボカップルの件を聞いたロビーは早速ボストンに飛びました。
ロビーは感染源を特定しようとしたのですが、ジンボは間もなく亡くなり、ジンボの解剖中に彼女のアリスも亡くなりました。
ジンボの内臓はドロドロに溶解していたので、ロビーはサムに情報提供し、アリスの症例からモターバ熱は潜伏期間が24時間と推定されました。

カリフォルニアではルディを診察した医師・ヘンリーが映画館で大勢の人と接触し、咳込みながら売店で水を求めて倒れていました。
ヘンリーの彼女も既に感染しているようだったのですが、多くの咳込む患者が地元の病院に駆け込んでいました。
CDCではジンボの移動経路などを調べ、飛行機の乗客には感染していないことでロビー達職員は安堵していました。
そんな矢先にカリフォルニアの町での大量感染の知らせが届きました。

サムはその情報を得てフォードに自分をカリフォルニアに送るよう掛け合ったのですが、CDCに任せろと言われてしまいました。
仕方なくサムは命令違反をし、独断でカリフォルニアに向かいました。
マクトンリックはフォードにカリフォルニアの町を封じ込める作戦を指示し、軍を送り込ませました。
その後、ロビーがCDC職員と共に町に到着すると、既にサムが感染者を学校に隔離していました。
尚、ロビーが報告を受けた際には感染者は16名ということだったのですが、既に感染者は3桁を超えていました。

サム達の調査でウイルスは変異して空気感染することが判明し、ジンボとルディの接点も何かの動物であると推測されていました。
また、カリフォルニアの町では住人が集まって「説明しろ」と暴動寸前になっていました。
その後、サムは町付近の軍キャンプに駆け込み、空気感染の件を伝えて町を完全封鎖するように依頼しました。
フォードはサムを命令違反で逮捕しようとしていたのですが、サムを黙認することにしました。
一方、ロビーとCDC職員はルディのペットショップを訪ねたのですが、宿主の発見には至りませんでした。

問題の町・シーダーズクリークでは外出禁止令が発令され、、住人は速やかに帰宅するよう軍から通達されます。
路上には装甲車が走り回り、空中では無数のヘリが周囲を監視と現場は戦場さながらの様子でした。
現地ではフォードの指示でサムの与り知らぬE-1101なるワクチンが投与されていたので、サムはソルトに分析を指示しました。
一方、マクトンリックはシーダーズクリーク一帯に気化爆弾を投下して完全封鎖する作戦を立案し、大統領からもGOサインを貰っていました。

その後、E-1101がサルに効果があったことからサムは変異前モターバ熱ウイルスの事を政府が知り、隠蔽しているのだと憶測しました。
そして疲労から防護服に穴を開けてしまっていたケーシーが感染してしまい、その治療にあたっていたロビーも誤って手袋に穴を開けてしまいました。
サムはいよいよフォードの所に怒鳴り込み、モターバ熱は軍の細菌兵器でそれを隠蔽していたんだろ!と詰め寄ったのですが、逆に打開の具体案を求められて詰まります。
フォードはサムに気化爆弾の投下予定時刻を知らせました。
一方、マクトンリックはサムを逮捕するように直々に指示を出し、全部隊に通達しました。

サムは追手が迫る前にソルトと共にヘリで逃走しており、マクトンリックはサムを射殺してでも押さえるように命令を変更しました。

感想

これは普通です。
エボラに似た症状の更にヤバいウイルスがアメリカで蔓延しそうで大変!という内容です。
感染パニックだと思っていたのですが、単なるサスペンスとアクションだったという。
殆ど感染者の悲惨な様子は描かれず、ひたすら陰謀論とご都合主義な展開を見せられます。
まあ、パニックになる前の話なのよということのようですけど。
正直言って陰謀論は心からどうでもいい気がしましたが、まあまあ面白いとは思います。

なぜかアメリカの西海岸限定の話になってますが、この状況だとどう考えても他の国にも飛び火している気がしました。
韓国籍の船もそのまま帰してしまって大丈夫だったんでしょうか?
そもそも1967年に発生したウイルスが今になって復活したのかよくわかりませんでした。

よく見るとサムは実に薄っぺらいことしかしてなくて困ります。
最終的にも夫婦の愛情ドラマみたいになっててなんか中身のない映画だなあと感じました。
お金はかかってるみたいなので映像のスケールは凄いんですけど。
娯楽映画としては程よくスリルがあるので面白いと思われます。
また、フォードの微妙な立ち位置での立ち回りがなかなかの面白さです。

ソルトというサムの部下が万能で、この人が居なかったらサムはこんなに上手く立ち回れてなかったと思います。
分析の速さや判断力の高さだけではなく、ヘリの操縦も天才的です。
皆疲労困憊していてもサイボーグのように分析していたり、性格も明るかったりして素敵です。
というかサムいらないと思われ、ロビーに至っては何のためにいるのかよくわかりません。
マクトンリックは悪役過ぎて、こんな人が司令官で大丈夫なのかとウケました。

ラストまでのあらすじ

サム達はサンフランシスコの港に飛び、サルを密輸していた船を突き止めたのですが、先ほど出港したということでした。
そこで沿岸警備隊に協力を依頼し、自分たちはヘリでその船舶を捜索します。
間もなくその船を発見し、サムはヘリから飛び移りました。
船員は韓国人でイマイチ英語が通じなかったのですが、サムが医師であると知ると船室に案内してくれたのですが、そこではサルにバナナをあげていた船員の遺体が冷凍保存されていました。
サムは船員の撮影していた写真から宿主がサルであると突き止めました。

カリフォルニアのTV局に乗り込んだサムはニュース番組に割り込み、「自分達は感染していない。このサルが感染源らしいので見かけた人はCDCに連絡を」とサルの写真を見せて呼び掛けました。
早速ジェフリーズという町から通報があったのでヘリで駆け付けるサム達でしたが、無線を傍受したマクトンリック達もジェフリーズに向かっていました。
サルは民家の娘にベッツィーと名付けられていたので、サムは娘を説得してサルをおびき出してもらい、ソルトが麻酔銃でサルを眠らせました。
一方、気化爆弾の爆撃作戦は開始されており、既に爆撃機が基地を出発していました。

サムは早速フォードに無線で「宿主を見つけた!」と知らせ、爆撃まで時間を稼いで貰うことにしました。
また、フォードはサムにマクトンリックの件を知らせ、爆撃機に作戦中止を告げました。
そしてサムはマクトンリック率いる二機の戦闘ヘリから「トラヴィス基地まで連行するから投降しろ」と呼びかけられたのですが、断固拒否しました。
攻撃ヘリは遠慮なくサム達のヘリを攻撃してきたのですが、ソルトの巧みな操縦で何とか振り切りました。
ソルトは森の中にロケット弾を撃たせて墜落したように見せかけ、実際は移動中のトラックの荷台に張り付くように飛行してレーダーからも逃れました。
正直、陰謀絡みの内容はイマイチな気がしますが、このヘリのチェイスシーンは素直に面白いです。

ということで町に戻ったサムは天才ソルトの力を借りて血清を量産し始め、その間に自分は何もせず発症してベッドで寝ているロビーを励ましていました。
他の感染者はデロデロでケーシーも酷い状態だったのに、ロビーはやたらきれいです。
サムはソルトが居れば自分はいらないと気づいたのか防護服のメットを脱いでロビーの手を取るという職務放棄に走り、最初にできた血清をロビーに投与しました。
これ変異後にも効果あるんでしょうか?それに細胞破壊されてるので、こんなに喋れないだろうし後遺症が残る気が…
更にサムは自分では何もせず、「さっさと量産しろ!」とソルトに命じました。

サムに一杯食わされたと気づいたマクトンリック達は基地に引き揚げ、マクトンリックは直ぐに爆撃機に出撃を命じました。
一方、ロビーの容態が安定し始めたので、血清はどうでもよくなったのかサムはソルトを連れてヘリで爆撃機の下へ向かいます。
サムは無線で爆撃機のパイロットに「血清ができたから作戦中止してくれ!」と呼びかけたのですが、当然無視されました。
それでもサムは説得を続け、「これは大統領の本意ではない。彼は血清ができたことを知らない」と話し、軍が以前からこのウイルスを細菌兵器として使用していた件も暴露しました。

フォードは見かねて「君は大統領権限を侵害している。爆撃機の進路妨害をすれば投下が阻止されて大変なことになる」とサムにヒントを与えました。
サム達は身を挺してヘリで爆撃機の前に立ちふさがり、再びパイロットの説得を続けます。
ヘリが退かないので、爆撃機は身を翻したのちに爆弾を投下したのですが、爆弾は海上で爆発しました。
どうやら規則を破れないパイロットはこれで体面を保ったようですが、マクトンリックはパイロットに爆弾の再登載を命じました。

フォードは「大統領に知らせるべき事案を隠蔽した罪」でマクトンリックの指揮権をはく奪して逮捕させ、命令を撤回しました。

ということで悪は滅び、ようやく忘れ去られていた患者の皆さんにも血清が投与されました。
サムはどさくさに紛れて回復し始めたロビーとよりを戻しました。

エンドロールで終了です。

どうやらパニックものではなかったようです。

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